『ブックカバーチャレンジ』60(book cover challenge vol.60)
60冊目は高野悦子さんの「二十歳の原点」(@新潮文庫)
初版の発行は1971年。高野悦子さんは1969年の6月24日に自死をした。
先日、さとなおさんが高野悦子さんの命日に本書を読むと言う「note」
https://note.com/satonao310/n/n230318760f60
を読んで、あ、この本を私の半生の記憶に残る「ブックカバーチャレンジ」で
紹介しなきゃと思った次第。
本書を読んだのは、私が高校3年生くらいの時だったか?
受験勉強。受験勉強。と親も同級生もみんな「勉強しろ!」という時期に、
私はいかに受験勉強から逃れるのか?ということを必死に考えていた。
いま思うと自ら面白いと思って勉強をするという
態度がまったくなかった!と反省することしかり。
あの頃に戻ることは出来ないが、いまなら
物理や古文・漢文などの興味があまり持てなかったものを
楽しく学べる技術だけは獲得できるかも。
しかし自らが学ぶ楽しさを獲得するのに多分20年以上の
年月が必要だったこととなる。
受験勉強から逃れる最大の楽しみは「新聞」を読むことと、
本書のような受験と関係のない書物を読むことだった。
何か読んでいると人は勉強しろとはあまり言わない。
何となく勉強してるんとちゃうか?と感じるからなのか?
しかし、私の父親は違った。
私は新聞を寝転んで読み始めると平気で1時間以上読み続けている。
その習慣は今も続いているんだが。(今はテーブルで椅子に座って読んでいる。)
父親はそんな私を見て「新聞ばっかり読んで、勉強せえ!」と言われた。
いま思うと父が新聞を読みたかったんじゃなかったのかな?と思う。
私がお金を出して買ってきたものならまだしも
家の予算で購入したものは家長である父親がまずは読むものであるという
当然と言えば当然だがいかにも昭和な伝統が貧乏な我が家には残っていた。
そんな時は文庫本でも自室にこもって読んでいれば何も言われない。
当時は20歳で自殺した立命館大学の女子大生の日記なんか?
と思いながらも怖いものみたさみたいな感じで恐る恐る読み始めた。
1970年代の安保闘争に向かう学生運動が激しかった頃のあの時代。
学生運動をする周囲の人たちとそれに参加する高野悦子。
美人で地方出身者で一人暮らし。
京都の学生生活は初めてのことだらけ。
男性を知り、学生運動と勉学と恋愛の間を右往左往し悩み続ける!
最初、読んだときにはなんて暗い話なんだ!と17歳か18歳の私は思った。
それは同じ時期に読んだ夏目漱石の「こころ」の読後感にも通じる感覚だった。
しかし、本書もその読後感が尋常じゃなく
暫くこの本のことばかり考えて過ごしていた。
さらに、高野さんの別の日記から出版された「二十歳の原点序章」
「二十歳の原点ノート」を読んだ。
しかしながら、今日初めて知ったのだが本書は
「にじゅうさいのげんてん」と読むのだそうだ。
ずーっと「はたちのげんてん」と言っていた。
彼女の日記がこうして出版されベストセラーになった。
日記文学と呼ばれるこのジャンルの本は昔から日本ではよく読まれているらしい。
私も学生時代日記を書いていた。
いまも実家の押し入れに置かれているのだが
今見ると本当に情けないほどの中学生であり高校生だった。
大学卒業まで日記を書くという習慣は続き、
大学ノート数十冊にもなっている。
大体、あの子のことが好きだ!とか何を食べたとか、
本当にくだらないことばかり書いていて情けない。
高野悦子は二十歳であれを書いたのだから
精神年齢がどんだけ違っていたんだろう!と愕然とする。
当時、私の高校時代の1970年代後半は「学生運動」というものに対して
何となく感じていながらみんなが見て見ないふりをするというような
空気が残っていた。それは教師もしかり。
私は本書を読んでこんな激しい学生運動がすぐ近くで
普通に起きていたことを初めて知った。
あの独特なやるせない情けないような感じは
大学に入ってアメリカンニューシネマの映画の作品群を見て腑に落ちた。
この「もやもやっとした感覚」こそが現状を打破しようともがくことから出て来る
空気感だったのかも知れない。と。
当時はそれがとても自分にとって違和感があり気持ち悪かった。
その理由は今もわからないのだが。
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