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「ドードーが落下する」劇団た組(@KAAT神奈川芸術劇場大スタジオ) 初日観劇。作・演出:加藤拓也。いま28歳の加藤拓也。 昨年、すごい人が出て来たとびっくりした。 初めて舞台公演を拝見したのがちょうど一年前にこのKAATで上演された 「劇団た組」の「ぽに」という題名の公演だった。 実は、最初に加藤拓也という名前を知ったのはNHKのドラマ 「きれいの国」(2021年)というものだった。ルッキズムの行きつく果ては? みたいなテーマで書かれたそれは私にとっては衝撃的なものだった。 このドラマで加藤さんは、最も若くして市川森一賞を受賞される。 加藤さんは自らの劇団「た組」以外にも外部での演出などもされており、 作家としてだけでなく演出家としても活動されている。 さらには、先日は映画も公開された。「わたし達はおとな」というもの。 この映画も加藤拓也の劇世界と同じく「いま(現在)」を掬い取った映画だった。 もともと映像の世界で活動もされており、表現の場所にこだわらず 自由に創作活動をしていのもとても今っぽい。 こうした人たちが最近どんどんと現れて来ており、 私と30年以上歳が離れている「Z世代」の新たなチカラを感じる。 私たちの世代は、私は映画人です、演劇人です、みたいに明確にジャンルが分かれていた。 私の主な仕事であるCM制作もそうだった。 CMを作る人とTVドラマや番組を作る人、映画を作る人、MVを作る人などが 完全に分かれていた。 しかし、この十数年でその境目がなくなっていく。 デジタル技術の発達によるところが多いのかも知れないが、 シームレスに活躍する才能豊かな人がいる。 「個」のチカラがそのジャンルを拡張しているという現実がそこにある。 逆の見方をすると業界に安住しているだけの既得権益を確保しているだけの 「個」はこれから、そう長くは続けられないということを意味しているのかも知れない。 先日NHKで「プリズム」というドラマが放送されていた。 そこに主役級で出演されていたのが藤原季節だった。 同性愛というテーマを描いた作品の中で、 藤原季節は同性の森山未来を愛し、 そして新たに杉咲花を愛するという難しい役を演じた。 劇場の前でこの舞台のポスターを撮影している若い女性たちがいた。 藤原季節のファンの方たちだろうか? ファンの方たちが集団ではなくそれぞれでこの作品を楽しみに 来ているようで、観劇姿勢がものすごく行儀がいい印象。 その藤原季節と10歳ほど年上の友人と言っていいのかどうかわからないが 芸人志望で芸人をやっており俳優の仕事も時々やっているという 平原テツの二人の関係を中心に描いた物語。 平原は「夏目」さんという役で38歳を演じる。 そして藤原は「信也」さん!という役での登場! 当日劇場に置かれていたチラシに加藤拓也はこのように書いていた。 友人との話で昔よく一緒に遊んでいた友人がすっかり縁遠くなってしまったという文脈で 「三年程前に、久しぶりにその友人と会いました。友人の面白さは、 とても微妙な面白さに感じました。(中略) お互いに何が面白かったんだっけという探りを入れながら遊んでいました。 といった事が今回の演劇の始まりです。」と。 公演チラシの裏面には 「見えなかったら大丈夫と思ってたのに。実は価値が無いものは 見えない方が世間はすごく良くなるんですよ。 だから僕をそうしてもらったんですね、こいつに」と。 これらの言葉はこれを読むだけでは何のことやら?と思うかも知れないが、 実際にこの公演を見ると腑に落ちる。 その感覚を身体的に感じることが出来るという奇特な公演です。 そういう意味でも加藤拓也は毎作品いろんな方向で責め続けていることがわかる。 同じ場所にいたくない、新たなことをやり続けたいという意思が伝わってくる。 (以下、ネタバレあります) 38歳になり居酒屋でバイトしながら結婚もしている平原テツ。 そして、その10歳ほど年下の面白いと思ってお互いに遊んでいる友人が藤原季節。 平原のバイト先の居酒屋の社員の店長さん(しかし年齢は同じ20代後半)! そして、そこに来た大学生のバイトの女の子(秋乃ゆに)。 学生時代からの仲間なのか藤原季節と一緒に遊んでいる金子岳憲や秋元龍太朗。 彼らは時々夏目さん(平原テツ)を誘ってカラオケに行く。 女の子をナンパしたり、朝までカラオケボックスで飲みつぶれるという 若者らしい生活がそこでリアルなセリフとともに描かれる。 時代は現在と3年前そして1年前と少し前の現在。 見ていて興味深かったのは、この舞台には暗転と言われているものが ほとんどないということ。 最近、映像の世界では、特にCMやMVで顕著なのだが ワンカットにこだわったものがとても増えているということ。 映画「バードマン」などはまさにそれを狙った映画だったが ワンカットの良さと言うのは映像を見始めると カットが変わるまでその集中力が持続するということ。 カット割りが行われるとそこで思考や感覚がいったんリセットされるので、 そこで脱落してしまう人もいるのかもしれない。 ワンカットの映像は最後まで見てしまう効果がある。 この演劇もまさにそのような効果があり場面展開が途切れることなく 延々と続いていくという感覚。 TIKTOKの映像にも似た独特のグルーブ感が見ているものを引き付ける。 平原テツは自己の確固たる「倚って立つもの」があったのだろうか? 生きてるうちに、自分が乖離していったのではないだろうか? 私もそんなような状況に何度か陥ったことがある。本当の私はどこなのか? みたいな。 3年前から2年かけてそれは進んでいき、平原テツ(夏目)は統合失調症になる。 精神薬を処方されるのだが、金銭的な理由でそれを飲むのも途切れがちになり、 自らが破綻していく道をたどり始める。 このシークエンス。先日見た東葛スポーツの「パチンコ(上)」でも同様のシーンがあった。 そこではオカネを得るために向精神薬を自分では1日1錠しか飲まず 残りの2錠を売って稼ぐというものだった。 平原テツのことを思うがゆえに、平原の今の生き方に意見する藤原季節。 平原によかれと思って語る言葉が平原を刺激し、さらに気まずい状態になる。 正義というものの本質的なものがここで描かれている。 藤原が思った正義が今の平原にとっては干渉されるだけのものと捉えられたのではないか? 自分がいいと思うものが果たして相手がいいと思うものか? 「いい」を「面白いもの」と置き換えてもいいかも知れない。 さらには、国際情勢などに置きかえても同様のことが現に起きている。 ロシアの正義とアメリカの正義、中国やインドの正義、 そしてウクライナの正義は絶対にすべて違うだろう! その多様な正義を認めてその中で普通に生きて行くことが、 とてもしづらくなっているのが現在なのかも知れない。 その「生きづらさ」から逃げずに向き合う勇気を加藤拓也は持っている。 そして、芸術作品に昇華させようとしている。 それが結果、こうした公演になる。独特の印象を残して舞台は終わる。 いろんな意見があるだろう。 しかしながら、この舞台を見た読後感は観客にこの後 何年も残り続けるのではないか?もしかしたら生涯にわたって。 それが演劇という芸術表現のすごいところであり そのことをわかって加藤拓也は挑戦し点けていることが良く伝わってくる公演でした。 上演時間2時間10分くらい?10月2日まで。 その後、松本と札幌での公演がある。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]()
by haruharuyama
| 2022-09-22 11:38
| 舞台
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