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2022年極私的ベスト(@アート・エンタメ) 今年のアート・エンタメはどんなだったのでしょうか? みなさんのおかげでいろんなご縁もあり いくつか印象に残ったものをここに記します。
「神田伯山独演会」(@三鷹市公会堂) 初の伯山さん鑑賞!でした。語り口が良く、そして、怖ろしい。ある狂気を秘めたような、役が乗り移ったような、表情とともに「えらいものを観た!」という気持になります!これは、一度見たら忘れられないという意味でもあります。講談は落語と違ってバカバカしいというよりも人間の持つ様々な感情を強い物語を通して語るものではないのでしょうか?それゆえ、このある種の狂気を秘めたような伯山師匠の読み語りがものすごい迫力を持って私たちに迫ってくるのです!今年は、伯山さんは、その師匠となる、神田松鯉師匠との歌舞伎座での親子会も行われました。これからの講談界の躍進が楽しみです。そして、今のい時代には「講談」という伝統芸能のスタイルが合っているのかも知れません。「落語」でも人情噺が好んで上演されるような。
「神田伊織 二つ目昇進 講談界」(@お江戸日本橋亭)&「神田伊織 二つ目昇進祝いの会」(@日本橋公会堂) コロナ禍もあって6年間、前座をしていた神田伊織さんが、いよいよ二つ目に昇進されました。そのお祝いの会に行って参りました。伊織さんの師匠は神田香織さん!伊織さんにはコロナ禍での前座の時に、香織師匠のお許しを得ていただきPODCASTの番組に来ていただき「講談」というものについていろいろと伺いました。お話をしていると伊織さんは「講談本」を読み・集めるというのが趣味の人でもあり、大変な勉強家でほんとうにたくさんの講談本を読まれ稽古を自ら行っておられました。その伊織さんの「講談」の研究がコロナで加速して行ったのではないでしょうか?長い前座修行を経ての二つ目なので、二つ目と思えないような熟練した語り口。そして読み物も出来るだけたくさんのレパートリーをとのことで日々、鍛錬をされておられます。そんな伊織さん、香織師匠と同じく、新作の開発も行われており、東京大空襲などをテーマに講談の創作などもされています。神田伯山師匠が講談界を盛り上げている今、これからもますます頑張っていただき、その姿を応援したいと思うのでした! 「桂二葉チャレンジfeat春風亭一之輔」(@有楽町マリオン) 落語のPODCASTで面白いと思う噺家さんについて語るという特集で、門田陽さんが取り上げてくれたお1人がこの「桂二葉」でした。大阪を中心に活動する上方の噺家さん!マッシュルームカットが特徴で、キンキンとした高い声の大阪弁で語る落語はかなりインパクトがあります!また大阪弁で自由に船場のだんさん言葉などを駆使されており、この人はキャラクターだけやなくて、学びも尋常やないねんな!と思わせてくれました。そんな「二葉」さんが東京の大きな劇場で有名な師匠に胸を借りてのチャレンジぶつかり稽古の独演会があるよと門田さんに伺い行きました。マリオンが何と満席。有名な落語批評をされる広瀬和生さんがいらしてたり、東京かわら版の編集長がおられたり、さらには劇作家・演出家のiakuの横山拓也さんのマネジメントをされている方までが来られていました。講談はもとより、落語界もこれから女性の噺家さんがどんどん増えて来るでしょう!そうしてあと数年もすれば「女流〇〇」という言葉は使われなくなるのではないでしょうか?「看護婦」が「看護士」となったのと同様に。そういう時代になったことはとても素敵だと思うのですが、いかがでしょうか?
「河内屋菊水丸 独演会」(@ムジカーザ代々木上原)<主催:ふれすこ> あのリクルート「FROM A」のCMソング「カーカキンキン、カーキンキン♪」で有名な河内屋菊水丸の独演会が東京で行われました。菊水丸さんの人生語りが本当に面白く、それに続いて「河内十人斬り(後編)」を聞かせていただきました。子どもの頃の夏の大阪の「盆踊り」を思い出しました。そして菊水丸さんの半生のことを聴き、まるで講談語りのような名調子でした。語り芸も様々なカタチがあってどれもおもろいでっせ!と言うてはるような気がしてなりませんでした。
「岡本太郎展」(@上野東京都美術館) 1970年大阪万博の「太陽の塔」で有名なあの「芸術は爆発だ!」の岡本太郎の大回顧展。岡本太郎の半生を描いたドラマ「TAROの塔」はとても印象に残りました。TAROを演じた松尾スズキさんが素晴らしい。淡々とした芝居の中に狂気を秘めたものが垣間見えるという役がはまり役でした。編年体で展示された岡本太郎の作品群でした。個人的には絵画よりも立体の造形物にとても興味を持ちました。「何かを感じさせてくれるというオーラ」が岡本作品には強くあるような気がしました。岡本太郎さんが書いた著書「自分の中に毒を持て」(@青春文庫)はおススメです。
「河井寛次郎記念館」(@京都市東山区五条坂) 料理家の土井善晴さんの本を読みました。悩める土井さんに気付きを与えてくれたのが「民藝」だったそうです。その中でも京都の「河井寛次郎記念館」に行った時にいろんなことを感じ取られた、と書かれてあって、たまたま今年の11月に京都に行くことがあったので立ち寄ってみました。外見は普通の昔ながらの町家。玄関を開けると京都の町家の特徴でもある奥に続く長い通路がありました。ここに来て一番驚いたのが、一番奥に登り窯が設置されていたこと。ここで陶器を製作していたのか?と驚きました。大ぶりで武骨な、しかしどこか繊細なその作品たちは「料理と器」ということなどを深く考えておられたからこそなのでしょうか?そしてこの記念館に居た猫が館内を普通に歩き回っていることも含めて、アメイジングな体験でした。
最後に、今年見た中で印象に残っているドラマを順不同で記します。 「17歳の帝国」「拾われた男」「恋せぬふたり」「石子と羽男」「初恋の悪魔」「鎌倉殿の13人」「マイファミリー」「ミステリと言う勿れ」「悪女」「ユニコーンに乗って」「持続可能な恋ですか?」「ファーストペンギン」「魔法のリノベ」「エルピス」「家庭教師のトラコ」「Silent」などなど。 個人的には「ファーストペンギン」が好きでした。
ドラマのプロデューサーの佐野亜佑美さん(「エルピス」・「17歳の帝国」)、新井順子さん(「石子と羽男」)のドラマ作りへの熱量の結果が出ています!そして、三谷幸喜さん(「鎌倉殿の13人」)や坂元裕二さん(「初恋の悪魔」)などのベテランの活躍と共に、新たな20代から30代の若手作家が登場して50代の熟練プロデューサーが気概を持って彼らを起用しオリジナルドラマを作るみたいな流れが出てきているような気がしています。(「Silent」など) それこそ、ネットフリックスやアマゾンプライムなどの配信サービスが台頭して来たからこそのTVドラマ制作者たちの危機感が新たな方法を生み出しているのかも知れません。テレコムスタッフが取材したNHKのドキュメンタリーで「韓国ドラマ 世界的ヒットの秘密~密着 企画制作の現場~」を見たのですが、やはりそこでは「企画」「シナリオ開発」に予算と時間をかけて、いいものだけを精査して作るということが行われていることを知りました。この基本とも言える「企画が大切」「脚本が大切」という、仕組みを、日本の制作者たちも再度取り入れて世界中で楽しんでもらえるコンテンツメーカーを目指すことも出来るのではないのでしょうか?それは、アニメーション以外のジャンルにも拡がることを信じて、日々、研鑽努力することが必要なのかも知れません。そこには、たぶん、表現において忖度(そんたく)という言葉はないのだろうと思います。
YouTubeのチャンネルで今年見た中ですごかったのが「街録CH」というもの。 https://www.youtube.com/@gairokuch 映画監督の本広克行監督のものを拝見したのですが、 https://www.youtube.com/watch?v=0rOiSM60qH8 ディレクターの三谷三四郎さんの質問力が素晴らしく、そして撮影と編集がシンプルなのですが、それ以上に中味が面白くて聞き入ってしまうものでした。三谷さんは番組系のディレクターをされていたらしいのですが、こうして自ら発信元を確保して受注でなく自身の「オリジナルコンテンツ」で勝負することも、これからの制作者のひとつのスタンダードな選択肢になっていくのではないでしょうか?
「M-1グランプリ2022」 今年、印象に残ったのは昨年に引き続き、ヨネダ2000でした!そして、ランジャタイが出てないのが残念。敗者復活は、令和ロマンが好きでした。この数年、漫才でも「しゃべくり」だけじゃない新たな表現が出て来ていることを改めて実感しました。グランプリを獲得したウエストランドは、現状を怒り毒を吐きながらそれを漫才として成立させることの勇気を多くの審査員が評価しておられたのではないでしょうか?そこには審査員たちも感じているある種の表現することの「自由さ」への危機感を感じるのは私だけでしょうか?
そして、最後に日テレの「スッキリ」で3年前から始まったプロジェクト「ダンスONEプロジェクト’22」が今年もすばらしく。若者の動画リテラシーのすごさに感心させられました。
と、今年のドラマとYouTubeチャンネルなどを見た、私の感想でした。
最後に、いつも思うのですが、美術館的なところに行ったり、芸能や芸術を拝見すると、なぜココロが浄化されたような感覚になるのでしょうか?これに関しては他の人はどんな感覚なのでしょうか?この感覚を言葉でちゃんと表現できていないもどかしさを感じます。ほんまは言葉で言うのと「ちょっとちゃうねん」といつも感じている感覚。あの感覚を共有することが、同じ時間、同じ場所に居続けることで可能になるのでしょうか?それともみんな、感じ方は違うのでしょうか?たぶん違うんでしょうね。だから感動したものを観るとみんなでお話したくなるんですよね。そんなことを思う2022年の年末です。
みなさまにおかれましても、本当に良いお年をお迎えくださいませ。
2022年 年末の、佳き日に。 山下治城 ![]() ![]()
by haruharuyama
| 2022-12-29 09:12
| アート
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