『ブックカバーチャレンジ』51(book cover challenge vol.51)
51冊目は森達也さんの「放送禁止歌」(@光文社智恵の森文庫)
本書はそもそも森達也さんが1999年に
フジテレビの「NONFIX」で放送されたものがベースになっており、
その後2000年に書籍化され、2003年に文庫化された。
私の人生の中で森達也という人物とその発言は
とても大きな影響を与え続けてくれている。
それは、昨年公開されたドキュメンタリー映画「i-新聞記者ドキュメント」
まで続いている。
森さんのことを最初に知ったのは確か、森さんがオウム真理教の
教団内に入って取材を続けている頃だったのでは?
阪神淡路大震災のあった年の3月に地下鉄サリン事件が起きた。
1995年3月の時だった。
その後、森さんは自ら当時はソニーのVX-1000かVX-2000の
ハンディカメラを持ち数々の交渉を乗り越えて教団内に入って取材を続けられた。
実は森さんが私が最初に入社した制作会社
「テレコムジャパン」にいたんだ!ということを知った。
テレコム同期の長嶋甲兵に教えてもらって、驚いた記憶がある。
私は所属が「テレコム2」という広告・CM制作の方だったので
番組制作の部署が違ったこともあり、まったく接点がなかった。
私がドキュメンタリー映像に興味を持ったのは30歳前後だったか?
NHKの「奥ヒマラヤ・禁断の王国ムスタン」というNHK特集
(現在はNHKスペシャルと言う名前に変わっている)で行われた、
やらせの問題。
がけ崩れのシーンがあったらしいのだが、
それは偶然に起きたものではなく演出としてその映像を撮りたい
ということでわざわざがけ崩れのシーンを作って撮影し
それをそこで、今突然起きて、それをカメラが捉えたように
編集され放送されたらしい。
そのことが何故明るみに出て問題になったのかはわからない。
その後、田原総一朗の「朝まで生テレビ」で
この「やらせ問題」がテーマになり私は強い関心を示すようになった。
ドキュメンタリーはどこまでがやらせなのか?
現在なら「再現」などとして演出上行ったものはテロップを入れるのだが
当時はテロップなども入れることはなかった。
当然BPO委員会のような放送倫理・番組向上のための
チェック機関もなかったので、制作者の良心(?)に
委ねられていたのかもしれない。
その時に、事実をそのまま描くことが
本当の意味のドキュメンタリーなのか?という疑問が
私の中にふつふつと湧いて来た。
そして、私たち自身のメディアリテラシーの高さが問われているんだ!
ということに初めて気が付き始めた。
30歳過ぎまで、のほほんとテレビに流れるものを
ただ作っていたんだが、実は公共の電波に流すものには
社会的責任が伴うのである、ということを
この事件を通じて肌感覚で学んだ!
そしてその興味を強化しいろんな視点で物事を見るべきだ!
と教えてくれたのが森達也さんだった。
本書で描かれていることは放送局が「放送禁止歌」としている
「歌」は実は放送禁止でもなんでもないんだ!ということ。
森さんもその疑問の中から撮影を初め、対象に向き合いながら、
森さんがそれについて考えた過程が番組になっている。
そうして初めて、放送禁止歌や放送禁止用語は基本、
テレビ局の自主規制であることがわかってくる。
では、なぜテレビ局は自主規制を行うのか?
という考察も本書には書かれています。興味がある方はぜひ!
森さんは文章が上手で硬筆な文体だが
逆に変な装飾がなくわかりやすく書かれている。
このような文章を書くと言う行為を
森さんはドキュメンタリー作品を作る時にはカメラと編集機に置き換えて
語っておられるんだなということがよーくわかる。
このコロナ禍で森さんは何を考えているのか?
とても興味があります。
読書文化普及のため
◎毎日一冊の本の表紙をUP
#BookCoverChallenge

htmx.process($el));"
hx-trigger="click"
hx-target="#hx-like-count-post-31236128"
hx-vals='{"url":"https:\/\/haruharuy.exblog.jp\/31236128\/","__csrf_value":"2734caea22175407ed3044bf2c45f6c12c962060b7e304828052c907e9d344ba522e991d4b1357447927df6b5a33df697e0d39bcc517860f8ea8f3e9b39d9745"}'
role="button"
class="xbg-like-btn-icon">