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「山形国際ドキュメンタリー映画祭2007前夜祭」と銘打って、 これまで山形で上映されたドキュメンタリーの名作を 振り返ろうというような趣旨で8月の上旬からアテネ・フランセで 上映されたもののひとつである。 アテネ・フランセ文化センターは以前から ドキュメンタリー映画の発掘・上映に積極的である。 昔ながらのビルの最上階にその会場はある。 細長い劇場構造でカーテンで遮光されている。 いつもどのあたりに座ろうかと考えてしまう。 最前列に座る人が必ずいる。 不思議な劇場である。 アテネ・フランセ以外だと、ポレポレ東中野、neoneo座、 イメージフォーラム、アップリンク、といった劇場などが 積極的にドキュメンタリー映画を取り上げている。 東京ならではである。 本作は、2003年山形国際ドキュメンタリー映画祭で上映され、 優秀賞を獲得したもの。 4年前に山形に行った際に スケジュールの関係で見ることが出来なかった。 台湾中部地方で起こった大地震に遭遇した家族のドキュメンタリー。 大地震の難を逃れた複数の家族が登場する。 彼らの家族は大地震で被災して命を落としている。 土砂に埋もれて未だに発見されないでいる家族たちがいる。 その発掘現場から、彼らの日常などをたんねんにカメラは追っていく。 ドキュメンタリーを見ていて思うのが、映像を感じながら 自らが、思索を続けているような感覚とでもいったらいいのだろうか? 家族のこと世界のことを想像しながら 見続けてしまうというところにドキュメンタリーを見ることの 快感のひとつはあるのではないだろうか? 考えるということが、 淡々としたカメラで切り取られた映像と、 そこに映っている被写体の方々が触媒となって、 生まれてくるのである。 それぞれの家族の生き方が提示される。 作家である呉乙峰(ウー・イフォン)はそのことについては何も語らない。 ただ、淡々とその事実を切り取っていく。 ウーさんの意見がストレートに出てくるところは、 ある精神的にダメージを受けて 回復できないでいる女性と対峙したときだけであった。 彼女は自殺を何度も考えて、残された兄との関係がうまくいかず 自暴自棄になっている。精神的に不安定ですぐに涙を流す。 ウーさんは、その彼女に対して、 希望をもって自分のやりたいことをやればいいと ストレートに訴えかける。 彼女はそのことをすぐには受け入れられず動揺する。 そのシーンをカメラはきちんと捉えている。 この映画の、個人的に好きなところは、 学生時代の友人、王さんへの手紙という形式になっているところ。 ウーさんが王さんに対して、 学生時代から一緒にやりたかったことを、 この撮影が終了したら実現させようという手紙が朗読される。 しかし、ウーさんは撮影をし続け なかなか台北に帰ることが出来ない。 手紙だけで王さんへの友情の想いが伝わってくる。 しかし、映画の最後になって王さんは 今、もう生きてはおらず大火事の中命を失った というスーパーが入る。 これは、ウー監督と、被災した家族たちの、 死者への記憶をめぐる物語なのかと気づいた。 今年も、また山形でドキュメンタリー映画祭が行われる。 10月の4日から11日まで。 芋煮を食べに、山形へ行こう!
by haruharuyama
| 2007-09-02 08:46
| 映画
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