自分が一番苦手なジャンルに挑戦。
読んでいて何度かつまずきそうになる。
言葉が頭に入ってこないのだ。
これは何を言っているのかということを、
3表を見ながら一歩づつ確認し進んで行かなければならない。
まるで、富士登山のような感覚である。
富士山は遠目から見るのはいいのだが、
実際に登っていると景色が変わらず単調である。
それでも一歩一歩踏み進めて行かなければ、
頂上には到達しえない。
また下山も単調である。
同じような道を淡々と五合目まで降りていく。
そのようにこつこつと読み進めながら、
財務3表を見ているとある法則性みたいなものが見えてくる。
新幹線の中でこれを読んでいたらまるで修行僧のような気分になった。
何度も同じところを読み返しながらゆっくりと読みすすめていった。
財務3表とはPLと言われている「損益計算書」
BSと言われている「貸借対照表」
CSと呼ばれる「キャッシュフロー計算書」からなる。
また「キャッシュフロー計算書」は二つの種類がある。
「直接法」と「間接法」の二つ。
ただ実際の企業のCSはほとんどが「間接法」だそうである。
最初につまづきそうになったのが「売り掛け」と「買い掛け」の概念。
将来発生する現金を予想してそこに金額を入れていくという発想が、
自分の中になかった。
見たままの、そこにある現金ということならまだ理解出来るのだが、
数字として将来予想されるもの。
これは「未来予想図」なのか?とすら思えてくる。
また減価償却の考え方も新鮮であった。
将来この資産価値が目減りしていくことを予想して
それを資本から減らしていくということ。
言われるとなるほどそうかなと思う。
こうしてこの財務3表というのは
会社の体力や健康をそのまま表しているものなんだなと理解した。
まるで人間ドックの診断表やカルテを見るようなものと言ったらいいのだろうか?
そのことが理解できただけでも良しとすればいいのか?
具体的には実際の会社の財務3表を見ながら、
その会社はいったいどのようなことを考えどのような現状で、
どのように未来に向かおうとしているのかを
知る作業をすることで理解が深まるのだろうなというような予感は持っている。
しかし、いまは、実感として持っているというわけではない。
それは今後の僕自身が、
財務3表を見る経験を積まないとわからないことなんだろう。
また、税金に対する考え方も面白かった。
税金を予想するということが出来るのだということ。
そして最終的な税引き後利益という、
最後の最後に会社に残る利益を計算していくんだなあと思った。
まだまだわからないことだらけではあるが、
その全くわからないところから
何とか「分かる」までになり、
そこから「分析」し「戦略」が立てられるようになるのだろうか?
道は遠い。
「世界一やさしい連結決算」という文庫本を読んで以来の
不思議な感覚に捉われている。
世の中は知らないことで満ち溢れている。