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「いわば堀船」「紙風船文様」ナカゴー(@北とぴあ 15階ペガサスホール・14階カナリアホール) 作・演出:鎌田順也。俳優たちが極限まで声を出して叫び続けている演劇。 その俳優たちの叫びから感じられる混沌がこのナカゴーの最大の魅力なのかも知れない。 この日5月2日は振替休暇だったので、15時の回と19時の回を予約する。 半日、北区の王子にいることとなる。 まずは劇場近くのラーメン屋「おうじ屋」でラーメンと無料ライスをいただく。680円。 「いわば堀船」はピザ屋さんで働く足穂さん(田畑菜々子)の息子の一巻(藤本美也子)の 誕生日ということでピザ屋さんの店長(高畑遊)が息子さんの誕生会を ピザ屋さんのお休みの日に貸し切りで行った後という設定。 その店から自動車教習所の方へ抜ける道が本作の舞台。 そこに見えない壁が立ちはだかって、みんなでチカラを合わせてその壁を取り除こうというもの。 鎌田作品特有の一つの手法として延々と同じシチューエーションを繰り返し繰り返し 手を変え品を変え見せ続けるというのがある。 その繰り返しを見続けているとどこか奇妙な空気が流れ出し思わず笑ってしまうというのがある。 小劇場演劇の中でも特異な作風はある種の中毒性がありいったん見始めると やめられないようなところがあるのだ。 鎌田順也はそのことに自覚的なのかどうなのかわからないが、 とにかく何度見てもこの手法を続けている。 俳優たちの演技はあくまで不自然。 不自然なまでに大げさで不自然なまでの動きが繰り返される。 初めて見た人は「これはなんだ!」っと怒り出す人がいるかも知れない。 しかしながら怒り出す人がいるということは、 それに反して熱狂的なファンがいるということにもつながる。 賛否両論があればあるほど人の記憶に残る演劇体験になるのではないか? ストーリーは ピザ屋さんたちが目に見えない壁に立ち向かう話。 と1行で語れるが、そこでの演劇体験は複雑で後味が深い。 それは何故なのか? 大学に入った直後に学校内で観た「学園座」という劇団の 演劇公演で「なんじゃこりゃ!」という衝撃を受けた。 上半身裸の男たちが何かを呻きながら私の近くにやって来る。 その時から私は演劇体験の恐ろしさにはまっていき、それから42年間演劇を見続ける人生となった。 ナカゴーの舞台にはその時に感じた体験に近いものがある。 本作では鎌田順也さんも見えない壁となって全身体をかけて戦っておられた。上演時間60分。 休憩後、ホールを出たロビー(15階)から眼下に見えた飛鳥山に行ってみる。 花見のメッカであり渋沢栄一亭があった場所。王子駅の北西側に向かい坂を上る。 数十メートル上の高台にそれはあり大きな公園となっている。 子ども連れのお母さんとものすごい勢いで遊ぶ子どもたち。 鎌田順也の舞台に出てくるような超ハイテンションで遊びまわる子供たち。 鎌田さんはこうした環境に居られるからあの個性的な芝居が作れるのか? とその子どもたちを見て一瞬思った。 渋沢栄一記念館に行こうと思ったら 記念館は16時までだったので入れず、渋沢亭とその庭も16時半までだったので入れなかった。 仕方がないのでベンチに座って家から持って来た水筒の水を飲む。 高校生のカップルが二組。一組は公園の芝生の上にシートを敷いて もう一組はベンチに横並びに座っていた。 この日は寒くて、ぽつぽつと雨が降って来たので駅前のダイソーによって買い物をして マクドナルドでコーヒーを飲みながら図書館で借りて来た本を読む。 王子駅前のマクドナルドはいつも混んでいて1階にはおじいさんとおばあさん、 そして地下には高校生の集団がいる。 高校生たちはソフトクリーム(100円)と無料の水を頼んでいた。 ここには、生きていく知恵が詰まっている。 次回公演の上演の30分ほど前になったので北とぴあへ! 「紙風船文様」 ここで知り合いのかすがいさんとバッタリ。一緒に観劇。 しかもその後、さらに、久しぶりに知り合いのカニちゃんと会うことが出来、 10数年ぶりに懐かしい話に花が咲いた。 カニちゃんは佐久間宜行さんにはまっているらしく佐久間さんのツイートを見て 本公演に来たとか来ないとか? 劇場に入ると舞台の真ん中に便器が置かれているのを見て、 あ、この演目前に見たことがある!と瞬間的に思い出した。 2017年5月に「あさくさ劇亭」で上演されたもの。 その時の妻役は川上友里だった。当時の記録は https://haruharuy.exblog.jp/27843383/ 本作では妻役を川﨑麻里子が演じる。 ナカゴーに行くと感心するのが川﨑麻里子の働きぶりである。 東葛スポーツの時の川﨑麻里子にも言えるのだが、 俳優で出演するのにスタッフとしても働いているまさに八面六臂の活躍! これは狙いなのか?それとも落語なのか?落語だ!これはまさに。 ナカゴーの演劇の特徴として「落語的」であるということ。 しかも人情ものではない落語。落語のネタで言うと「らくだ」や「粗忽長屋」のような 不条理で不可思議な世界。だと、今日まで思っていた。 が、しかし、今回これを見て、これはもしや落語「芝浜」のおかみさんとその夫ではないか? 川﨑麻里子はそのおかみさんを演じているのではないか? どこまでが夢でどこまでが本当のことなのかわからない! そのような夢のような風景を岸田國士の昔の戯曲をアレンジして描き出す。 前回見た本作と大きく印象が違ったのは劇場の広さなどもあるが 一番は妻を川﨑麻里子が演じていること。 前回の公演で演じた怪優の川上友里とはまったく違う。 川﨑さんの持っている身体や様子も含めてのかわいげな感じや切なさがそこから見えて来て、 人情味が強く出て来る。 夫と二人で浅草からデートし三ノ輪で都電荒川線に乗り「荒川遊園」に行くシーンがいい! しかしながら、やはりナカゴーは俳優が極限状態まで声を張りあげて叫び合う演劇だなと 本作を見て改めて思いを確かにした。上演時間50分。 5月8日まで。
by haruharuyama
| 2022-05-03 09:16
| 舞台
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