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2022年極私的ベスト(◎映画) 映画館で映画を見る習慣がコロナ禍で変化してしまった方も多いのではないでしょうか? マスクをずーっと着けていなければならない、というのが映画館でも 劇場でもストレスフルですよね。早くマスクをするのは自由ですよ! という日が来ないかな? 私が住んでいる「妙典」(市川市)にはイオンシネマがあり コロナ禍の休業中に大改装工事が行われ、さらに今年はその中の1館が「IMAXシアター」となりました。 AEONシネマもプログラムが柔軟になり、単館系のような映画も上映してくれるようになり、 その意味では有難い状況なのかも知れません。 数少ない見た映画から印象に残ったものを観た順番に書いていきます。
1、「偶然と想像」2021年・日本(@ル・シネマ)濱口竜介:脚本・監督 あの「ドライブ・マイ・カー」の監督作品。三本の短編をまとめたものです!出演者も少人数でほぼ出演者たちの会話だけで成立させている。独特な人間間で生まれる苦みが私たちに深い印象を残します。これを見た仲間たちと、三本のうち、どれが好きか?ということで盛り上がったことを思い出しました。本作を見ると、改めて「オープン・ダイアローグ」ということを強く感じさせられます。
2、「流浪の月」2022年・日本 (@イオンシネマ市川妙典)李双日:監督、出演:広瀬すず 松坂桃李。李監督の映画に広瀬すずが2016年の「怒り」に続いて二度目の出演をしています。「怒り」にも通底する独特の暗さとか怖さ、孤独さみたいなものが描かれます。李監督はストレートに演出をします。なので、ある種の「ヒリヒリ」とした感じが残ります。私はその「ヒリヒリ」した感じが好きなのでこの映画を印象に残った1本に挙げました!映画の中で極端に「ヒリヒリしたり」世界を体験すると、逆に、現実の私がどこか浄化されていくような感覚になるのは私だけでしょうか?何らかのデトックス効果が映画や芸術にはあって、それは、気持ちいいとか美しいという表現でなくても、正面に向き合ってその問題やテーマから逃げずに表現したものであれば確実に伝わるものなのではないでしょうか?
3、「死刑にいたる病」2022年・日本 (@イオンシネマ市川妙典)白石和彌:監督。本作は弊社:東北新社の配給作品でした。大人計画の阿部サダオがものすごい残酷な役を演じます。しかしながら、実は、その猟奇犯的な残酷な怖さ以上に人の心理の方が怖いということが良く伝わってくる作品でした。白石監督は多作で様々なジャンルの映画を監督されており、その振れ幅の大きさが白石監督の度量でもあるのかな?と思うのですが、いかがでしょうか?
4、「トップガン・マーベリック」2022年・米国(@TOHOシネマズ 新宿 IMAX) これは、IMAXでみなきゃと思って行った映画でした。飛行シーンは本当に手の汗を握りました!G(重力)がかかっていないのですが、映像を通して強いGを感じました。私が1作目の「トップガン」を見たのはTSUYAYAで借りたVHSだったかDVDでした。それで見ても面白かった1作目。何十年経って新作が生まれ、トム・クルーズが出演して!というのがこんな形になるのだと過去作品を見た人たちは感慨深かったのではないでしょうか?本作を戦争礼賛の好戦的な映画と見る方もいるかも知れません。それよりも、俳優自らがF16に乗って、ソニーのカメラを戦闘機に乗っけて撮影しちゃおう!という現場主義に感動を覚えました。トム・クルーズが「ミッション・インポッシブル」でも行った、吹替なしの演技をするぞ、という熱い思いが絶対にこの映画の魅力になっているのではないでしょうか? 5、「スープとイデオロギー」2021年・日本(@ユーロスペース)監督:ヤン・ヨンヒ。この日は映画を二本見ました。もう一本が「PLAN75」でした。「PLAN75」はフィクション。そして「スープとイデオロギー」はノン・フィクションでした。ヤン・ヨンヒ監督は故国の朝鮮についてカメラを回し続けています。「アンニョン・キムチ」も傑作でした。今回は大阪で、一人で暮らす高齢になったヤン・ヨンヒのオモニをカメラが据え続けます!そしてヤン・ヨンヒは結婚をしました!いい歳の大人になって結婚した夫とヤン・ヨンヒ。この夫が彼女を支えながらヤン・ヨンヒの家族になろうという姿がいい。夫の朴徳で誠実な姿こそがまさに、ほんまの国際親善ではないでしょうか?一緒にいる、同じものを食べる、ただ寄り添うだけでいい!ということを本作は教えてくれます。
6、「RRR」2022年・インド(@イオンシネマ市川妙典) 監督:SSラージャマフリ。インド映画は独特の後味を残してくれます。踊りと歌がありしかも上映時間が長い!江戸時代の歌舞伎見物のようなエンタメなのでしょうか?そのインドでものすごく予算をかけた荒唐無稽とも思える映画が完成して大ヒットしました。私もその噂を聞いて拝見しました!上映時間182分!興業の都合なのか?休憩時間がなく、私はトイレが近いものですから一度、トイレに途中抜けしました!インドでの上映はちゃんと休憩時間があるそうです!お話自体はシンプルですが、それを少年ジャンプかというくらい「これでもかあああ!」という演出を入れてコテコテにしていくのが特徴です!好みは別れるかもしれないですが、こういう映画あっていい。特にアクションシーンのハイスピード映像で緩急の変化をつけるのが「劇的効果」を倍増させています。これを見てもインドとは純粋でシンプルで温かい気持ちがある、同時に人を楽しませるために大きな嘘をつくみたいなことが伝わって来ます。その「嘘」はその人が喜ぶ姿を見たいからというインドの持つ独特の文化がこの映画を見ても伝わってきます。そして細かいところにはこだわらず、しかし、合理的に物事を進めていくというのが面白い。これからますますインドの時代になっていくのではないでしょうか?コロナが落ち着いたらまたインドに旅してみたいと思っています。次回は「バラナシ」に行ってみたい。
7、「すずめの戸締り」2022年・日本(@イオンシネマ市川妙典)新海誠:脚本・監督。新海監督の数年ぶりの新作。大ヒットした「君の名は」「天気の子」と同様に、テーマは天変地異についてのこと。日常を壊してしまう抵抗できないものは確実にあります。それに新海監督は真正面に向き合います。そして登場人物たちはいつも、ある種の「勇気」を持って何かを守ろうとするのです!この新海監督の持っているテーマは変わりません。誰かのために何かをしてあげたい!と思う気持ちこそがベースにあるので、多くの人が新海作品を好きになるのでしょう!そして今回はその天変地異の表現がさらにパワーアップして「ノンストップ・ロードムービー」のようです!神戸や東京などの知った場所が登場し、背景のリアリティも含めての魅力があります。そして音楽を担当するRADWINPSの野田洋次郎さんと新海監督の劇伴制作のやり取りの様子が、先日「関ジャム」で放送されたのですが、創作のためのやり取りの厳しさや音楽と映画音楽の違いなどのことが良く伝わってきました。「関ジャム」。大阪のABCの制作です!これから地方の気概のある放送局の名物番組がどこでも見られるようになっていくと思います。その時にやはり制作能力以上に制作の熱量の差がはっきりと見えてくる時代になって来ているのではないでしょうか?
8、「土を喰らう十二ヶ月」2022年・日本(@イオンシネマ市川妙典)中江裕司:脚本・監督。個人的には、今年見た映画の中で1本を挙げるとしたらこの映画ではないかと思っています。土井善晴さんの本を読んだり、映画上映後、水上勉さんの原作を読んだりしてさらにその気持ちが強くなりました。原作は単純に12ヶ月だったものを中江監督は二十四節気に分類して1年半というロケーションを行い、信州の風景などを丁寧に撮影していかれました。そして、それに付き合う、沢田研二さん。編集者の松たか子。淡々とした中から溢れる滋味がまさにこの映画の醍醐味。これこそ、映画の持つ「土」を喰らっていたのかも知れません。中江さんが原作を大胆に脚色してオリジナルのストーリーにしたことがとてもうまくいったのではないでしょうか?こうした生活に憧れがあることもあり、家でも「田舎暮らし」や「移住」の番組を良く見ています。土井善晴さんのおっしゃっている「一汁一菜」の中にどれだけ大切なものが詰まっているのか!を実感します。「足るを知り、その中で幸せに生きる。」そんなことを教えてくれた映画でした。
9、「THE FIRST SLAM DUNK」2022年・日本(@イオンシネマ市川妙典 )井上雄彦:原作・脚本・監督。原作者であり漫画家でもある井上雄彦さん自らが数年をかけて監督した映画です!井上さんの熱量がいっぱいに詰まった映画でした!原作をより深く掘り下げて人間の生き様や心理にまで言及しています。もちろんあの名言「あきらめたら、そこで試合終了ですよ!」も登場し、原作を思い出しながらも、新たな井上雄彦の創作を目の当たりにして多くの方が新たな感動をしているのではないでしょうか?そして桜木花道の笑いの要素もふんだんにあります!個人的に一番好きなのは「ダブルドリブル」のシーン!そしてリバウンドを取りに行くシーンは笑っちゃうんですが泣けてくるという二重の効果を経験させてくれました!
10、「「遺言」 〜呉服店 二代目が七十六年、思い続けること〜」上映時間28分( *短編部門ノミネート作品)2022年・日本(@新宿K’s Cinema)清水亮司:監督。出演:平澤建二。先日、「東京ドキュメンタリー映画祭2022」で上映され観客賞を受賞した作品。実は、これを監督している清水亮司は、私が1985年4月に大学を卒業して、上京し映像制作会社「テレコムジャパン」に入社した時の同期です。ちなみに現在は「テレコムスタッフ」という名前になり同じく私たちと同期の山田治宗と長嶋甲平が働いています。16人の同期で亡くなった黒田や、今何をしているだろう?という人もいる中で、清水はテレコムからROBOTに移りTVCMを中心に様々な映像を監督したり、あるいはクリエイティブディレクションをしていました。その清水が縁あって平澤さんという現在87歳の、昭和10年生まれの呉服屋のおじいさんの話を映像で記録してくれないか?と頼まれたと聞きました。清水はそれを引き受け、映像ディレクターの血が騒いだのでしょう!平澤さんの淡々としているが力強い喋りとともに、1945年3月10日の「東京大空襲」の記憶を語ってくれる語りの記録をやり遂げました。戦後78年目となる今年。もうあの時の記憶を生の声で語る人が少なくなっている。柳橋の花柳界の人たちを顧客に持ち、戦前から繁盛していた「呉服店」。平澤さんのお父様は商売の才能があったのでしょう。何か月に一回かの掛け売りではなくて、都度払いだと着物の値段を割り引くなどの商売で繁盛したらしいです。その「呉服屋」さんは、新井薬師の駅からすぐのところにまだあるらしいです。東京大空襲の被害に遭わずに延焼しなかったという奇蹟のような場所です。当時の空襲のアーカイブなどを使用せず、淡々と現在の場所をインサートする手法が効いています。現在とあの時を対比させ、戦時下の東京大空襲の惨事を想像させる。今でも言葉に出して言えない言問橋の隣にある橋での平澤少年の体験たるや壮絶な記憶として残っているのだろうと思いました!観客の想像力を信じて映像を作っている映画造りを、同期として誇らしく思いました!そして一番驚いたのは映画の中の音楽を清水が作っているということ。清水が音楽をと!知りませんでした!びっくり!この歳になっても知らないことはたくさんありますね。
11、「ケイコ目を澄ませて」2022年・日本(@テアトル新宿)三宅唱:脚本・監督。出演:岸井ゆきの、三浦友和。ほか。生まれつき耳が聞こえない岸井ゆきの演じるケイコがボクシングジムに通ってプロとして対戦するというお話です。三宅監督のことを私は知りませんでした。本映画を見たあとに紀伊国屋書店に行くと「ユリイカ」(@青土社)の特集が三宅唱監督だったことを知り驚きました。身長150センチの岸井ゆきの=ケイコは音が聞こえないし身体は小さい。なので、リーチも短い。ボクシングが好きで毎日ジムに通い練習をしている。それを見守るジムの会長の三浦友和。ジムの経営が思わしくなくて近い将来、ジムの閉鎖が決まっています。いろんなハンディを背負いながらケイコは試合に挑戦していきます。淡々とした中に、一陣の風が吹く瞬間を三宅唱監督は丁寧な演出で表現されました。ケイコが淡々とホテルの清掃員の仕事をしながらボクシングの稽古をし、試合に臨む姿が、一見かっこ悪いようにも見えるのですが、実は、むちゃむちゃ、カッコいい!いつも思うのですが、一生懸命で我を忘れて何かをしている人って決してファッションフォトみたいなかっこよさではないのですが、無我夢中のカッコ悪そうな様子が実は一番カッコいいと思うのは私だけでしょうか?エンディングシーンの河原で働いている対戦相手にばったり出会うシーンは、私の心をわしづかみにしていきました!
12、「アバター:ウェイ・オブ・ウォーター」(2022年・米国)(@イオンシネマ市川妙典) 2022年に観た最後の映画になります!IMAX3D上映。2009年から13年経って本作を見て、CGやVFXは着実に進化していることを実感しました。特にジェームス・キャメロンらしい海洋のシーンが本作ではふんだんにあり植物から今度は海とその中で動く海洋植物や動物たちの表現がすばらしく。どこまでが実写でどこからがCGなのか?そもそも、どうやってこれを作成しているのか?2009年から制作手法はどのように変化して、どのテクノロジーを使ってこれを完成させたのか?などなど本当に常に映像制作の方法を問い続けるような形で食い入るように3時間20分の間、スクリーン凝視していました!3Dの表現も心地よく、3Dの良さを理解した上での映像作りが行われています。ストーリーはシンプルです!あの森に棲んでいたアバターの首長だった家族が追われて海洋の村にかくまわれ共同生活を始めるのですが、そこでは当然、多様性がぶつかり合うことになります。そうこうしているうちに、彼らは追手に追いつかれて、という大きなクライマックスに向かって進んでいくのです。表現の奥底には「人間の持っている果てしのない強欲さ」とそれに対する「自然との共生」というテーマが見えて来ます。水のシーンの丁寧な仕事。そして火や煙などの使用の仕方。どれをとっても、あの時の「アバター」をはるかに超える出来に感動。そして映像のチカラでここまで人を惹きつけることが出来ることを実感しました!いま、まさに世界最高の映像技術がここで見られます。また3DCGがベースになっていることで3D鑑賞用の映画の素材制作が簡単になりますし、今後、メタバースの世界にこのテクノロジーが使われたらさらに強烈な没入感を感じるのではないでしょうか?あ、そうでした、本作の最大の魅力はアバターたちの身体がまさに身体性を獲得して感じられるということではないでしょうか?参りました!このシリーズはこれからも続くらしいので続編も楽しみです。
以上、今年印象に残った映画「12本」見た順、でした! ![]() ![]()
by haruharuyama
| 2022-12-29 09:03
| 映画
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