22回公演。年に2回行っているとして11年。
10年以上劇団が続くのは稀有なことである。
特に小劇場では。
主宰の米山数和仁は大阪の橋下知事(=橋下弁護士)に似ている。
主宰、自らが客入れをしていた。
今回の公演で特徴的なのはキャストが多いことだろう。
33人の俳優が出る。
オープニング近くで取材を受けるというシチュエーションで
ほぼ全てのキャストが舞台上で演技をしていたのだが
それは圧巻であった。
ある家族の物語。野川家の両親とニ男一女一猫の家族。
父親がある日、忽然と姿を消す。
長女(斉藤美和子)は探偵をやとって父親を探す。
母親は手当たり次第アルバイトをし家計をつなぐ。
そこに、いなくなった家族を探して感動のご対面をする番組のスタッフがからんだり。
大手家電メーカーの宣伝部員が出てきたり、タクシー運転手や天才外科医、
合い鍵屋、ピッキング泥棒の女。時空の狭間の住人、などなどが出てくる。
話があちらへ飛びこちらへ飛ぶ。
イメージの断片が次々と繰り出され舞台が変わり、物語が変容する。
ときどき本質的な物語とはまったく離れた不条理なギャグや一発芸が入る。
キャストが多いことによって、この舞台自体が、
ややとっちらかってしまった感は否めない。
全てのキャストをいいバランスで出演させるのには限界があるのだろう。
そういう意味では「時空の狭間の住人」が出てくるところなどは上手いなあと思った。
が、それが物語の骨子につながっていっていないので、
あるエピソードのようにしか捉えられないのが残念。
複雑になりすぎた舞台を整理していくことは本当に難しいことである。
面白いと思える箇所はたくさんあったので、
もっとシンプルに削ぎ落としていくことによって、
さらに、いい舞台になっていくのだろうと思った。
長女役の斉藤美和子がいい。
また次男役を女性である、村上直子が演じたのはいいアイデア。
お母さん役を演じた、小玉久仁子はいつものように
濃いキャラで存在感抜群だった。