『ブックカバーチャレンジ』45(book cover challenge vol.45)
45冊目は関川夏央さんの「「ただの人」の人生」(@文芸春秋)
本書の発行は1993年。
私が20代から30代だったころ関川夏央の
いろんな著作を読ませていただいた。
初期の有名な著書は「海峡を超えたホームラン 祖国と言う名の異文化」や
「ソウルの練習問題」ではないか?
ノンフィクションルポルタージュ作家とでも言えばいいのか?
韓国をベースにしたこうしたルポルタージュエッセイ(?)などを
書き始められ、
その後、関川さんの興味はいわゆる明治の文豪たちの時代に移っていく。
その原初となるのが本書である。
近代の始まりである明治時代に人々は何をしていたのか?
ということを資料を読み込んでさらに想像力を働かし
関川さんは本書をまとめあげた。
どうやってこうしたものを調べていったのかは知る由もないが、
あの時代が関川さんの手にかかると活き活きとして見えてくる。
その興味は2000年代に入って
漫画家谷口ジローとの共作の傑作の漫画シリーズ「坊ちゃんの時代」シリーズ五部作
に結実する。
関川さんの魅力はその文体にある。
圧倒的な取材に基づいたたくさんの情報を
とてもわかりやすく整理しておられる。
端的に事実を積み重ねて記述し余計な装飾はない!
自分の意見もそこにはないし、ただ事実があるだけ。
しかしながら、どの事実をどのような順番で
どうした文体で記述していくのか?
ということに苦心されていたのだろう!
そこに関川さんの個性が出る。
こうした創作スタイルが奥ゆかしさを湛えながらも知的で、
読んでいるだけでその知的な行為を清々しいと感じるのです。
関川夏央の文章はまさに、そんな感じなのだ。
そういう意味では関川さんの文章を読むときの体験は
実は村上春樹の文章を読む体験と似ている。
どちらも文章を読むという行為が気持ちいい!
これは読んでみないとわからないかも知れないが
独特のリズムがこの二人の作家にはあるのだろう。
村上さんの文章はそれを読んでいると
まるで音楽を聴いているような心地よさがあり。
関川さんのそれは明治の書生たちがいる
あの時代の空気を懐かしく掬い取ったような気持よさがある。
ノスタルジーではない。
その時代にタイムスリップしたような感覚とでも
言うのだろうか?
そうして明治の文豪シリーズは関川さんのライフワークとなった。
読書文化普及のため
◎毎日一冊の本の表紙をUP
#BookCoverChallenge


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