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この映画。週末11月1日から公開される。 前田哲監督から伺った。 この映画を見た人から「今まで、前田さんが作った映画の中で一番いいね。」 と多くの方に言われている、と。 相米慎二監督が生きていれば何ておっしゃっただろうか? 多分、一番喜ばれたのではないかと思う。 胸が締め付けられるようなシーンがたくさんあった。 それはこの映画の持つテーマがそうさせるのである。 これは関西地区の学校で実際にあった話らしく、 ミネルヴァ書房から「豚のPちゃんと32人の小学生~命の授業900日」と 題された本が出版されている。 前田監督は場所を赤羽のとある小学校に移して、 6年生26人のクラスの4月から卒業までを描く。 オープニングがカッコいい。豚がぽつんと校庭に居る。 豚は校舎の中に入り階段を登り、6年2組の教室を覗く。 そこでは、その豚のPちゃん自身のことが話し合われている。 「豚を殺して食べるべきだ。」「いや、それは可愛そうだ」 「じゃ、どうすればいいのか」「わたしはPちゃんを食べるのに反対です」 「でも、最初に決めたのだからやっぱり自分たちで責任を取らないといけないと思う」 などなど、子供たち自身の言葉で語られたシーンは 見るものに様々なことを考えさせる。 その瞬間、黒味に暗転する。 鮮やかなオープニングである。 これからこの児童たちと妻夫木聡演じる新人教師の間で何が行われるんだろう? と興味津々で見ることになる。画面に釘付けになる。 妻夫木聡演じる星先生が、ある日学校に豚を持ってくる。 この子豚を育てて卒業するときにみんなで食べたいと思います。 みんなはどうですか? 子供たちは子豚を単純に可愛いと思う。 可愛いと思うと育てて見たいと思うのが常である。 その後に、その豚を食べるという想像力は、 目の前にいる存在によってかき消されてしまう。 生態系の頂点に立つ人間が食べるために品種改良をし、 食肉としての動物に育て上げたものが、この家畜としての豚である。 映画「いのちの食べ方」などを見ると、 食べるということがどれくらい多くの命を奪いながら 自分たちの口の中に入っているのかということを感じさせてくれる。 しかもそれはあるシステムとしての食料である。 ニワトリや豚や牛たちはベルトコンベアーで運ばれ そうして最後には屠畜されるのである。 電気ショックで絶命される瞬間に一瞬、牛が暴れるシーンがある。 自らの死を察知するのだろうか? その後、あきらめたかのように牛たちは静かになっていく。 そのシーンがいまだに記憶の中に残っている。 子供たちはその豚にPちゃんという名前を付け、家を作り、 残飯をもらい、餌を与え、糞尿の処理をしながら育てる。 そこで命と向き合うということが体験される。 子供たちがイキイキとPちゃんの話をするのが上手く撮影されている。 まるでドキュメンタリー映画のようである。 ポツドールという劇団が以前、セミドキュメント演劇というものを行っていたが、 この映画はまさに、そのセミドキュメント映画? そのことを強く思わせるのが、Pちゃんを卒業時にどうしていくか? という話し合いが教室で行われるシーン。 そこには子供たちの本当の言葉がある。 それを前田監督は丁寧に拾っている。 その言葉の積み重ねがドラマチックなものを生むのである。 単に子供たちの言葉が編集されているだけのシーンで こんなにも感動するのかと思った。 いつまでも答えが出ないだろう議論は続くだろう。 でも、同時に、いつまでもその議論を見ていたいと思った。 そこには子供たちが真剣に命に向き合い、命を奪って食べることの意味や、 ペットと家畜との差異、責任をきちんととるということの意味、 食べるものを大切にしなければいけないという思いが溢れ出ていた。 妻夫木先生もその言葉を聞き自ら考え、自分の考えが揺らぎながらも 子供たちと一緒に向き合い真剣に語っている。 その場を作ったチカラは本当に凄い。 もしかしたら一期一会のことが掬い取れたのかもしれないな、と思った。 これは教育の新しい形であり、圧倒的な体験である。 答えがないものを延々と考えること。 古代ギリシア時代から人間が考えてきたこと。 何故、僕たちは生きているのか?生かされているのか? 命とはなにか?という根本的な命題に立ち向かうという 真の勇気ある教育の姿がそこにある。 それは自分たちの頭で考えることから始まる。 知識を蓄えるだけでない教育を復興させていくチカラがこの授業の中にある。 児童たちは、この事を一生思い続けて生きていくのだろう。 食べることは、命を受け継いでいくこと、とある児童が語っていた。 本当にそうである。 引き継いでいくことにどんな意味があるのか? というようなことを考えるきっかけになる。 結論が出るような問題ではない。 しかし、前田監督はこの映画の中での責任を取ろうとする。 最終的にPちゃんをどうするのかという判断が下されるのである。 難しいテーマを扱っただけに、いろいろな事が言われるかもしれない。 しかし、この映画が完成した意味は十分に価値のあることであり、 この映画を見て多くの事を考え、 語りあえるようなものになってくれる筈だと信じている。 この映画は東京国際映画祭にて観客賞を受賞した。
by haruharuyama
| 2008-10-30 08:14
| 映画
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