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監督、野本大。 彼がトルコから難民申請をして日本に住んでいた クルド人一家に出会ったのがこの映画を作ることになった きっかけだったそうである。 現在はDVカメラという安価な道具があるので 様々な人が動画のコンテンツを作ることの出来る時代になった。 そこには技術を超えたものが何かある。 だからこそ、この自主制作映画のような映画が きちんと公開されることになったのだろう。 コレは、野本大の行動の記録である。 クルディスタンという国はない。 その地域はトルコ、シリア、イラク、イランに分断され それぞれの国でクルド人は少数民族としての扱いを受けている。 先鋭的なクルド人の集団は独立国家を目指している。 FREE!クルディスタンである。 急進的な彼らの一部はトルコの国家からみれば 危険分子でありテロリストとして認識される。 そのようなことは世界の様々なところで起きている。 ロシアとチェチェンの問題。 中国とチベットの問題。 旧ユーゴスラビアのボスニア、ヘルツェゴビナなどの問題。 そしてパレスチナとイスラエルの問題。 固有の領土という考え方があることによって このような問題は必ず起きてくる。 地球を俯瞰してみている人がいれば おかしいなあと言って笑っているのかもしれない。 人間は限られたものを所有しようとするときに 争いがおきると誰かが言っていたことを思い出した。 この映画はそのような政治的な事情に翻弄された クルド人一家の彷徨の記録でもある。 と同時に野本大という日本人とクルド人のカザンキラン一家との 魂のふれあいを描いた映画であるともいえる。 野本は何もわからないまま この対象に向き合い何もわからないまま素材としてカメラを回し続けたのだろう。 彼が、カザンキラン一家を追って、トルコへ行き、 トルコの地方の村へまで旅をし、クルド人たちと向き合う。 そしてカザンキラン一家はついに ニュージーランドに安住の地を求める。 そこで17年ぶりに家族が一緒になる。 野本は、何かわけのわからないままその対象に向き合っていたのだろう。 そのようなドキュメンタリーの作り方は確かにある。 非常に編集に困難を極めるのかもしれない、が、 その混迷の中から野本が見つけ出した一つの回答がこの映画なのである。 技術を超えた何かがここには確実にある。 カメラが対象を正確に映していなくても 現場のリアルな音と、何かわけのわからない隠し撮りのような映像が 僕たちの想像力をそそる。 先日見た記事には、日本国は難民の受け入れに対して さらに門戸を拡げようとしていると書かれてあった。 しかし、カザンキラン一家はクルド人である。 日本とトルコとの関係と国益を重視した 外交政策とトルコが認めていない難民としての クルド人の受け入れは両立出来るのか? 今後、そのようなことが問われてくるだろう。 難民はいつも弱者であるのだから国家や国益とは間逆のことになる。
by haruharuyama
| 2008-09-02 08:02
| 映画
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