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「建築家とアッシリア皇帝」世田谷パブリックシアター(@シアタートラム) 作:フェルナンド・アラバール、翻訳:田ノ口誠悟、上演台本・演出 生田みゆき。 美術:堀尾幸男、照明:横原由祐、音響:藤平美保子、衣装:宮本宣子、 ヘアメイク:林みゆき、アクション:渥美博、演出助手:田丸一宏、舞台監督:澁谷壽久。 白井晃さんが芸術監督として戻って来た世田谷パブリックシアター! 白井さんは芸術監督として各所の公共劇場の演劇公演のレベルを上げ続けている。 圧倒的な演劇愛に満ちた方。 谷さんから伺ったのだが白井さんは一時期、演劇を離れて社会人をされていた時期があったと聞いた。 調べるとこう書かれていた。 早大卒業後、電通PRセンター(現・電通パブリックリレーションズ)勤務。 一度、離れてから戻って来る人ほど強い人はいない。そうなるとぶれない!というのは共感する。 私も何度かこの業界の仕事を辞めようかというタイミングがあった。 それを何度も「辞めるの辞めた」で続けて来たからこその共感。 私は最初、25歳で今の会社に変わることでそれが実行できたのだが、 白井さんのように、一度外部にいらした経験があればその強さはなおさらではないだろうか? そして、今回、本作が世田谷パブリックシアターの企画制作で生まれた。 とても評判がよく。すでに全席が売り切れていた。 当日券の案内があり、当日の朝の10時~電話で予約するというシステム。 振替休日の朝、10時から電話する。10時3分につながった。 立見席の案内になりますのアナウンスだった。 実は立見席が最も安くこの舞台を見られるという風に考えればラッキーだったとも言える。 当日、受付に6000円持って来てください!とのことで13時過ぎに三軒茶屋へ行った。 立見席は左右7人ずつの14人のみ。 とはいえ、コロナが始まって全席が観客で埋まり立見席が出ている公演を久しぶりに体験できて感動した。 やっぱり演劇はこうでなくちゃ! 本作に出演したたった二名だけの俳優、岡本健一と成河(ソンハ)。 この観客に囲まれて芝居をする快感はどれくらいのものだろう! 大変すぎる公演だからこその達成感を感じておられるのではないだろうか? 板に一度立つと俳優はやめられないと聞いたことがある。 終演後、このお二人にお話を聞いてみたい! 公演は休憩15分いれての2時間50分。 ある孤島に一人住む男(成河)。 そこの飛行機が不時着してアッシリア皇帝がやってくるというシュールな設定。 そこから二人の生活が続くのだが、その二人だけのやるとりが面白い。 イメージが横にも縦にも拡張し、そのイメージの連鎖を受けて二人が演じ続ける。 演劇の本来もっている観客の想像力に委ねて物語を構築していくという魅力が伝わってくる。 そしてそのやり取りが延々と続くのだがそれがなぜ観客を引き付けるのか? まずは脚本の魅力。 イメージの展開が予測不可能なのがいい! さらには上演台本として今の私たちの現実に絶対アレンジして書き換えただろうと推測される生田みゆきのセリフ回しがいい! そして、それを演じる研ぎ澄まされた肉体を駆使する二人の俳優が遊びながら、 もしかしたら時々アドリブを入れながら演じている姿を見るだけで元気をもらえる。 さらには、彼らの演技を助けるシンプルながら計算されつくしてある美術や照明、 そしてクラシック音楽が主体となっている音響がいい! 有名なワーグナーの「ワルキューレの騎行」やカルミナ・ブラーナの前奏などなど、 アリアなども挿入され独特な世界観が形成される。 強い物語性で進行していく演劇とは真逆の、この舞台で起きることだけが 演劇であるという手法がこの舞台にはあり、 観客は二人の芝居を見ながら様々なことを感じていたのではないだろうか? その体験はとても身体的であり感覚的なものでもある。 こ難しい理屈や論理などは置いておき 目の前のことに全力に向き合う二人に観客も伴走する。 そんな演劇体験が出来るのではないだろうか? そして最後のどんでん返し。 「キレイはきたない。きたないはキレイ。」 といった両義性を意味するようなシェイクスピアの言葉がまさにドンピシャのようなラスト。 生田みゆき、これからちょっと注目したいです! 上演時間2時間50分(休憩15分)12月11日まで!
by haruharuyama
| 2022-12-08 10:12
| 舞台
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