「さん喬を聴く会」と題された公演が今年の夏で100回を迎えた。
たまたま、その公演に行っており
劇場で今回の「さよなら公演」のチケットが売っていたので購入した。
今回はいつもの、深川江戸資料館でなく、上野の鈴本演芸場での公演。
さん喬一門が総出でやる学園祭のような体裁。
開口一番の前座は柳家小ぞう「初天神」。
ここでダンゴをねぶるシーンが出てくるのだが、
このシーンがこの後、何度か出てくる。
これは巧妙に仕組まれたネタだったのか、
それとも芸人さんたちのアドリブだったのだろうか?
柳家喬の字「権助芝居」。
歌舞伎と言うのが庶民の娯楽だったということが伝わってくる。
先日、平成中村座で「忠臣蔵」を見たのでとっても面白かった。
七段目の様子がありありと伝わってくる。
柳家喬之助「三人無筆」。無筆と言う言葉を初めて聞いた。
文字が書けない人のことをいい、江戸時代には多く居たということが興味深く、
逆に江戸時代の庶民の多くに識字化が始まっていたということも思った。
柳亭左龍「百鬼夜行の由来」。
これは新作なのだろうか?日本の妖怪がたくさん出てくる。
水木しげる先生は日本人に日本の妖怪をきちんと紹介し
普及したという意味で大変なことを行った方である
ということを再認識した。
その前提がないと、「一反木綿」とか「塗り壁」の意味が分からないし、
ビジュアルが思い浮かばない。
その後、カルテットとして「六本木ブラザーズ」というシカ芝居を見る。
一緒に行ったKさんから伺った。
噺家がやる芝居を「シカ芝居」と言うそうである。
文士芝居と似たようなものなのか?
喬四郎、喬之進、さん弥、さん若、の四人芝居。
どこか昔のトレンディドラマのパロディみたいなもの。
本当に学園祭に来ているような雰囲気で舞台は進行していく。
仲入りの後、
喬太郎の「純情日記横浜篇」。
初めて喬太郎を聞いたときに話してくれたネタ。
この話は良く出来ている。
喬太郎の女の子の役がクールで面白い。
そして男の台詞が甘く、それを下を向きながら語る喬太郎。
間近で見ているのでドキドキする。
そう、見ていて見ている方が恥ずかしくなるのである。
長唄「松の緑」。
その長唄を無理矢理見せられた後、
さん喬師匠の「寝床」。
しつこい構成を飽きさせずにひっぱていく度量はたいしたものである。
最後に「大喜利」が行われた。
初めて見た大喜利。
「笑点」と同じ形式で並ぶ。
喬太郎がどんどん引っ張り、勢いのある芸人とはというようなことを考える。
「さよなら」というお題と「さん喬一門」とかけてというお題に答えつつ
時間切れとなった3時間でありました。
終演後は上野広小路近くの居酒屋「樽平」という炉端焼の店へ。