『ブックカバーチャレンジ』32( book cover challenge vol.32)
32冊目は「マンガ批評体系」(全4巻)(@平凡社)
編者は 竹内オサム・村上知彦 発行は1989年。
私が27歳の時。私の10代後半から20代前半の精神形成期に
欠かせなかった雑誌があった。関西圏の人しか知らないと思うが
情報誌の「プレイガイドジャーナル」という一冊。
100円だったか?の月間誌。東京に出て来てからは、その情報誌が
「シティロード」という雑誌に代わった。
「プレイガイドジャーナル」は「プガジャ」と呼ばれ
大学の生協の書店などには平積みされており「ぴあ」や
「京阪神Lマガジン」などと同じく、映画や演劇、コンサートや、美術展、お笑いなどの
あらゆる文化的な情報が掲載されていた。
葉書で無料の劇場鑑賞券を応募すると良く当選し「プガジャ」の編集部に
何度も招待券を受け取りに行ったことを今も記憶している。
その「プガジャ」の当時の編集長が村上知彦さんだった。
村上さんはすでに当時からマンガ批評を書かれておりマンガ文化に
対する該博な知識は半端なかった。
そんな村上さんが編集長をされていた
雑誌なのでコラムや批評文が「プガジャ」にはたくさん掲載
されており、それを毎回丹念に読んでいた。
新聞の文化欄の批評記事から
始まって「プガジャ」の批評・紹介記事を見て
私もこんなことを書いてみたいなあ!と思っていた自分がいた。
今ではこうして自分から発信できる道具が出来たので
その想いがかなっているのかも知れません。
そんな村上さんが竹内オサムさんと一緒に共同編集して
様々な方がお書きになった「マンガ批評」を体系的にキュレーションして
4冊にまとめたのがこの「マンガ批評体系」である。
当時は漫画を研究するという学問自体がまだまだ成熟しておらず
こうした書籍は本当に珍しかった。
この4冊を読むと戦後のマンガ史がマンガ批評を通して見えてくる。
手塚治虫以降のストーリーマンガが概観され、貸本のマンガジャンルから始まり
少女マンガ、スポ根ものやギャグマンガなどから同人誌の流れまでが網羅されている。
本書では「めぞん一刻」くらいまでのことがまとめられており
私が熱心にマンガを読んでいた時期とちょうど重なっている。
村上さんは同時に「チャンネルゼロ」という漫画雑誌の編集もされており
そこに掲載されたいしいひさいちの「地底人と最低人」というマンガを
高校時代に茨木市駅前の「コル」という
喫茶店で読んであまりのくだらなさ(いい意味です)に
ぶっ飛んだのを覚えている。
読書文化普及のため
◎毎日一冊の本の表紙をUP
#BookCoverChallenge

htmx.process($el));"
hx-trigger="click"
hx-target="#hx-like-count-post-31208866"
hx-vals='{"url":"https:\/\/haruharuy.exblog.jp\/31208866\/","__csrf_value":"acdb9f33107780dc7f83423c83e4e9b3ce524eea5c35de71ab779de54d84d6dbbec39d73bb208e01ab3100c553f41d4d9308a6d44116850df27a03f6bd83ff9e"}'
role="button"
class="xbg-like-btn-icon">