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「和声と創意の試み ll Cinemento dell's Armonia edell's Inventione」ローザス(@ロームシアター京都サウスホール)振付家:アンヌ・テレサ・ドゥ・ケースマイケルと、ラドワン・ムリジガ 音楽:ヴィヴァルディ《四季》
ローザスのDVDをずいぶん前に買い求め、長く持っていた。廃倉庫・工場?みたいな場所で撮影された複数人の女性ダンサーたちがダンスをするというもの。ガーリーでまるでオリーブ少女たちがダンスをしている、そしてその場所が廃屋というミスマッチが当時ものすごく新鮮にオシャレに思えた。調べると1996年に撮影されたらしく、その6年後の2002年にダゲレオ出版から発売されていたらしい。https://www.amazon.co.jp/%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%82%B6%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%83%80%E3%83%B3%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%82%B6%E3%82%B9-DVD-%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%82%B6%E3%82%B9/dp/B015NOH10O その動画が以下でご覧になれます。 https://www.nicovideo.jp/watch/sm16305285
その後、ユニクロがユニクロックというダンスの動画コンテンツを世に出したのが2007年のことだった。この動画は広告業界に衝撃を与えカンヌライオンズでも2008年に革新的な施策に送られるチタニウムライオンでグランプリを獲得した。監督は今や大巨匠となられた児玉裕一さん。動画は以下でご覧になれます。 https://www.youtube.com/watch?v=rAMC1NizEU0 面白いのは当時のテクノロジーが動画生成することがリアルタイムではスムーズに流れなかったという課題。それを解決するために動画の部分と間に軽いデータ(時刻表示のデータ)をはさみ込み。その時間を使って実写動画を生成するようにしてスムーズに動画を再生するという仕組みを作ったというのを聴いて驚いた。ちょうど、この時期に初代iPhoneが発売される。YouTubeの公開が日本では2007年6月だったらしい。まさにそのタイミングでこの動画が公開されているということになる。こうした事例を見ると日本のクリエイティブもなかなかやるやん!と思うし、そうした才能がたくさんある。経営者や政治家や官僚などにそれらの才能を認めてさらに引き出していく努力は大きな目で見て国益を与えてくれるのではないか?ユニクロの現在を見てもそれはある種の答えが現れているのではないだろうか?もちろん、クリエイティブだけの世界だけではなく基礎研究やいつうまくいくかわからないけどすごいことを考えているイノベーターたちも同様。 そういう意味でもローザスというダンスカンパニーはコンテンポラリーダンスの世界での新たなスタイルを創り上げたのかもしれない。そして、今回、新たな公演を見てその真価が止まっていないんや!ということを実感した。いつまでもガーリーな世界観とちゃうで!と。そのローザスが京都で公演をしてくれるらしい。多くは東京圏での公演だけみたいなものが多い中、やはり京都の持つ魅力が海外のアーティストを惹きつけるのだろうか?ということでチケットを公演の1週間前に予約して確保することが出来た。直前でもチケットが取れるところが関西のいいところ?なのか?どうなのか? 土曜日の夜に西宮北口で劇団チョコレートケーキを見て、その足で京都に。河原町からゆっくりとロームシアターへ向かう。台風一過の賀茂川が増水していてすごいことになっていて、自然の脅威を感じる。河原町三条という都会でものすごい河の流れという激しい自然との対比が独特な感覚を誘う。https://www.youtube.com/watch?v=pRUk114cfXQ (動画を観たら、現場の感覚とはずいぶん違って脅威が少なく感じる。現場での、あの音とそこからくる空気の振動みたいなものが感じられるからではないか?) 夕暮れのロームシアターに到着。19時からの公演。ローザスの活動するベルギーと日本が今年、外交関係樹立160周年の記念での公演だという看板を見て、それでの公演なのか?ということを知る。劇場にはダンス関係者や外国の方々などもたくさん来られていて華やかな様子。ロームシアターはロビーなどが広くてとても気持ちがいい。文化芸術を愛する様子が伝わってくる。大阪には、こうした公共劇場がないのは何故なんだろう?といつも考える。 男性ダンサー4人が登場。照明が独特。LEDの直管の照明機器が舞台の奥の壁一面と左右の壁の一面に置かれていてコンピューター制御なのか発光がプログラムされている。観客席からも光量の大きなライトが置かれている。照明が独特。潔い。欧州人らしい闇を大切にするライティング。暗くないか?と私などは思うのだが、日本も昔は陰影礼賛で薪能などの公演も行われていたのだから、いつの日か照明に関する感じ方や考え方が変わったのだろうか?とはいえ、京都の街仲は夜の照明が抑えられていて、そうでもないのかな?と思いなおしたりするのだった。ちなみに余談だが東南アジアでの照明は白色蛍光灯系の照明のイメージがありますがいかがでしょうか? ショーンコネリーのようなダンサーがソロでチカラ強いダンスを披露する。黒人のダンサーがしなやかな身体を使って長い手足を活かしたダンスをする。アラブ系だろうか?小柄なダンサーはヒップホップ系のブレークダンスを披露する。少し小太りの髭をたくわえた白人のダンサーはその身体とは裏腹に優雅で美しいダンスを披露する。バラバラの個性のダンサーたちがそれぞれの個性を生かしたダンスをし、そして、時には4人がそろってユニゾンで踊りだす。回転が効果的に取り入れられていて、その回転の繰り返しが見ている人たちに気持ちよさを与えてくれる。衣装が網状になった長いカーデガンみたいなものを羽織っていて、その色がダンサーによって違い、回転するとその衣装が拡がって見えて美しい。中でも個人的にもっとも印象に残ったのが、ダンサー2名(小太りのダンサーと黒人のダンサー)がお互いにステップを踏みならす。すると、そのリズムが音楽性を持つようになっていき、パーカッションの交換のように2人がセッションをしていく、そしてそのセッションが盛り上がった頂点と思われる瞬間に完全暗転が行われ、直後に大音量でヴィバルディの四季の「プリマベーラ(春)」が流れて来て舞台が転換するシーン。鳥肌が立った。https://www.youtube.com/watch?v=MDP7R3XomZg 上演時間90分。
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by haruharuyama
| 2026-06-29 10:43
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