新書の帯にこう書かれていた。「2007年上半期ベストセラー第1位!」
本当なのか?
いまや本書を見ること自体難しいのではと思った。
当時は書店の平積みだったものを購入したように記憶している。
出版流通もいまやひとつの消費システムの中に組み込まれている。
そういった中で新潮文庫の100冊に代表される
古典と古典になりうるべき書籍を夏休みに売ろうなどという試みには頭が下がる。
ああいったブックフェアをやっているのは日本だけなんだろうか?
本書はその日本が日本人が
忘れかけているしきたりや礼儀作法について説明された本。
百科事典のしきたり&礼儀作法版とでも言えばいいのだろうか?
読んでみると、なんだ知っていることばかりやん。
と思いつつも、あ、これは知らないへええええええ!
見たいなものとが混在していて面白かった。
端午の節句が昔は女の子のためにあったなどとは、
まさに、へええええええ!。
本書は「目に見えないもの」の湯川秀樹さんの言葉を拝借すると、
まさに、事例の紹介に留まってしまっている文章である。
編者の飯倉晴武は
自らの深い考察によって本書を書いたものではないということはあきらか。
そこに本書の限界がある。
ある種のハウツー本としてしか機能しないもの。
そういった書籍は長く人々のココロに残るものにはならないだろうなあと思う。
そういった本はとにかく早く読む事を意識する。
それがお互いの為にいいことだから。
「冠婚葬祭入門」みたいな本が売れるのと同義である。
そこから我々は何らかの情報を得ることは出来る。
そこから自らが発見すること。
日本人が考えてきていたこと
大切にしてきたことが通読すると見えてくる。
八百万の神が宿る国。相手のことを慮る国。
失礼にあたらないことの大切さ。
これはどこの国にもあてはまることなのかも知れないが、
日本人として発見することによって
この国がもっと好きになれるかも知れないと思った。
また、古典落語などを聴いていて
現在ではなかなか理解できないようなことが
ここでは説明されている。
そういう意味では
理解の補助となる知識を得ることが出来る。
ただ、それ以上のものは、やはりナイ!
一歳の誕生日に一升餅を背負って歩くという風習があると書かれていた。
まさに自分の一歳の誕生日に一升餅を背負って
大泣きしている写真を見た事を思い出した。