近藤芳正率いるダンダンブエノという演劇ユニットも
コンスタントに活動を続けており感心する。これで6回目。
近藤芳正、山西惇、酒井敏也はレギュラーメンバーである。
ここに客演として、坂東三津五郎、田中美里、片桐はいり。
ものすごく豪華なキャスト。
三津五郎さんがダンダンブエノに出たいということから
この客演話は始まったらしい。
歌舞伎の型とは全く違う演技と役割をきちんと
いや予想以上に演じていたと思った。
情けない男を好演する。
舞台は、公演タイトルどおり砂利がひかれている。
旧い日本家屋の庭一面に敷き詰められている。
役者が庭で歩くとその音が聞こえてくる。
本当に「ジャリッ、ジャリッ」というような音がする。
作・本谷有希子。本谷さんらしい戯曲。
どうしようもない駄目男の三津五郎とその妻、田中美里。
同居している、弟でタクシー運転手の近藤芳正。
肺を病んで療養のため居候している山西惇。
箱をいつも持っている近所の男、酒井敏也。
田中美里の姉、片桐はいりが突然この家を訪ねてくる。
いつもの本谷ワールドである。
田舎町のドロドロとした関係と
近親相姦的な愛情関係と近親憎悪的な愛憎関係が同居する。
そこに何か不思議な出来事が起きる。
みなが一様にとまどい、そのとまどいの「間」を
演出の倉持裕(ペンギンプルペイルパイルズ)が上手く表現する。
片桐はいりがおいしい。
面白いところを一気にもっていってしまう。
見た目のインパクトもさておき、喋り方、動き方の意外性が観客を惹き付ける。
役者冥利だろう。
歌舞伎界の大御所の三津五郎さんは、初の小劇場出演。
このような劇場に着物を着た妙齢のご婦人たちがやってくる。
この方々は明らかに、三津五郎さんのファンだろうと思う。
彼女たちは、この芝居を見てどのように思ったのだろうか?