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ミクニヤナイハラプロジェクトは吉祥寺シアターの こけら落し公演「3年2組」から始まった。2005年のことである。 この舞台ことは強烈に覚えている。 ものすごいスピード感溢れる舞台で俳優たちが(ダンサーたちが) 舞台中を疾走していく。 今回はこのプロジェクトの準備公演としての位置づけ。 駒場アゴラでの5回のみの公演。 最近の、矢内原美邦の活動は素晴らしいものがある。 昨年の世田谷パブリックシアターでの「ROMEO&JURIETTE」の 公演などは素晴らしい成果を残した公演であった。 鋭く研ぎ澄まされた美意識と繰り返すことによって浸透してくる音楽。 計算された衣裳、そこに映像が加わる。 そして何よりも凄いのは矢内原の演出である。 俳優(ダンサー)に対する負荷は相当のものだろうと想像される。 まず驚くのは動きの早さである。 その早い動きとともに台詞が語られる。 時に大声でユニゾンする。 台詞量は半端じゃなく多い。 それをものすごく早口で一気にまくしたてるのである。 おお、凄い! 早口でまくしたてながら、踊るという技術はどうやって身につけたのだろう。 ブレスをするタイミングが非常に重要になる。 ブレスをするまでは無酸素状態である。 その中で身体が動き続けていなけらばならない。 普通の人間なら酸素欠乏状態のようになって しまうのではと恐れた。 しかし、ここに登場する五人姉妹と1名の男性はそれをやりきるのである。 時々あるフレーズになると俳優たちが声をそろえて発話する。 「結婚!」という言葉の時に全員がユニゾンで叫ぶ。 それは語るというものではなく「叫ぶ」に近いもの。 これに似たような舞台を見た事があるとリンクした。 それは夢の遊眠社時代の野田秀樹の舞台だった。 初めて観たのが芦屋のルナパークホールでの「野獣降臨(のけものきたりて)」の公演だった。その時はテキストにまで思いを馳せる余裕がなく 圧倒的な台詞量と台詞を読むスピードの早さと動きの早さに息を呑んだ記憶がある。 あれから25年は経つだろうか。 このミクニヤナイハラプロジェクトを観るにつけ、 あの時の野田秀樹の舞台をも遥かに凌駕した造りになっている。 矢内原は自信をもって自らの道を邁進して欲しい。 舞台芸術の深化が、進化が明らかに見てとれる。 これの本公演は来年の夏に行われるらしい。 楽しみである。 さらなるダンスシーンの進化と、そして台詞の言葉を再検討してもらいたいと希望する。 もっとココロに残る言葉が矢内原の中から出てくる筈であるし、 それはタイミングや言い方だけではないのかも知れない。 全く、話が変わるが今年のカンヌ広告祭のラジオ部門で グランプリを取ったキャノンのラジオCMのことを思い出す。 これは日本の作品である。 発話の仕方を工夫するだけで、様々なイメージの拡がりを生んだという 素晴らしい例のひとつである。 ドップラー効果を利用して対象物との距離を説明的でなく語る。 それがデジタルカメラのCMとして成立している。 そんな工夫も含めて多いに期待したいと思った。
by haruharuyama
| 2008-07-14 06:44
| 舞台
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