第二章と銘打ってある意味がわかった。
第一章は、2005年5月青山円形劇場で上演されていたそうだ。
全然知らなかった。
大体、真心一座というユニットがあることさへ知らず,
座付き作家が千葉雅子で、座長が村岡希美、
座付き演出家が河原雅彦ということは当然知らなかった。
そして座付きにぎやかしとして、ジョビジョバの坂田聡。
小劇場界の個性的な面々が揃い。
まさに小劇場の凝縮された舞台かと思いきや、見てみると、
独特な世界観、演歌か?新劇か?大衆演芸か?
そのような70年代的といったらいいのだろうか?
ベタな感覚が舞台を貫き、
ほんとうに独特な世界を形成している。
また客演も豪華である。
新☆感線の高田聖子。
元東京サンシャインボーイズに居た、相島一之。
そして、宇宙レコードの小林顕作。
動物電気の政岡泰志。阿佐ヶ谷スパイダースの伊達暁。
元ハイレグジーザスの信川清順。
小劇場役者のオンパレードである。
この日は、観客席も凄かった。
二つ前の列に野田秀樹さん。
さらに二つ前に、宮沢りえさん。
そして阿佐ヶ谷スパイダースの中山祐一郎さん。
これらの面々を見て、突如、観客席に緊張が!
自分自身の意識が変わったのかもしれないが、
もうこの舞台、とにかく一所懸命に見ようと心に誓うのであった。
居眠りでもしようものなら野田さんや宮沢さんに申し訳がたたない
とさへ思うのであった。
彼らは、そんなことは露さえも思っていないだろう。
それだけカリスマ性がある人たちである。
舞台は千葉雅子、村岡希美の体当たりの演技が印象に残った。
しかし、しかし、それ以上に凄かったのが高田聖子だった。
彼女は、松島力哉という旅回りの一座の座長を演じる。
オールバックにした髪形がまさしく粋な座長である。
高田聖子が女であったことを忘れてしまう。
高田のフンドシスタイルにはびっくりである。
喋り方や仕草が粋で男らしい典型的な懐の深い座長となった。
この舞台はこれで終わらない。
第三章以降も楽しみである。
ていうか、完結したものを、通しでやって欲しいなあ。