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「幸福論」現代能楽集Ⅹ~能「道成寺」「隅田川」より~(@シアタートラム) 世田谷パブリックシアターの芸術監督に野村萬斎さんが就任してから始まった この企画も10回目を迎える。近代能楽集の後に続く現代に「能楽」で 描かれている世界は接続されるのか? そんなお題を渡されて劇作家と演出家はそこで考える。 今回そのお題を与えられたのが瀬戸山美咲(作・演出)と長田育恵(作)。 瀬戸山は「道成寺」から想を得て 現在の一見「いけてる」家族の表層さをあぶりだす。 以下ネタバレあります。 元広告会社のクリエイティブ・ディレクター(高橋和也)。 関連会社の女性社員からの内部告発があり会社に居られなくなり、早期退職をする。 20年前に広告賞を獲ったのが今も彼の誇りとなっている。 退職して小説を書いて有名になろう?と小説講座に通い始める。 みずからの不倫体験を記したもの。 講師(瀬奈じゅん)を務める小説家から高い評価を得たと思い込み。 推敲もしないで小説賞に応募する。 彼の妻(明星真由美)は専業主婦だったのが一念発起して起業する 「幸福になるためのコンサルタント」業を始める。 幸福ではないと思っている人がここに来ると幸福になるという。 ここに年老いた女性(鷲尾真知子)が相談にやってくる。 この夫婦には一人息子(相葉裕樹)が居て現在、医大生。 彼女と別れたばかり。彼女と別れたのは彼女が「バカだから」という理由。 さみしさを紛らわすためか彼はマッチングアプリで知り合った 地方から東京にやってきてアイドルとして武道館コンサートを夢見る 地下アイドルの女の子(清水くるみ)と出会う。 医大生との立場のギャップにひるみながらも懸命に彼女は彼と向き合おうとしている。 その健気さを上から目線で押さえつける医大生の息子。 こう書くとホント嫌な家族だなと思うのですが、 何故、瀬戸山はこのような物語を紡いだのか? 発端は「道成寺」である。「道成寺」にまつわる 女の復讐の物語がここで描かれる。 そのために復讐される家族を徹底的に嫌味に描き出したのだろうか? しかし、少し俯瞰で眺めてみるとこの家族のようなふるまいや態度を 私はそして私たちは、知らない間に取ることはなかったのか? そして裏切られた女性はこの後どんな気持ちになったのか? という大いなる余韻を残して終わる。 冒頭のシーンの美しさが忘れられない。巫女の姿をまとった清水くるみがいい! 途中休憩10分。 後半は作を長田育恵が担当する。演出は瀬戸山美咲。 お題は「隅田川」。 長田はこの「隅田川」をどのようにして現在に置き換えたのか? 村上龍の初期の傑作「コインロッカー・ベイビー」などと似たモチーフが登場する。 誰からも愛されていない若い女性(清水くるみ)が愛のない性交(?)によって新たな命を授かる。 いや、もしかしたらその瞬間は愛があったのかもしれない。 昔ならそして生まれて来た子をみんなで育てることも出来たのかも知れない。 しかし、現代はそうはいかない。 なので、その女の子はなけなしのお金でホテルに泊まって一人で出産を行う。 へその緒を自ら剃刀で切って、糸で縛って。 生まれた子はその後コインロッカーに預けられる。 女の子は突然万引きなどを繰り返し 刑務所に入りたいと家裁調査官(瀬奈じゅん)に語る。 その本当の理由を調査官は知りたいと思う。 その調査官の強い想いが女の子に届き始める。 その後、その女の子は あの時の我が子はどうなったのか探し続ける日々が続く。 こんな風に長田は「隅田川」の物語と接続させていった。 昔は子供が生まれても食べさせていけないと思うと川に流したなど ということが戦前まで実際に行われていたと聞く。口減らしである。 並行して描かれるのが認知症かと思われる老女(鷲尾真知子)の姿。 週に1回ヘルパーさん(明星真由美)が家の掃除や買い物代行をしに老女の家にやってくる。 老女はヘルパーさんに内緒で段ボール箱の中で「生きもの」を飼っている。 長田のすごいのはその後、若い女(清水くるみ)と老女(鷲尾真知子)の関係性を作っていったところ。 そこにある種の奇蹟のようなものが生まれてくる。 能楽の「隅田川」のことを調べると 世阿弥はその子を登場させずに母親の演技だけで演出しようと考えていたらしい。 引用元:https://www.the-noh.com/jp/plays/data/program_012.html 当時に、観客の想像力を信じて創作していく姿に芸術家の魂を感じる。 そして、その魂が600年近く経過して現在につながっているのかも知れない と思わせてくれた今年の白眉となる傑作でした。 上演時間休憩入れて約2時間半。12月20日まで。 ![]() ![]() ![]()
by haruharuyama
| 2020-12-18 08:53
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