『ブックカバーチャレンジ』⑮( book cover challenge vol.15)
15冊目は谷川俊太郎さんの詩集「手紙」(@集英社)
発行は1984年1月。大学3年の冬だった。
当時、コピーライターブームの追い風もあり大学生協の書店には
「広告批評」が大量に平積みされていた。
広告学の専攻をしていたので、毎月購入して読むようになった。
この雑誌は広告のことや広告クリエイターだけでなく
様々な作家やアーティストを紹介し
インタビューし原稿を書いてもらうという
サブカルチャー誌のようなところがあった。
この雑誌でいろんな知らない世界を教えてもらった。
その中の一人が谷川俊太郎さん!
谷川さんと寺山修司の往復書簡は確か「広告批評」で連載
されていたのでは?そういう意味ではある種の
学生たちにとってのクオリティペーパーだったのかも知れない。
最初に読んだ谷川さんの詩「二十億光年の孤独」には
本当に驚いた。こんな表現が詩になるんだ!とポップで
明るいその言葉たちが、学校で学んだこれまでのものと
まったく違うもののように感じていた。
そんなことを感じている時に本書を書店の店頭で見て思わず
購入してしまった。
詩集のいいところは、何回も繰り返し読めるところではないか?
バックパッカーが長期滞在しているイスタンブールの宿を
舞台にした青年団の舞台「冒険王」に金子光晴の詩集の話が登場する。
平田オリザの経験などを基に書かれた本作は、まさに詩集が
何度も読み返し可能なものであるということを物語っていたのでは
ないだろうか?
谷川さんの異世界の事象や事物を唐突につなげていく手法は
本当に面白い。
劇作家・演出家の柴幸男さんが書いた「わが星」などもまさに
この谷川さんの描くような世界観が踏襲されてるのかも知れない。
読書文化普及のため
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