『ブックカバーチャレンジ』22( book cover challenge vol.22)
22冊目はさとなおさんの「うまひゃひゃさぬきうどん」(@光文社智恵の森文庫)
実は初版のものを単行本で購入していたのですが、本棚を探しても見つからず
この文庫版でのご紹介です。単行本の発行は1998年10月。
私が仕事を始めて14年目の頃。さとなおさんとはまさに同世代。
実はさとなおさんが大阪電通のクリエイティブにいらした頃
何度かTVCM制作のお仕事でご一緒させていただいたことがある。
大阪に出張に行くと時々さとなおさん初めクリエイティブの方々と
飲みに行ったことを思い出す。心斎橋にBAR「つるつる」というまさに
つるっぱげのマスターがやっているお店があり、さとなおさんと何回か伺った。
その客だったさとなおさんも私も今ではつるっぱげとなっている。
そのマスターは手品をされるので飲みながら何度か見せてもらったことがある。
一回、サントリーの佐治敬三さんが会長だった頃、祇園から舞妓さん、芸妓さんとお客様を連れて
ハイヤーか何かで移動してきて、このBAR「つるつる」にいらっしゃったことがあった。
その、さとなおさんはインターネットが普及し始めた草創期に「さとなお.com」という
ウェブサイトを立ち上げて、毎日のように記事を書かれていた。
1990年代にそうしたことを始められたことはまさに画期的なことだった。
今ではブロガーやインスタグラマー、ユーチューバー、Vチューバ―など
個人で情報発信が手軽に出来る時代となったが、この時期は本当に珍しく
ウインドウズ95が発売されたあと多くの人がPCを持ち一人一台の時代となって
細い回線から始まってADSL回線などでインターネットを楽しむ時代となった。
そのサイトで書かれていたさぬきうどんの食べ歩きの記事が出版社の目に止まったのだろうか?
本書は1998年に「コスモの本」というところから出版された。
多分、電通関西支社によった帰りだったか?堂島地下にあった旭屋書店で平積みされて
いたのを購入し帰りの新幹線の中で読み始めた。
香川県が「うどん県」と呼ばれるはるか以前のことである。
もちろん本広克行監督の映画「UDON」以前。
香川県にはたくさんのうどん屋さんが点在していて、そのうどんを1日で何軒もはしごする
その記録が本書に書かれている。車でしか行けないような場所のうどん屋なども丹念に
調べていかに効率よくそしておいしく食べるか、そして一番すごいのは大量に食べるか?
を実行されたこと。今ではさぬきうどんのはしご旅は珍しいことではなかったが
当時は香川県以外の人はこんなことは想像もできなかったのではないだろうか?
文体がポップで楽しい、広告コピーを長年書いておられるので文章がむっちゃ読みやすい。
こうして私は本書を一気に読み終えた。この年読んだ本の中で一番面白かった。
30歳代の半ばになって「本の雑誌」が年末に特集する「極私的ベストテン」という
本を紹介する記事が出るのだが、それを真似て自分でも毎年「極私的ベスト」を
まとめるようになった。
もちろんこの年の書籍部門ベスト1は「うまひゃひゃさぬきうどん」だった!
さとなおさんは、それからも旺盛な執筆活動をされ本を何冊も出され
本業の広告関連の本も何冊も出されている。
さとなおさんは2011年に電通を退社され個人で仕事を始められるようになり
今ではさとなおオープンラボや塾なども運営されており
多くの塾生が集まる場を作っておられる。
最近刊の「ファンベース」は今や「コミュニティ」運営が大事と言われるようになったが
「ファンベース」にはまさにそれの先駆けのようなことが書かれている。
コンスタントに重版されているそうです。こっちはさとなおさんの仕事関係の
本なので著者名は佐藤尚之さんの名前で出されています。
読書文化普及のため
◎毎日一冊の本の表紙をUP
#BookCoverChallenge

さとなお.comに単行本の画像があったので引用させていただきました。

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