お笑いコントライブである。
京都の劇団員が中心となった面々のライブ。
初めての東京公演にして11年ぶりの公演でもあるらしい。
1991年結成。チラシにはこう書かれている。
「虚構を強く作り込む、もてなし芸じゃない笑い」と。
もてなし芸の意味があまりわからないが
関西の吉本興行を中心とした笑いとはあきらかに違う。
この舞台にラーメンズの小林賢太郎が文章を寄せているのをみても、
お笑いのジャンルとしてはそちらの方向に軸足があることがよく分かる。
京都のコント集団なのに関西弁・京都弁が出てくるのは
ただ一箇所だけだった。
自分の中に様々な自分が居るというコント。
ある男が酔っ払いにからまれている女子を発見!
自分はそれをみてどうしようか?と考える。そこに、
「天使の自分」と「悪魔の自分」が登場。
しかし天使も悪魔も意見が揺らぐ。
そして、「悩める自分」が登場。
悶々と悩みながら結論が出せずにいると、
最後に、「木屋町のおばちゃんやないのー!」という「おばちゃん」が登場。
「自分、なに言うてんのんなあ!」
「自分のココロの中におばちゃんはおんねんで。」
というシュールな台詞に場内は爆笑。
しかし、この笑える感覚が、文章だと伝わらない。
木屋町のおばちゃんを演じたのはサラリーマンでもある、エディ・B・アッチャマン。
京都でサラリーマンをしながらこの演技。
彼は、クレーム処理の達人だそうである。
彼の演じた、会社でのムードメーカーの話も面白かった。
「彼は会社のムードメーカー、仕事はしない。」というナレーションが効く。
コントのタイトルは、「ポジティブ1」と「ポジティブメドレー」。
観客席に野間口徹さんの姿を見かけたが、
彼の主宰している「親族代表」にも似ているなあとも思った。
他にはMONOの土田英生、水沼健、
コント作家で上京してきたエディと小学校からの同級生である故林広志。
そして犬飼若博が出演している。