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2020年極私的ベスト(◎舞台芸術・その他) 今年はコロナ禍で観劇本数が半減しました。 3月のシアターコモンズの公演までは何とか観劇をしていたのですが、 緊急事態宣言発出後は、晩秋になるまで舞台公演に行けませんでした。 代わりに今年になって初めて体験したのがオンラインでの演劇鑑賞。 長所と短所がありますが、 「ぺこぱ」的に言うなら 「料金が安くチケットの取りにくい公演でも見ることが出来るからいい!」 みたいになるのでしょうか? ただ運用の方法をきちんとしないといけないことも事実。 ある劇団のオンライン公演を見たのですが あまりの配信の状況が悪くて途中で途切れ、結局、料金だけ払って 途中で離脱した公演が一つだけありました。 一方パルコプロデュースの三谷幸喜:作・演出の「大地」を オンラインで見たのですが、これはとても良かった! 言えるのはオンライン公演でも劇場にお客さんがいる公演だと 会場の反応が見えて共感度が上がるのでは?と感じました。 また劇団「ノ―ミーツ」という新たなユニットは「演劇」というものを 超えた新たなビジネスモデルを構築したのかも知れません。 少ない観劇本数の中から個人的に印象に残った作品をあげさせていただきます。 今年、印象に残った舞台芸術ベストテン 1、「雉はじめて鳴く」俳優座 (@俳優座劇場) 「iaku」の横山拓也の戯曲。男子高生と女性教師の恋の話。 横山拓也が紡ぐお話はいつも気持ちの根源まで掘り下げて描きだす! なので,長く心に残る作品となる。横山の妻は桜新町で定食屋さんをやっている。 妻は、横山に生活のために他のアルバイトなどをしたりすることをしないで 創作に集中して!と常に言っているらしい! ということを「セブンルール」という番組で見た。 その結果がちゃんとこうした形で表れている。 評価は後になってついてくるかも知れないがとても大切なこと。 女優の吉田羊のマネージャーも彼女がまだ駆け出しの時に 女優業に専念するようにと言って俳優の仕事以外はしないようにして 彼女を育てていったと聞いた。 横山拓也は秋に座・高円寺で「The last night recipie」という作品も上演した。 こちらは横山が主宰する「iaku」の作品。 静かな日常の中にある劇的なものを横山は丁寧に掬いだす。 2、「馬留徳三郎の一日」青年団(@座・高円寺) コロナ禍の今の時代だからこその何気ない日常をいとおしむことの 大切さが描かれた作品となった。作は高山さなえ。 彼女は長野県の松本市に住みながら大学などで教えたりして暮らしている。 一度「まつもと芸術劇場」で木ノ下歌舞伎の公演を見に行ったことがある。 城下町の風情が今も残りとても素敵な場所だった。 コロナで都会に暮らし続けることが本当にいいことなのか? と多くの人たちが思い始めている。 そんな時に松本に暮らしている高山が本作を紡ぎ、 兵庫県の豊岡に移住した平田オリザが演出をした作品を 密の避けられない東京で見る。そして舞台での過疎の村に想いを馳せる。 いろんな要素が相乗効果のように絡まり合って素敵な作品に昇華した。 3、「ねじまき鳥クロニクル」ホリプロ(@東京芸術劇場プレイハウス) 言わずと知れた村上春樹原作の大長編小説の舞台化! いまや大河ドラマにも出演している門脇麦が出演している。 2月末に鑑賞。インバルピントとマームとジプシーの藤田貴大が共同演出をしている。 海外のスタッフと日本の優秀なスタッフがコラボして こうした一級品の芸術作品が生まれた! あと2か月公演の開始が遅れていたらこのプロダクション自体が見られなかったかも知れない、 というまさに奇跡のような作品となった。 4、「人類史」谷賢一作・演出(@神奈川芸術劇場:KAAT大劇場) ユアル・ノヴァ・ハラリの「サピエンス全史」にインスパイアされて書かれた作品。 時間軸も壮大!人類が「ホモ・サピエンス」として二足歩行を始め道具を使い始め 火を起しそして言葉が生まれる。 集団で暮らすことの中から絵画や音楽的なものなどの芸術が生まれ文字が生まれる。 そしてホモ・サピエンスの唯一の特徴とハラリ氏が言う「フィクション」(物語)を 私たちは紡いでいく。 その過程が振付を伴い進んでいく。 後半はホモ・サピエンスの本質とも言える「知的好奇心」に焦点をあてる。 天動説から地動説への大転換が起きた時代に、 どうして私たちは新たなことを探ろうと知ろうとするのか? という根本的命題が描かれる。楽日鑑賞。 全公演が終わって上気した顔でお客様を見送る谷賢一の姿が忘れられない。 ちなみにコロナ禍での自らの体験を綴って一人芝居にした 谷賢一の「アンチフィクション」(@シアター風姿花伝)の公演が 7月に上演された。 5、「幸福論・現代能楽集Ⅹ~能「道成寺」「隅田川」より~」瀬戸山美咲:作演出 長田育恵:作(@シアタートラム) 能楽で行われた二つの演目を現代に置き換え、再構築して戯曲化し上演された作品。 数百年前の物語の根幹にあるものが良く見えてくる。 ある種の怨念を描いたもの、そしてもう一つはある状況が招いてしまった 運命とでもいうような悲劇が描かれている。 ネットフリックスで韓国の制作会社「スタジオドラゴン」が快進撃をしている。 圧倒的な量の創作がネットフリックスの複数年度にわたる契約によって実行されている。 このプロダクションの特徴として多くの脚本家を内部に抱えているということ。 その脚本の深さがああしたコンテンツを生み出していることが伝わってくる。 しかし、こうした舞台を見ると日本の作家たちもあのレベルに行けるのでは? と言う希望を抱かせてくれる。 ということは、それが出来ていないとしたら それはプロデュースサイドの問題なのかもしれない…。 6、「ひゅうちゃんほうろうー堀船の怪談―」ナカゴー特別編(@阿佐ヶ谷アルシェ) 鎌田順也:作・演出、以前から鎌田作品のファンは演劇を実際にやられている方の中に多くいて、 その独特な作風はナカゴーしかり、そしてそこから派生したユニット堀船の怪談しかり。 飄逸ものの落語の話を見ているかのよう!そして昭和なわざとらしい演技も魅力。 7、「無畏(むい)」劇団チョコレートケーキ(@駅前劇場) 硬派なドキュメント的演劇として定評のある劇団チョコレートケーキ。 古川健の戯曲に日澤雄介が切れのいい演出で応えていく。 その二人の円熟が年配の演劇ファンも取り込み いつも様々な世代の観客が集まるようになった。 今回は日本軍が中国で行った日中戦争の話。 中でも南京大虐殺はなぜ起きたのか?ということを補給なども含めて 日本軍が実際に行ったであろうことを古川がまた膨大な資料をあたって描き出す。 これこそ劇団チョコレートケーキ版の「失敗の本質」! 8、「コタン虐殺」流山児☆事務所(@ザ・スズナリ) コタンと言えば幼少期大阪に「コタン」というラーメン屋さんがあり、 そこでラーメンを食べるのが楽しみだった。 ラーメン好きはほんと小学生の時からずーっと続いている! 今、思うと北海道ラーメンの店だったんだな!ということがわかる。 今年は千歳空港から南下した場所にアイヌ文化の伝統を伝えるための 国立の施設「 ウポポイ(民族共生象徴空間)」が誕生した。 その施設のことに興味を持つきっかけとなったのが本作だったかも。 作は詩森ろば、詩森の同胞ともいえる俳優の田島亮の 熱のこもった演技が生演奏とともに記憶に残っている。 流山児☆事務所と詩森さんとのコラボはいつも楽しみ。 9、「Letter Autumn / Winter」マームとジプシー(@東京都現代美術館) マームとジプシーに時々衣装協力をされている「ミナ・ペルホネン」の 創業者でもありファッション・デザイナーでありテキスタイル・デザイナーでもある 皆川明さんの展覧会場での特別企画公演。 上演は、一夜の2回だけ。皆川さんの創作する世界観をマームとジプシーの 藤田貴大がマーム流に創作する。 会場に建てられた小さな小屋みたいな場所が効果的に使われている。 青柳いずみを始めとするマームとジプシーのいつもの俳優たちが 皆川さんの衣装に身を包んでファンタジックな空間を動き回る。 この同じ場所に居合わせて体験を共有するというのは演劇公演ならでは。 今年はコロナ禍で、自由にこうした試みが出来なくなったが、 それゆえにこうしたリアルな場所や関係が本当に大切なことなんだ! ということを改めて教えてくれる。 10、「same TimeNext year セイムタイムネクストイヤー」カオルノグチ現代演技(@駅前劇場) 女優の野口かおるがこの戯曲に惚れ込んで何とかカタチにして世に出して 多くの人に見てもらいたい!という執念が実ったようなまさに一期一会の作品となった。 たった一人の熱狂から世界は変わると言われたりしているが、 その熱狂が半端なければこうして多くの人に届く作品となる。 以下、今年はオンライン演劇も多数行われた。 その中で印象に残った三作品です! 1、「大地」パルコプロデュース(@パルコ劇場)(オンライン生配信) 三谷幸喜の作・演出作品。収容所に閉じ込められている人たちの様子が コロナ禍で外に自由に出られない状況と重なる。 マルチカメラで観客が劇場にいる状態での生配信。 劇場にお客さんがいて見るのと無観客で行うのは 大きな違いがあるんだなと実感した。 2、「役者の証」三浦大輔WS 試演会 公演(@浅草九劇)(オンライン生配信) この公演は無観客配信。 売れない俳優たちがこのWSで観客に向けて配信するというドキュメンタリードラマ演劇的なもの。 ものすごく綿密に作り込まれたフェイクドキュメンタリー演劇となった。 初期のポツドールを髣髴とさせる。そして映画などを手掛けており 映像のことも良く知っている三浦大輔だからそのような条件を考えて こうした記憶に残るオンライン無観客の演劇公演となった。 ということはやり方はいろいろとある、ということなのか! 3、ロロ「いつ高」シリーズ (舞台収録のものを、オンライン無料配信) vol.3『すれちがう、渡り廊下の距離って』 vol.4『いちごオレ飲みながらアイツのうわさ話した』 vol.7『本がまくらじゃ冬眠できない』 以前から見たいと思っていたロロの「いつ高」シリーズ! Tさんからオンライン配信しているよとの情報を聴き、入院中の病室で一気見。 高校生の青くも切なく悲しい悩み多き青春が描かれ、 それがなぜか笑えてしまう!というものだった。 しかし、これはやはりライブで見たいと思った。
by haruharuyama
| 2020-12-25 11:00
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