『ブックカバーチャレンジ』⑲( book cover challenge vol.19)
19冊目は伊丹十三さんの「「マルサの女」日記」
1987年発行。伊丹監督の映画デビュー作の「お葬式」が大ヒットしたのは1984年
「タンポポ」が1985年でこの映画「マルサの女」は三作品目
どれもヒットしマルチタレントだった伊丹十三はさらに
映画監督としても脚光を浴び始めた、その脂がのっている50歳代半ばに
映画制作を通して伊丹監督が実際に行い考えた記録がこれである。
三段組となっている本文はものすごいボリュームで、当時の
伊丹さんの映画に対する熱量が伝わってくる。
以前、ホイチョイプロダクションの馬場さんがある文章の中で
映画監督には2つの種類がいる。一つはジョン・フォード型、そして
もう一つは伊丹十三型、と言うもの。ジョン・フォードは現場で演出をするが
それ以外の多くの作業を周囲のスタッフに任せてしまう。
一方、伊丹十三型は取材・脚本からロケハン・キャスティング・
衣装やメイク、そして撮影が終わった後の編集からポスターの制作、
や宣伝業務までの一切にかかわり手も口も出していくというもの。
どちらがいいというものでもないが、その記録が本書にはある。
当時「テレコム・ジャパン」の別会社の「テレコム2」に居た頃
先輩のプロデューサーの村井敏雄さん、博報堂にいらした尾形敏郎さん、そして
テレコムのディレクターだった、今はイラストレーターをされている
宮崎祐二さんと一緒に映画予告編の仕事をさせていただき、この3名の方々の
映画に対する圧倒的な知識と熱量に、映画好きを自認していた私は完全に
タジタジとなったことを今も鮮明に覚えている。それからは、東京の名画座に
お休みのたびに通ったり、映画館で新作公開を見たりして
必死であの3人の先輩に追いつこうとしていた時期に購入した本だった。
私が24歳の時のお話。
読書文化普及のため
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