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「九十九龍城」ヨーロッパ企画(@本多劇場) 作・演出:上田誠。上田さんは京都の同志社大学工学部の知識工学部に在籍されていた。 その頃、大学で「ヨーロッパ企画」を立ち上げたらしい。1998年の頃だそう。 上田さんは高校時代には趣味でゲーム・プログラミングをされていたらしい。 ウィンドウズ95でPCブームになった頃だろうか? 私はその頃は社会人として働いており、尊敬する糸井重里さんが任天堂から 「MOTHER」というTVゲームを出し、8ビットの画像の荒いゲームを 長時間やった記憶がある。 (※ちなみに「MOTER」は1989年、「MOTHER2」は1994年のことでした。) 本公演のチラシを見てそんな時代のゲームを思い出した。 舞台は香港。本多劇場にものすごいセットが組まれている。 以前、香港には九龍城砦(きゅうりゅうじょうさい)という 不法に(?)建てられた魔窟があった。1994年に取り壊された。 私が初めて香港に行ったのが1987年のことだった。 会社を転職する際に、1か月お休みを取って中国に一人旅に行ったのだ。 大阪から船「鑑真号」で上海に渡り、リュックを担いでバックパックの旅だった。 上海から蘇州、杭州へ行き、そこから北京、西安、成都、広州と回って行った。 移動手段はむっちゃ混んでいる中国の鉄道&船。 当時は外国人が宿泊できる宿が限られ、バックパッカーたちが泊まる 安い宿なども大きな教室?体育館?みたいなところで雑魚寝?的な感じだったり、 ベッドが二つある部屋で一つは私がもう一つのベッドは西洋人のカップルが 一つのベッドで眠っているなどの経験をした。 中国大陸はまだどこも貧しく天安門事件が起きる前だった。 よく街で中国人かと思ったと言われ、地元になじんでいるのが少し嬉しかった。 毎日、食堂に出かけて行っては厨房の見える場所に座って 中国料理の調理をじーっと見ていた記憶がある。 その中国旅行の最後の目的地が香港だった。 香港に一人で1週間近く滞在した。 大陸からやって来た私は香港で出されるビール (当時はフィリピンの「サンミゲルビール」が多かった。)が ちゃんと冷えていることと、 屋台の料理がどれもむっちゃ美味しいのに感動していた。 当時「クーロン城」と私たちが呼んでいた場所があったのを知っていた。 その時にそこに行かなかったことをいまも後悔している。 バラックが継ぎ足されそれが縦にも拡がってマンションのように 増殖していく建物とはいったいどんなところだったのか? 電気も自由にアレンジされ盗電は当然。 ありとあらゆる非合法なものの集積地だったらしい。 本作はまさにその「クーロン城」にオマージュを捧げた(?)作品。 作・演出の上田誠さんは本作がうまくいけば この香港を皮切りにいろんな場所をモチーフにした こうした芝居を作って行きたいとアフタートークの中で話されていた。 長田佳代子の手になるセットがスゴイ! 4つの部屋の中が見えるようになっていて俳優たちはその部屋を高速で移動する。 俳優が何役も演じているのでここでこの人が登場すると ここには出られないというようなパズルが生まれてくる。 理系の上田さんの真骨頂が発揮される。 前半はいろんな部屋などで繰り広げられるコント(?) というような仕立てだが そこに、上田さんらしい繰り返しの表現が行われる。 本作ではタイムリープではなく、日々のルーティンを見せ、 それが徐々に変化していくという構成。 ジムジャームッシュの映画「パターソン」的な(?)と 言えば数人くらいの人はわかってくれるだろうか? そしてその底には、ある兄と妹の物語があり、 それらの、並行した物語が最後終息に向かっていく。 とは言えヨーロッパ企画であるので、その終息も ばかばかしいものである。 8ビットのTVゲームの世界からメタバースの世界を予兆させるようなところまでの 展開はまさにお笑いSFの得意なヨーロッパ企画ならではのこと。 TV番組を見ても、WEBのショートムービーを見ても、 そのテイストは変わらない。 本作ではそれをライブで生の俳優がやるということで 舞台は「どっかん・どっかん」と湧いていた。詳しくは見てのお楽しみ。 2年ぶりの本公演。 十数年ぶりの新劇団員らしい藤谷理子ちゃんもいいですよ。 上演時間約2時間。23日まで。 その後、関内ホールで2月26日に公演がある。
by haruharuyama
| 2022-01-23 09:38
| 舞台
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