「コンテンツTOKYO2020」3日目(@東京ビッグサイト)
最終日に印象に残ったのは 午後からの
コンテンツプロデュースの極意
10月23日(金) 12:30 ~ 14:30
https://reed-speaker.jp/Seminar/content_seminar2020/detail/?id=B-S3
(※HPより引用)
時代を先読み、現象を引き起こすコンテンツのプロデュースとは?
コンテンツのヒットメーカーは、作品を作るだけでなく、
常に時代の空気感を先読みし、社会現象を引き起こしてきた。
本講演では、数多くの広告コンテンツを世に放ってきたクリエイティブディレクターのGO・三浦崇宏氏、
映画・ドラマにおいて斬新な演出や作品の世界観でエンタメコンテンツを生み出してきた映画監督の大友啓史氏、
2019年に大きな話題を生んだNetflixオリジナルドラマのプロデューサー、たちばなやすひと氏、
編集者としてヒット作を送り出してきたコルク・佐渡島庸平氏が登壇。
広告・エンタメの両軸から、コンテンツのプロデュース方法や企画術、
ヒット作を生み出す仕掛けなどを語り尽くす!
漫画編集者・広告クリエイティブディレクター・映画監督・TVドラマプロデューサー
という異ジャンルだけど、そこから新たなことを始めようという辺境にいる方たち4人の対談!
モデレーター役のコルク・佐渡島さんからまず「鬼滅の刃」の映画のヒットについて
思うことというお題目で3人に質問。3人三様の答えが深くて現実的でいい!ここから見えてくるのは
現場から上がってくる言葉を大切にしようという想い。
この4人の現場自体はそれぞれ違うのだが、
その現場から上がって来た切実な想いを
ある種のアウトプットで表現しようとしているのは同じ。
そこには、アートや作品、そしてそれを創る
クリエイターに対するレスペクトがある。
そのレスペクトが、自身が面倒なことや大変なことを
やりぬかなけらばならない勇気と力につながっているんだ!
ということが伝わって来た。
広告表現は作品ではないが、GOの三浦さんが電通のCDの古川裕也さんの言葉を引用する。
「広告は目的芸術である」と、そういう意味でもいろんなジャンルで見る人を楽しませたい感動させたいという想いは同じ。
それは過去の先人たちが出版業界や映画業界、広告業界、TV番組やドラマの業界で
まさに懸命にやって来たことでもある。
しかし、いま、この4人のような想いを持った人たちがこの業界に何パーセントいるのか?と考える。
どちらにしても、過去の優れた表現ジャンルの最高レベルのものはすたれない
ということを教えてくれる。そして、どうやって現在に接続させていくのかが私たちも含めて、
旧来のメディアの人たち・制作者たちに強く問われているのだろう!
話は「鬼滅の刃」から「TENET」の映画に及ぶ。
わかりやすさを「是」とするハリウッドであの映画は何故生まれることが出来たのか?
しかもIMAXで65ミリフィルム!?で撮影しているクリストファー・ノーラン!
その秘密を4人は推測しあぶりだす!その貴重な推察を、
私たちはこの場でリアルタイムで見ることが出来た。
じゃあ、あなたならどう言うか?ということが常に問われ続けているような気がした。
最後に、長く記憶に残る「コンテンツ」をどう作るか?
という井上ひさしさんの言葉を佐渡島さんは引用する。
正確に言うと「長期記憶を書き換えるコンテンツ」とおっしゃった。
大友啓史さんに言わせると「コンテンツ」というような言葉ではなく
それは「ソフト」とでも言うものでありそれは今までの「BD」や「DVD」などの
実体を伴ったものであると言ういい方で語りかけてくれた。
そこには生身の人が居て生身の現場がありそこでみんなが切磋琢磨しているのだから。
ということと同義なのかもしれない。
「長期記憶を書き換えるコンテンツ」を創りたいとおっしゃった
井上ひさしさんもまさに生身の人と空間を共有する舞台人だった。
デジタル化が加速している時代だからこそ、この根本をおろそかにしてはいけないと
この面白すぎるオジサンたち(と言っても私よりみなさん年下です)
に教えていただきました。
私も、いままで以上に頑張ろうというやる気にさせてくれた3日間でした。

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