『ブックカバーチャレンジ』56(bookcover challenge vol.56)
56冊目は山本夏彦さんの「私の岩波物語」(@文芸春秋)
発行は1994年。「室内」というインテリア雑誌があったのをご存じだろうか?インテリアや内装関係の仕事をしている人で
ある年代の方は全員知っているのでは?
さらに、図書館にも置かれていたので家の改装などをやった人たちも
手に取った方がいらっしゃるかもしれない。
雑誌「室内」は1955年に創刊され2006年まで52年間続いた。
その「室内」という雑誌の発行者であり編集長だったのが
山本夏彦さんだった。
弟が内装の仕事をしており、さらには、
弟の妻が前の会社の同僚でインテリアの仕事をしていた。
ずいぶん前だが、弟の妻がデザインした椅子が
「室内」の表紙を飾ったことがあり、
その号だけ今でも大切にとっている。
20年ほど前だったか、うちのキッチン周りを大幅にリフォームするときに
弟夫婦にお願いしてキッチンを改装してもらった。
ステンレス屋さんにオーダーメイドでシンクや調理台を加工してもらい、
しかもその下にステンレスでスライド式のオープンな引出しがある。
上の方は調理器具や調味料が入れられるようになっており
ステンレスの棚はすべて外して洗浄できるようになっている。
いま思っても本当に使いやすいキッチンを作ってくれました。
その改修の前後はバックナンバーも含めて「
室内」をたくさん読んでいた。
まだスマホなどがなく、インターネットの情報も限られていたので、
いきおい紙の資料に頼らねばならない時代だった。
山本夏彦が書く「室内」の「コラム」はあの時期の
メディアの人間にはちょっとした話題になるものだった。
というのも山本夏彦はインテリア・内装系の雑誌を出しているのに
かかわらず、彼が書くものは「出版人や言論人そしてメディア」の話ばかり。
そこには広告の話も書かれていた。
ゼミの同級生で資生堂の宣伝部に行き
コピーライターをしている鐘ヶ江とたまに銀座あたりで飲むことがある。
もう一軒行こうか?というような時に鐘ヶ江が時々連れていってくれたのが
銀座の泰明小学校の近くにある「JOLLY」というバーだった。
女性がカウンターの中にいていつも鐘ヶ江の入れた
ボトルをいただくというスタイルだった。
この「JOLLY」に本書の著者である「山本夏彦」さんが、良くいらっしゃる
というのを聴いて、ますますこの店が好きになったことを覚えている。
さとなおさんが、この店のことを書いている。
http://www.satonao.com/list/izakaya/izakaya_jolly.html
山本夏彦さんの文章が硬筆で私はそれが好きだった。
無駄を排除した文体から激しい言葉がぼんぼんと飛び出す。
出版界やメディアのことまで。
本書には「電通世界一」や「電通以前にさかのぼる」などの
広告業界のことも書かれている。
名物編集者としてインテリア業界以外のメディアの人たちの話題に
何度ものぼった山本夏彦さん。
みずからのメディア「室内」を持っていてしかも
メディア業界の周縁にいたからこそ言えたことがあったのかも知れない。
しかし、そういう厳しくも温かい意見を言ってくれる方が
最近少なくなってきたように思うのは私だけだろうか?
そんな人に意見して「にやり」と笑ってもらったりすると
そんなに嬉しいことはないのだが…。
山本夏彦さんは「室内」が休刊する2006年の4年前の
2002年に87歳で亡くなられた。
私が今住んでいる「市川市」に住んでおられたらしい。
読書文化普及のため
◎毎日一冊の本の表紙をUP
#BookCoverChallenge

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