『ブックカバーチャレンジ』⑬( book cover challenge vol.13)
13冊目は景山民夫さんの「世間はスラップスティック」(@新潮文庫)
元々の単行本は昭和61年(1986年)にマガジンハウスから発行された。
この頃のマガジンハウスは編集する雑誌が本当に勢いがあり
クリエイティブな編集ってこうやるんだ!というように有名な編集者が
次々と新たな雑誌を創刊してビジュアル誌の一大ブームが起きた。
1970年代の後半の「ポパイ」の創刊、そしてそれに続いての
「ブルータス」、女性向けの「アンアン」とはまったく違うテイストの
ガーリーなファッションを扱う「オリーブ」など、みんなが夢中になって読んでいた。
当時はカラーコピーなどがあまり普及しておらず企画資料としてこれらの雑誌を
買ってきて素敵な写真を切り抜いてプレゼン用のイメージボードなどを
作っていたのだが、素敵な写真を雑誌から切り抜くのはとても
勇気が必要なことだった。それらの雑誌にはコラムが連載され
脂ののった編集部には面白い人たちが自然と集まってくる。
現在のクリエイター向けブログ「NOTE」のような。
その中の一人がこの景山民夫さんだった。本書はブルータスに連載されていた
エッセイをまとめて単行本にしたもの。個人的に1980年代前半は
景山民夫の本が出るたびに買って読んでいた。
知的で洒落た文章はバブルの頂点へと向かうイケイケの時代とマッチしており
そのポップな感じが若者たちを魅了したのでは?
その後、景山さんは小説も手掛けるようになり
「虎口からの脱出」や「遠い海から来たCOO」など
エンタメに徹した話題作を書いていかれた。
その後は、景山さんがあまりメディアに登場されなくなり
噂で「幸福の科学」に入信され
その後1998年に50歳で突然亡くなったことを知る。
太く短い人生だったんですね。
本書の文庫版の解説を中島らもが書いているのも
あの時代らしい。
読書文化普及のため
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