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「前立腺がん日記」2020年 その2 1泊2日の「前立腺生検」検査入院 2週間後の2020年6月29日の11時に日赤医療センターを再び訪問する。 病院の前に「東京女学館」という女子校があることを知る。 前立腺の生検は通常、肛門から超音波のセンサーを入れ 前立腺の位置を確認しつつ直腸から前立腺に向けて針を刺す! 針の先がかぎ状になっており そのカギの部分に組織片がついているのでそれを病理検査する。 この病院では左右7本ずつ、計14本の前立腺へ針を打つ。 聞くとものすごく痛いと思うが麻酔をしているので痛くない。 痛いのは検査が終わってからなのだ。 通常、全身麻酔をして検査をするらしいのだが コロナ禍で検査では気道確保して酸素マスクを使う検査を中止していると伺った。 なので、この時期は下半身だけの部分麻酔を行う。 病院に行くとまずは1階の「入院受付」に行き、病室を教えていただき、 その病室に行き荷物を置いて準備をする。 一階の売店にある手術で使用する紙おむつと腹帯の「Bセット」と いう定食みたいなものがあるのだがそれを購入して、病室に持っていく。 このセットは手術後に手術室で装着してもらうので、 検査当日、看護士さんにお渡しすることとなる。 検査直前に手術着を着て下着を全部脱いだ状態になる。 そして担当の看護士さんとともに時間になると4階の手術室に降りていく。 この時は自力で歩けるので歩いて看護士さんと二人で訪問するという感じ。 4階の手術室に入ると名前を確認されリストバンド(ID情報がデータ化されている)も チェックして取り違えがないか入念に確認する。 時間が来ると手術室の前まで行き再び名前が呼ばれる。 病院では何度もフルネームを言い、生年月日を言うことが多い。 取り違えがないように何度も確認するのは大事。 手術台に寝かされると手術着を外されほぼフルチンに布がかけられた状態。 なので、寒い!背中をまげて背骨を上から触られる数を数えているのだろう! そして決まった場所に針を刺す。 最初は歯医者さんとかで歯茎に注射する表面麻酔?をして そして実際の背骨の間に針を刺す。 その時思いっきり前かがみになる。アルマジロが丸まったような感じ。 出来るだけ背骨の間隔を空けて安全性を確保するのか?(ここは私の推測) 終わると針の中に入れた管から麻酔液を注入していく。 するとさわさわーっと液が注入されて冷たい温かい感じが へそより下の下半身に拡がっていく。 最終的には冷覚刺激を与えて冷たいと感じるかで 麻酔がどれくらいかかっているのかを確認する。 何か冷たい棒のようなものをあてて冷たいですか?と何度か訊かれた。 麻酔がかかってきたら石川先生が生検の作業を開始された。 意識はあるのだが途中に仕切り布があって作業の様子はよく見えない。 針が入ったものが直腸から前立腺を貫くと「パシン!」という機械的な音がする。 そして何かがさわっているようなかすかな感じだけが残る。 何本やったか本数を口に出して数えながら作業をされている。 14本差し終わってからは、止血の作業。こちらの方が、時間がかかる。 穴が開いたところを焼いて完全に止血するまで待つ。 石川先生にも少しかかるよと言っていただく。 で、終了。 麻酔がかかっているので、完全に体重80キロの「でくの坊」状態。 それをストレッチャーベッドに移動するのだから大変。 身体を起し移動させるための大きな弓型になった道具が登場、 そこに乗せながらあとは人海戦術で移動させる。 よく救命救急で「せーの!」と言っているのはまさにこれのことだろう。 意外と関節がやわらかくふにゃふにゃと動く80キロの動物を動かすのだから大変。 猟をされる猟師さんは、大型の動物を運ぶのはさぞや大変だろうと思った。 ストレッチャーに乗せられてそのまま入院の病室へ。 言い忘れたが、血栓の予防に、検査前に強圧力の弾性ストッキングをはく。 エコノミー症候群の予防らしい。じーっとしていて血栓ができてしまうと それが心臓に達したり血管を塞いだりすると大変なことになることの予防らしい。 さらには検査中も病室でもひざより下に足を(特にふくらはぎ)を 自動でマッサージして血流が止まらない器具を装着してくれる。 点滴が入れられ、尿道にはカテーテルが挿入され 足元にはポンプ式のふくらはぎマッサージャー! という状態なので身動きできない。 全身麻酔の場合、生検だと、麻酔から覚めるとすぐに動くことができるらしいのだが、 部分麻酔の場合は6時間待ちましょう!ということで6時間経過して麻酔が切れると、 最初は何かあるといけないので看護士さんが付き添って 一緒に20メートルばかし歩いてくれる。 それで問題なければ大丈夫なのだが、点滴とふくらはぎマッサージはしばらく続く。 管がいろいろついている中で眠るのは難しい。 ということで、ずーっと半睡状態で朝を迎えるという感じ。 看護士さんが気遣ってくれ5時過ぎに尿道カテーテルを抜いてくれる。 「最初におしっこした時はナースコールをしてくださいね!」と言われる。 最悪、尿閉だと大変ですから!という言葉を聴くとあせる。 最初のおしっこは尿道を通過する時に痛い!「いててて!」という感じで おしっこを無事に出す。 最初のおしっこは何故かきれいな黄色で血が混じっていなかった。 その後の小用では血尿や血の小さな凝固したものが おしっこと一緒に出て来るのだが。 とにかくこれで生検の入院は終わり。 朝食(病院食)をいただく。 久しぶりの食事が美味しい。パンは暖かくスープなども温かい。 食事のことだが生検の場合、当日の朝の7時までは食事OK そして10時以降が禁飲食となる。検査した日の昼と夜は禁食。 ただ水は夜に飲める。自販機の水がおいしい。 水で活かされていると実感する。 朝食後、朝の10時過ぎに病院を出て帰宅する。 それ以降も少し熱っぽく、やはり直腸&前立腺に14本穴が開いているからな! と納得するのだが正常な生活とは少しちがう。 活動のチカラがやはり少し落ちていて家事などをするのが少しおっくうになる。 実は今回。人間ドックの2日前から禁酒を始めており、 それがたまたま町田康の「しらふで生きる」などを読んだこともあり そのまま1か月半以上も続くこととなった。 酒を飲まなくても特に支障がない暮らし。 特に声優の授業時に声の状況を確認する時の感覚が半端ないことが自覚出来た。 禁アルコールによってものすごい集中力が獲得できる。 夕食の時間がお酒を飲むと2時間以上になるのが 禁アルコールの食事だと30分以内で終わる。 しかも食事後、本が読める。 しかも、慣れてくると床に就くとすぐに眠くなり早く起きるようになることがわかった。 10時には寝て5時には起きると言う「はじめ人間ギャートルズ」のような暮らし。 午前中は仕事がはかどる。 コロナ禍の在宅勤務時には、17時には仕事を終わらせるようにして 散歩に行くのを習慣にするようになった。 以前は、運動と言えばジョギングだったのでこれは老化か怠けか?それとも? 生検後1週間は何となく身体が普通ではなく血尿が出て少し熱が出る時もあった。 そして排尿時の痛み。しかしどれも徐々に改善していく。 2週目に入ると普通の暮らしが送れるようになり、 3週目には完全に元の状態に戻った。 ただし、生検の検査から結果がわかるまでの間が精神的に一番きつかった。 最悪「がん」!そして大体、検査をする人の30%から40%はがんだと言うことを ネットなどで調べると書いてある。 プロデューサーという仕事は常に最悪のことを予想する人種なので 私も最悪のケースの場合、どのような対処法があるかをネットで調べた。 1、全摘手術、2、放射線療法、3、薬物療法 とあった。 いろいろ読むと放射線治療を始めるともう全摘手術は出来ないらしい。 最悪、全摘手術をして残ったリンパ節などに再発した場合は 放射線治療と薬物治療の選択肢がさらに残されるらしい。 ということで一番痛い全摘手術が初期の場合、 現在の時点では最適ということだと思った。 以前は下腹部をメスで切開して前立腺と精嚢を摘出し、膀胱と尿道をつなげる 手術をしていたらしいが、出血が多く術時間が長く術後が大変! いまではロボット支援治療が最適ということを知る。 そのロボットの名は「ダビンチ」というらしい。 ルネサンス期の天才の名前を冠したロボット手術。 しかも日赤医療センターにはその最新版があると言う。 映像業界にもブラックマジックという会社が「ダヴィンチ・リゾルブ」という アプリケーションを出しており、私のこのPCにもインストールされている。 そうして最悪を想定してはいるんだが、私も人間である。 そうじゃなかったらいいのにな?ということは常に思った。 全摘手術の大きな後遺症として 1、尿失禁 と 2、勃起不全というものがある。 となると「紙おむつ」の生活が始まるのか?それで、勃起も出来ないので、 俺は男として無能な人間になってしまうのでは?という疑念が湧いてくる。 しかも、全摘手術は前立腺と精嚢とを一緒に取るので 射精もしなくなると先生に伺った。 私も58歳6か月とは言え、杉田成道(76歳)や角川春樹(78歳)、 ローリング・ストーンズのミック・ジャガー(77歳)のように 元気なオジサンでいたいと思うのは、世の常なのでは? (どういう人選でこうなったのかはご想像ください。) しかしながら、この時期、お前は、煩悩を捨て解脱しろと 誰かが言ってくれているのかもしれない。 検査結果がわかるまでの2週間はそうした宙ぶらりんの精神状態が続き、 自分の中で葛藤を抱えるいやーな状態が続いた。 (写真は弾性ストッキング)
by haruharuyama
| 2020-09-20 06:33
| 運動と健康
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