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「レストラン「ドイツ亭」」劇団 民藝・てがみ座公演(@紀伊国屋サザンシアター) 2月3日18時半~初日観劇。原作:アネッテ・ベス、脚本:長田育恵、演出:丹野郁弓。 この日の前日の2月2日NHKで2023年前期の 朝の連続テレビ小説のプレスリリースが発表された。題名は「らんまん」。 脚本を手掛けられるのが長田育恵さんと書いてありビックリ! そして翌日、長田さんが脚本を手掛けられた本作を見る。 実はこの原作、調べると昨年の2021年に日本語訳版が発行されたばかりらしい。 それを読んだ長田さんが本公演の原作にしようと思われ世界初の戯曲を書かれたらしい、 と一緒に観劇した谷さんに教えてもらった。 原作が紀伊国屋ホールサザンシアターのロビーでも売られており(さすが、紀伊国屋書店!) 見ると、ものすごい、厚い本でかなりな分量の物語ということがわかる。 それを演劇という制約の多い表現形式で どのように演劇作品として戯曲を構成されたのか聞いてみたくなった。 何をピックアップして何を捨てたのか? 演劇ではシーンが増えすぎるといろんなこと(美術や小道具、衣装、場面転換などなど)が大変なことになる。 舞台で一幕劇が多いのもそのような理由からなのかも知れない。 ドイツが第二次大戦で敗戦となり戦後すぐの1945年~46年にかけて「ニュルンベルグ裁判」で ドイツ軍の戦犯たちが裁判にかけられた。 その約20年後の1963年にドイツが過去の歴史に新たに向き合う 「アウシュビッツ裁判」が開廷されたらしい。 ハンナ・アーレントが雑誌「ニューヨーカー」に「エルサレムのアイヒマン」を書いたのも まさに1963年。ここで取り上げられている裁判と同様のものなのか? ドイツは戦争責任に真正面から向き合い徹底的に当時のナチズムが何故起こり 何をしたのかを公開し、二度とこんなことが起きないよう 戦争責任の根源を追求したと聞いている。 一方、日本は、戦後米国に占領され根源的な戦争責任はあいまいのままとなり 今まで来てしまったというのを何度も聴いていた。 しかしながら、本作を見ると、ドイツもその戦争責任をつまびらかにし 徹底的にその責任の追及を行っていったのは戦後20年という時間の経過が あって初めて出来たことだったのかもしれないとも感じた。 過去の残酷な歴史に向き合うのにはものすごいエネルギーが必要。 そして、真剣に向き合うということは、見て見ぬふりをして やりすごすことが出来ないということでもある。 その最たる場所が裁判という場になる。 裁判を傍聴している方に聞くと、事実を正確に述べるために微細なことも含めて 言語化しそれを裁判官や裁判員にリアルに伝えることとなる。 本作は、 「アウシュビッツ裁判」に立ち合い、ポーランド語の通訳として 裁判に立ち会うこととなった女性を中心に描かれた物語。 彼女の両親はドイツのフランクフルトで同居しており、 自宅は「ドイツ亭」というレストラン。父親が料理をし、母親がホール担当みたいな? 通訳の彼女には姉(石村みか)が居て、姉も同居し看護士として公立病院に勤務している。 通訳の女性は24歳くらいか(?) なので、終戦時は4歳くらいなので当時の記憶はほぼない。 20年後にこうした裁判を傍聴することによって アウシュビッツで何が行われていたのか?を初めて知ることとなる。 彼女にはフィアンセがいて将来一緒になろうと考えている。 フィアンセは父親の会社を手伝っているのか(?)(ここ記憶があいまいです) 通販の会社をやっている。 その父親は元共産党員で戦時中は国家に捉えられ獄中生活を送っていた。 そして、裁判を行う途中で、通訳の家族のことが明らかになっていく。 それぞれの事情を抱えそれぞれの人生を生きている人たち。 その彼らの人生がタイムラインに置かれて、それらが並行して流れていくような感覚。 舞台を見ながらセリフなどを聴いていくつかの事実のピースと 歴史的なピースを組み合わせて行き、彼女とその家族たち 彼女のフィアンセとその家族、裁判に立ち会う人たちのそれぞれの人生が見えてくる。 何が正しいのか何故それが起きたのか? 今も明快な答えがないことはわかっている。 生きるために、後ろめたいことを受け容れなければならないこともある。 その慚愧の念を私たちは生涯背負って生きていかなければならない。 人生を長く生きるということはそういうことなのかも知れない。 そこにあるささやかな幸せを見つけながら・・・。 長田脚本は観客の想像力を信用して書かれている。 余白を残してその余白を私たちに考えさせてくれるヒントを与えてくれる。 これこそ演劇の大きな魅力。 演劇とは考え続けることのきっかけを与えてくれる芸術作品と言えるのでは? いかがでしょうか? 原作の本を読んで見たくなった。 小説の描き方と演劇の描き方の違いなど!興味津々です。 途中休憩15分あっての合計2時間20分の作品。2月12日まで。 ![]() ![]()
by haruharuyama
| 2022-02-04 09:31
| 舞台
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