「帰還不能点」劇団チョコレートケーキ(@兵庫県立芸術文化センター)作:古川健、演出:日澤雄介、浅井伸治/岡本篤(以上、劇団チョコレートケーキ)青木柳葉魚(タテヨコ企画)/東谷英人(8体)/粟野史浩(文学座)/伊藤白馬/今里真(ファザーズコーポレーション)/小川哲也(平泳ぎ本店)/加藤広祐(藤一色)黒沢あすか
久しぶりの劇チョコ公演。「帰還不能点」は2021年と2022年に拝見させていただいているので、今回で3度目となる。過去の公演のレビューは以下。
https://haruharuy.exblog.jp/32154987/
https://haruharuy.exblog.jp/32785324/
見て見ぬふりをして自己保身をして生きて行くことが多いのが現実。古川さんの戯曲は、でも本当にそれでいいのだろうか?ということを純真な眼で問い直してくれている。岡本篤を中心とした俳優たちの言葉が重みを持って伝わってくる。西宮北口の劇場は台風が来ているのにもかかわらず、満席。しかも高齢者が多く杖をついている方が多い!この劇場は階段に手すりのような持ち手が椅子に設置されているのがいい。見ていて観客席がものすごい集中力で一体となって舞台の俳優のセリフや動きを注視していることが伝わって来た。昭和16年から9年が経過した昭和25年(1950年)に日米開戦をしたことに関しての再検証を行う面々。過去の事実を紐解きながら自問自答する姿が胸に迫る。後悔を抱えて生涯それに向き合っていかなければならない、そこから目を背けない覚悟。「見て見ぬふりをする」ことではない生き方が提示される最後のシーンに至るまでを強い緊張感を保ちつ一気に語りつくす。日澤さんによる強度のある演出がますます鋭くなっているのでは?佐藤こうじの音楽・音響がいい!美術・照明も含めて俳優たちの芝居をよりよくするための一点にフォーカスがあてられていることがよーく伝わって来た。上演時間2時間10分。6月28日まで。その後、愛知、新潟の公演がある。詳細は劇団公式HPを、
https://www.geki-choco.com/next_stage/
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