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「コメンテーターズ」ラッパ屋 第46回公演(@紀伊国屋ホール) 耐震工事なども含めて新装になった紀伊国屋ホール! あの椅子がついに新しくなった。見やすい。 1995年のナイロン100℃の「フローズン・ビーチ」で 紀伊国屋ホールでの正しい鑑賞の仕方というビデオ?が開演前に上映された。 それを見ると前のお客様がいるととても見えにくい構造なので 出来るだけ斜めになって上体を後ろに倒してご覧ください!と。 しかし、倒しすぎると劇場の天井しか見えなくなってしまいますので お気をつけください!というアナウンスで爆笑した。 私はその1995年の公演の観劇からまた大量に舞台を見に行くようになった。 行く先々の劇場で良く、ラッパ屋の作・演出の鈴木聡さんを見かけた。 私は大抵一人なのだが。鈴木さんはいつも複数人でいらしており、 楽しそうだなあ?と思って拝見していた記憶が蘇る。 実は本作の「コメンテーターズ」は2020年4月22日~29日までの公演が 決まっていたのだが、第1回目の最も厳しかった緊急事態宣言が発出され 上演が中止となった。 そして1年と数か月が経ち、満を持しての公演。 私が、観劇したのは、まさに東京オリンピック「TOKYO2020」の開会式がある日だった。 劇中では現在進行形の話題が取り上げられている。 コロナ禍になり在宅勤務が増え、朝の「ワイドショー」を 自宅で仕事をしながらながら見るという習慣が出来た。 それまではワイドショーはほとんど見たことがなく、 唯一、東日本大震災後に福島の事故なども重なり 自宅待機が言い渡された時に見ていたことを思いだした。 ばくぜんとした「不安」が今の私たちにある状態の時に 人は「ワイドショー」を見るのだろうか? TVを生でほとんど見ることのない私がライブで見るのは ニュースとワイドショーそしていくつかのスポーツの中継くらい。 ほとんどのドラマやバラエティなどは録画して空いた時間にまとめてみる。 しかし「ワイドショー」はライブにこそその価値があるのかも知れない。 「ワイドショー」を録画して見る人いるんでしょうか? TV局の価値はそのライブを完璧に行えるインフラと技術とスタッフが揃っていること。 そうした巨大な放送メディア事業というシステムを私たちは作りあげて来た。 IOCがオリンピックの巨大なシステムを作りあげて来たのと同じように。 せっけん会社の定年を迎え再雇用で入った会社が倒産し無職になった64歳の男(おかやまはじめ)。 収入が途絶えたことで妻(弘中麻紀)64歳はパートの仕事を見つけ働き出し家計を助けようとする。 35歳になる息子(瓜生和成)は会社を辞めいまはこの家の自分の部屋で PCとともに引きこもりに近い生活を続けている。 在宅で時間を持てあましている父は自らのスマホで撮影し、 何とユーチューバーとしてデビューする。犬のぬいぐるみを相棒に 「親父ギャグ」満載の「ダジャレ」を織り込んで。 その動画が少し話題になり新規性を求めている朝のワイドショーのプロデューサー (岩橋道子)がおかやまに目をつけ一度コメンテーターとして、いかがでしょうか? という問い合わせをする。 舞い上がるおかやまと妻の弘中。 そして、おかやまがワイドショーに出演することになったのだが・・・。 と後は見てのお楽しみなのだが、この舞台で描かれていることは、 少しコミカライズされてはいるが、ある種のリアリティを持った構造になっている。 TV業界のことも良く知っておられる鈴木さんだからこそのディテイルの積み上げ。 TVのそもそも持つ人や情報を消費させてしまう構造。 そして、物事の本質にまでなかなか展開出来ないと言うジレンマ。 当たり障りのないことを言ってください、という空気があるんだろうか? その空気を忖度するようになると本当の自分が見えなくなっていくという危うさ! これはTV業界に限ってのことではないのかもしれない。 ある目的のために作られた集団や組織には必ず起きるだろう普遍的な問題が ここには横たわっている。 そして、自分の言葉で語ろうとしていた、おかやまはじめも・・・。 ワイドショーで取り上げられる主なトピックは「新型コロナウイルス」のことと 「TOKYO2020」(東京オリンピック)のコロナ禍での開催の是非。 これは、いまも「ワイドショー」の中で続いている。 しかし、TOKYO2020が開催されると決まってからは感染者の拡大も続いているのだが 語り口が変わって来ているのも事実。 では、こうした変化は誰が起こしているのか?「世間」という実態のないものなのか? 「世間」というよくわからないものをまとった「視聴率」というものなのか? それを見ながらTV局の偉い人たちはどのような意思でこの方向を決めているのか? それとも、こうしたことを流して欲しいと無意識に私たちは求めており、 それが目の前で流されるコンテンツになっているのか? 制作会社の社員として、TV局の下請けでこのワイドショーの実質の制作業務を行っている 制作会社の担当ディレクターとさらに、この制作会社の契約社員のADに共感した。 ディレクターは何とか面白くて刺激的な番組を流したい、そしてAD君はTVのことが好きなので、 好きすぎて大変な仕事だけどやっていて楽しい!と語る。 制作者の純粋な言葉を体現してくれている。 対面や面子などを気にしないで思うように表現していいんだよ。 みなさん誰に忖度しているんですか? 忖度している「世間」なんて、そんなものはないんですよ。 と言われているような気がしてならなかった。 本当に大切なものが見えてくる。 上演時間1時間45分。カーテンコールなどもあるので約2時間でしょうか? 7月25日まで。25日にはオンライン配信もあるそうです。 詳しくは、https://rappaya.jp/
by haruharuyama
| 2021-07-24 09:11
| 舞台
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