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私はダリでしょう? という太田光が出演しているTVCMが話題になっているらしい。 そういえばうちの会社でも以前、MOMAのコレクションが上野に来た際に作った 「MOMAのCM」が話題になったことを思い出した。 担当は当時、電通のCMプランナーだった佐藤雅彦。 いまや、上野の東京藝術大学で教鞭をとっている。 佐藤雅彦と中村至男の「勝手に広告」展(@ggg)も面白い展示会だった。 さて、上野の森美術館に初めて行った。 上野公園口を出てすぐ。意外と、こじんまりとした印象を感じた。 美術館の2階に大きなダリの肖像写真を立体化したものが投影されていた。 あの顔の大きさなら多分10メートルくらいの身長ではないだろうか? 上野の森に身長十メートルのサルバトール・ダリが 出現するのを想像すると妙な気持ちになる。 展覧会には、土曜日の夜に行ったのだが、まだ外に並んでいる列が出来ていた。 30分待ちと書いた看板をもった係員の後ろに並んだ。 館内に入っても混雑は変わらない。 東京で行なわれる美術展で、人気のものはいつもこうである。 雨の平日の午前中などに、ゆったりと見ることが出来れば至福かも知れない。 雨の降っている美術館で過ごす昼下がりという言葉だけでリリシズムを感じる。 図書館と並んで二大好きな公共施設かもしれない。 さらに公共劇場がこれに加わると完璧である。 上野の森にはその全てが揃っている。 サルバトール・ダリは1904年にスペインのカタルーニャ地方に生まれる。 この時代のこのあたりから本当にたくさんの芸術家が輩出されている。 何か理由があるのだろうか? 彼の初期の頃の作品を見ても圧倒的なデッサン力と 彩色や筆遣いの技術の高さを感じる。本当に凄い! そして1930年あたりから彼の作風が変わる。 パンフによると1929年にパリのシュールレアリズム運動に参加とある。 その年はアメリカで大恐慌が起きた年でもある。 一緒に見に行ったカミサンと話していたのだが、 丁度、生涯の妻、ガラと出会ってから彼の作風が変化したとも言える。 ガラという強力な理解者でありマネージャーを得たことによりダリの作風は自由で、 諧謔に満ちたものとなっている。いや、飄逸とでもいったらいいのだろうか? とにかく可笑しい。 シュールなギャグということが言われ出して久しいが、 まさしく、ダリはシュールなギャグを連発している変なオジサンということになる。 そんな彼がマルクス兄弟を敬愛したことに納得。 また、ブニュエルと共同作業をした 「アンダルシアの犬」という映画も変な映画である。 良くこんなことを思いつくもんだなあ、と感心する。 彼が今、生きていたら一流のコメディアンになっていたかも知れない。 その意味で太田光が「私はダリでしょう?」というCMなんぞ、 お笑いとして、完璧に初歩的なものかも知れない。 だって、駄洒落やもん。 そんなことを思いながら、冗談を真面目に追求し続けたダリと 彼に一生添い遂げたガラは幸せだったろうなと思いながら、 上野の森をポコポコと歩いて駅に向かった。
by haruharuyama
| 2006-10-30 07:52
| アート
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