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「あつい胸さわぎ」iaku(@ザ・スズナリ) 作・演出:横山拓也。初日観劇。3年ぶりの再演。 当時(2019年9月)の公演の感想は以下です。 https://haruharuy.exblog.jp/30794623/ 母(枝元萌)と娘(平山咲彩)を中心に物語は展開していく。 母は20年以上前に離婚し一人娘を育てながら 縫製工場でベテランの工員として働いている。 むちゃむちゃ大阪のおばちゃん。 iakuの作品の中で大阪弁を使った作品が何本もあり、 その大阪弁のリアリティが半端ない。 私も大学卒業まで大阪におったので、そのリアルさは本作を見ると 多くの関西人は納得するだろう。 よく大阪の人の日常会話自体が漫才みたいだ!と言われているが まさにそんな感じで会話しながらコミュニケーションをしていくことが良くわかる。 初日だったので熱心なiakuのファンが来ていたからだろうか? 冒頭の母娘のたわいもない会話だけで会場が「どっかんどっかん」と笑いに包まれる。 これくらい笑いの反応が良く会場が同じ空気に包まれる 体験を久しぶりに味わうことが出来た。 台詞自体は変わっていない筈なので 俳優の演技と演出の成熟がそれらの体験を加速させてくれたのかも知れない。 あるいは、コロナ禍での閉塞感の中で抑圧されたものが こうした作品を見られたことによって久しぶりに解放されたのだろうか? 3年前と今とは、時代が大きく変わった。 コロナがなかった時代と経験し続けた時代の変化なのか? 私個人もこの3年で大きく変わった。 私自身が2年前にガンの手術を経験したことがその大きな原因。 コロナ禍での2020年の9月の手術だったので面会なども一切なく 過ごしていたことを思い出す。 そして、ガンを経験するといろいろなものの見え方が変わるのは確か。 (以下、ネタバレありますが読んでから見てもたぶん大丈夫) 本作はここで登場する娘が芸術大学に入学して そこの健康診断で受けた検診で再検査を通知され、初期の乳がんであることがわかる。 そして母と娘はどうしていくのか?ということが物語の主軸として描かれる。 彼女たちを取り巻くのは 同じ縫製工場で働く本好きでパンが好きな娘と仲良しの30歳のお姉さん(橋爪未萠里)。 娘の小学校の同級生で、高校は違ったがたまたま同じ美術大学に通うことになった 同じ集合住宅の男の子(田中亨)。 そして、大阪の縫製工場に千葉の会社を辞めて中途入社してきた 40代の独身男性(瓜生和成)。という3名が加わっての5人からなる舞台。 娘役の平山咲彩以外は3年前の公演と同じキャスト。 初日観劇だったが完璧に完成された舞台。 しかも演出が丁寧になされていて細部に至るまでの導線や 間の取り方までが流れるように進んで行く。 舞台美術がある種の円形を二重にしたような構造で その円の淵から俳優が出入りできるようになっている。 なので、上手下手の二つの円からなる出捌けが可能になる。 ということは2の4乗(?)の出捌けのバリエーションが可能になるということ。 その16通りの出捌けが駆使されており それが流れるような一体感を舞台に醸成していく。 美術:柴田隆弘。 また、今回かなり受けたのが瓜生和成の愛想笑いをするシーン。 その「にやっと笑う」という瞬間的な演技や言葉にならないものに とても面白みを感じられるのが演劇の面白いところ。 空気をともにしてみるという経験でないとその体験は難しいのかもしれない。 そしてこの作品をスズナリという、こじんまりとした 一体感が醸成できる劇場で上演するという意義も大きいのでは? 母と娘は娘の乳がんが見つかったということで 普段の「会話」ではない「対話」をしていけなければならない。 それは人同士がガチンコで向き合うということでもある。 日常とそれと同時に非日常の事態から生まれる関係性の変化を この物語を通して自然と感じられる。 そして、本作は同時にある種の恋愛を扱った物語でもある。 男女の恋愛が語られながら、それを超えた愛情を最終的には考えることになる という構造がこの戯曲の持つすごみなのかも知れない。 それを決して難しくなく大阪弁で自然に出来ることの才能と 同時代に向き合えることに感謝。 上演時間2時間弱。8月14日まで。25歳以下のチケット代が激安。8月末に大阪公演。 以前、作・演出の横山さんに創作のことなどについて伺ったものが 以下でご覧いただけます! https://www.youtube.com/watch?v=JCvj3yXALIo 横山拓也さんのポッドキャストは以下で https://podcasts.apple.com/jp/podcast/iaku-radio/id1569150593
by haruharuyama
| 2022-08-05 09:57
| 舞台
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