『ブックカバーチャレンジ』59(bookcover challenge vol.59)
59冊目はしりあがり寿さんの「エレキな春」(@白泉社)
初版単行本の発行は1985年。その後1998年に白泉社文庫化に。
しりあがり寿の名前を知ったのは就職で東京に上京してすぐの頃だった。
最初に勤めたテレコムジャパンの系列会社「テレコム2」は赤坂5丁目にあった。
ナギサビルという細長いペンシルビルの5階がオフィスだった。
新人の時は毎朝9時半前に行ってデスクの伊規須さんと一緒に
まずはゴミを集めて回り事務所を掃除するところから始まった。
唯一の私の得意だったことは時間に遅れない!ということ。
一度だけ寝坊して電通Y&Rでの打合せに遅れたことがある。
クリエイティブの関さんと会社の先輩のプロデューサーの竹下弘さん、
ディレクターの鈴木千尋さんが何故かその時は笑って許してくれた。
前日、徹夜に近い状態で早朝に帰宅したのを知ってくれていたからか?
寝坊しました!と電話してからかけつけたからか?
それ以来、打ち合わせやロケ、撮影で遅刻したことがない。
やばいと思うときはホテルをとったりした。
なので、平気で遅刻してくる人がいるが、何故その人は遅れてしまうのかがわからない。
スケジュール詰め込みすぎの監督とか経営者の方などは、
スケジュールをプロデューサーや秘書が無理に入れたりしているので
仕方がないこともあるのだが、それ以外で何度も遅刻をされる方とは
基本的にあまりお付き合いしないようになった。
赤坂には当時、本屋さんが何軒かあった。
当時から営業している書店は「金松堂書店」だけになってしまった。
新人の頃は資料探しで書店に出かけていき本や雑誌を購入することが良くあった。
当時はインターネットがなく企画のための資料は会社の図書か本屋さん
あるいは図書館で借りてというスタイルだった。
カラーコピーもまだない時代、素敵な雑誌を泣く泣く切り取ったり
したことを覚えている。
以前、クリエイティブの方が持っている「Waltz for Debbyワルツ・フォー・デビー」という
ビル・エバンスのジャズトリオのアルバムのジャケット写真を
プレゼンに使うということで泣く泣く切り取ってボードに貼ったことがあったが、
その時のクリエイティブの井上さんの顔が今も忘れられない。
いったいどんな気持ちだったんだろう。
本書はその資料探しで書店に行った時にたまたま目にして購入したもの。
今は手元にないのだが、変な絵の変なマンガ!というのが第一印象。
しかもペンネームがしりあがり寿。
これくらい人を食った人はいないのでは?というくらいふざけている。
後で知ったのだが、その方が当時はキリンビールの宣伝部にいらしたと聴き、
思わず二度見した!ような気持になった。
しかし、今ではあの天下の朝日新聞の夕刊に「地球防衛家のヒトビト」という
4コママンガを長期間書き続けている巨匠となられている。
本書の中で最も印象的だったのが「関所破り」の時代劇タッチのマンガ。
これを最初見たときは本当に笑った。
劇作家の宮沢章夫さんのエッセイの作風にも似た不条理でナンセンスなギャグがいい!
特にふらふらしながら関所にやってきて明らかに怪しいというのがいい!
このセンスを見て本当に鳥肌が立ち、しりあがり寿さんは
私の尊敬する人物の一人となった。
その後の活躍は有名人になられたのでみなさんもご存じでは?
流星課長やOSHIGOTOなどの傑作を創作していく。
個人的に秀逸なのは「真夜中の弥次さん喜多さん」シリーズ。
本作は演劇作品にもなり寺十吾が出演し少年王者館の天野天外が演出した。
この作品は生涯の記憶に残る一作でもある。
時代が変わって今も当時のように笑えるのかはわからない。
しかしながら、しりあがり寿さんはその画法を変化させ
創作の幅を広げようといろんな挑戦をされている。
個展を開いたり実験的な作品を世に出したりと、
しりあがり寿さんは、ただの変な人ではなく
すばらしい漫画家であり芸術家だったんだな!
と今では深く納得しています。
読書文化普及のため
◎毎日一冊の本の表紙をUP
#BookCoverChallenge

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