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「無駄な抵抗」前川知大✖️世田谷パブリックシアター(@世田谷パブリックシアター) 6月以来の前川知大作品の公演観劇。前回は大阪のABCホールだったが、今回は東京公演を拝見。 東京で用事があるタイミングを見計らってチケットを確保した。 世田谷パブリックシアターの3階席で値段が3000円安い5500円のA席で観劇。 大阪から東京のバス代が6500円だったので、いろいろと工夫して、新幹線代より安く済んだ。 (帰りは新幹線で帰ります。(笑)) 池谷のぶえと松雪泰子の二人を中心にイキウメのレギュラーメンバーたち。 そして豪華なゲストの俳優たちが圧倒的な完成度で舞台を盛り上げる。 しかししかし、キャストもいいのだが、本当に脚本がいい。 今回の、脚本は今年起きたある事件を髣髴とさせる物語。 聖なるものと邪悪なるものが同居しているのが人間であるという人間感を基に描かれている。 親鸞が悪人正機説を唱え、キリストが人間はこの世に存在するだけで「業」を持っていると言っているが、 まさに彼らと同じようなことをこの舞台は語っている。 現在、読んでいる読書会の課題図書「宗教改革の物語」佐藤優 著(@角川文庫)などにも 通底する思想が演劇作品として描かれている。 物語の深みに作家の思考を沈潜させていき、そこからこうしたアウトプットをされる という意味で本当に前川知大の才能と筆力には参ります! ギリシアの野外円形劇場風のセット、日比谷の野音にも似た造作の広場が舞台。 この近くに駅があるのだが、この駅に列車は止まらなくなってしまったらしい。 この広場は線路沿いに位置しており時々、大きな音で列車が通過していく。 この通過音がアクセントとなり場面転換を促していく。 松雪泰子と池谷のぶえは小学校か中学校の同級生の設定。 その時に松雪さんが池谷さんに告げた「予言」が池谷の生涯を規定していく。 詳細はネタバレになるのでこれ以上は書けない。ぜひ、劇場で物語の奥行きと深さを体験して欲しい。 当日券の紙が貼られていたので見られるチャンスはあるかと。 池谷は現在、歯科医の開業医をしていて、何年かぶりに松雪に会い、 彼女の仕事でもあるカウンセリングを受ける。 池谷の家族は父親の暴力が日常でそれは、母親と長男(盛隆二)だけに向けられていた。 池谷は何故か暴力を振るわれていなかったという過去がある。 その父は借金を残したまま姿をくらまし、母親も少し前に亡くなった。 父親の兄にあたるのか?おじさんに面倒を見てもらって生きて来たこの母親と兄と妹(池谷のぶえ)。
その周囲にはおじさんの孫娘(穂志もえか)や探偵(安井順平)。 そして、孤児院を出て28歳になった、孤児院の同級のホストの男の子(渡邊圭祐)と シングルマザーの女の子(清水葉月)がいる。さらにはパントマイムをする方なのか大道芸人(浜田信也)。 近くのカフェの店長(大久保人衛)、駅ビルの警備員(森下創)。 この10人それぞれが相互に関係しているという構造の舞台。
最初はやや硬い感じで始まる。時々、とぼけたギャグを挿入して、 その不条理さが今っぽくていい!ポジティブな返しというナンセンスはイキウメ的には新しい。 ナイロン100℃の常連の池谷さんはそれに応えた演技でさらっと返してくれる。感動する。 漫才の「ぺこぱ」とかがそうした流れを作って行ったのかもしれない。あるいは時代の要請なのか? もとい!劇の後半になるといろんなことが明らかになっていき、劇場はシーンと静寂に包まれる。 観客全員が固唾を飲んで事の成り行きを見つめているのが空気を通じて伝わってくる。 この感覚。空気感と言うのか?第6感と言うのか?身体性を持った私たちだから持っていることを イキウメの演劇はいつも強く感じさせてくれる。それはAIには決して出来ない事。 その身体性をもった人間あるいは生物というはかない一期一会の中に、 この世界のひとつの本質があるのだろう。生成AIには決して出来ない世界なのでは? その体験ができます。 上演時間2時間弱。11月26日まで、その後、12月9-10に兵庫県西宮で公演がある。
by haruharuyama
| 2023-11-22 17:27
| 舞台
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