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ウラジミール・マヤコフスキー原作といって 知っている人はどれくらいいるのだろう? 本作は1917年のロシア革命の翌年、 1918年に書かれたもの。 あれから90年が経って、 今の時代にどうやって上演するのがいいのか? マヤコフスキーはこう言っている 「その時代、時代に合わせて現在の、 ミステリア・ブッフを創作してください。」と、 その言葉が劇中で語られる。 台本・演出は木内宏昌。 彼の名前を知っていたのでこの舞台を積極的に見に行こうと言う気になった。 彼がTPTで上演したいくつかの舞台が記憶に残っていた。 「カモの変奏曲」「薔薇の花束の秘密」など。 有名な俳優さんが出演しているわけではない。 そしてTPTの舞台のチケットは以外に高い。 今回は5000円だったが、7000円というのが普通にあり、 演劇初心者を遠ざける結果になっていなければいいのにと思う。 と、同時に学生料金は大体、半額なのである。(今回は3000円) 愚直とも言えるスタイルがもったいない。 舞台は素晴らしかった。 しかしながら、休日のマチネにもかかわらず6割の入り。もったいない。 31日までやっているので是非! いろいろなことを考えさせられます。 本作の時代は、もともとは1918年だったものを木内が、 その時代を意識しつつ2008年版として新たに書き下ろしている 部分がかなりあるだろうことがわかる。 オリジナル脚本と現在の事象をうまくミックスさせている。 そのミックスのさせかたが演劇的で面白い。 俳優たちが、どうやってオーディションをしてきたのだろうというくらい上手い。 映像関係を中心に活動している俳優も幾人かいた。 濱崎茜は印象に残った俳優だった。 出演者は二元構造で語られる。 舞台では、キレイな人々、キタナイ人々という言い方になっていたが、 これは、搾取されるものと搾取するもの、貴族階級と労働者階級などと いうものに分けられるだろう。 現在の日本も、民営化が推し進められて労働の状況が変わってきている。 一億総中流の時代は終焉を迎え格差社会が拡がっている。 木内はそこにさらに、地球温暖化という要素を組み入れる。 演劇でこの問題に取り組んで舞台にまでもってきたケースが いままでにあっただろうか? これから、このような舞台が増えてくるのだろうか? 南極のオゾンホールはどんどんと拡大し、 地球温暖化が進み、北極の氷河の氷が1本のつららに、 なってしまうなどのエピソードが語られる。 ラストに近いシーンには驚いた。 米国発の世界企業にキタナイ人々は翻弄される。 ロシア革命の時代から何も変わっていないことがわかる。 インターナショナルを歌っても、共産主義経済が崩壊しても、 自由であった筈の自由主義経済がもたらす別のものがまた、そこに存在する。 世界内格差とでもいうべきもの? 地球は世界はままならないということを知ることになる。 そのときにノアの箱舟は有効なのかどうなのか? 突き付けられ考えさせられる。 演出がまたいい。ビニールシート一つであれだけのことが 出来る木内の才能と俳優の身体は一見の価値がある!
by haruharuyama
| 2008-03-25 07:59
| 舞台
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