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梅田望夫が彼のブログの中で、本書の出版を最後に サバティカルな期間に入ると宣言した。 サバティカルとは、要するに充電期間みたいなもの、 研究のために外部に発表することなどを控え 長期の休暇を取るといったような意味のことであるらしい。 梅田望夫はこの数年猛烈な勢いで有名人化していった。 「ウェブ進化論」がそのブレイクのきっかっけだったことは間違いない。 「ウェブ進化論」で本当に多くの勇気と視点を変えることを学ばせて頂いた。 人生観が変わったとまで書くといい過ぎかもしれないが、 それくらい根底を揺るがすようなことがたくさん書かれてある。 そして、梅田さんの書いたものや対談が これからしばらく出版されないかと思うと, 残念である。 そして、梅田さんの文章に出来るだけ多く触れたいと思い。 梅田さんの書いたもの対談を全てチェックし、 彼のネット上に書いたもので読んでいないものがないのか あらゆる角度からチェックすることになった。 斉藤孝という、梅田さんとはまた違った価値の持ち主との対談が 刺激的な相乗効果を産んでいる。 「私塾」とは福沢諭吉先生の教えそのもの。 その精神が今、ネットという新しい世界を通じて 再構築できないかという希望を語り合っている。 「独立自尊」で「学び続けること」こそが重要であるということ。 実は、そのことは誰にでも開かれており、好きなことを見つけて、 好きなことに徹底的にのめりこみ学ぶ環境は 自ら作っていけるということである。 明治時代の私塾ならばそこまでは開かれていなかったろう。 しかし、現在はパソコンとインターネット環境さえ整っていれば どこからでも語る事ができる。 NYに引っ越した元会社の後輩とスカイプを通じて顔を見ながら話すことが簡単に出来る。 電話だけでは伝わらない情報がスカイプ経由で届ける事が可能になる。 梅田さんが語ることは基本、彼の著書「ウェブ進化論」「ウェブ時代を行く」に ほとんど全てのことが書かれているのだが、 本書を読むことによってその考え方を喋り言葉で再確認する作業が出来る。 人間はこうやって繰り返しあることに触れていないと 身体に沁み込むということにならない。 そのために多くのパターンで同じ事が書かれているものを 多読することも価値があることなんだろうなとも思う。 斉藤孝が大学生の日本語能力の話をする。 「ウェブ進化論」の一部を引用した後、 「実は今の大学1年生の多くには入ってこないのです。 国語で言う現代文の力があまりにも不足している。 僕も若い頃は難しい言葉を使って論文を書いていました。 (中略)今の時代は話し言葉のようでないと 多くの人にはなかなか伝わっていかない。」と。 なーるほどなあ! 読み解き能力の不足から来ることはコミュニケーションをするという基本につながる。 そこをきちんと教えていかないとかなりヤバイことになると思った。 それは常日頃から学生を初めいろいろな方々と接している 斉藤先生だから持ちえた考え方なのかも知れない。 斉藤先生は出来るだけ多くの人に強引にでも振り向かせ 興味を持ってもらうようなことを実践されている。 逆に、梅田望夫は、興味を持って自らの意志でやってくる 若者たちには開かれている。 それはあるクラスを限定するのかも知れないのだが、 そういった意志のあるものたちが集まって 未来の世界を日本を考えていくという志に満ちているのである。 そこが梅田さんと斉藤さんの大きな違いといえよう。 斎藤さんは全体が上昇していくことを基本においていらっしゃる。 ボトムアップ志向であり、 梅田さんは斎藤さんがボトムアップした人たちを 引き連れて行くリーダーたちにどのように刺激を与えていくのがいいのかを 自らと一緒に考え続けているのだろう。 まるで明治維新の志士に対する私塾のように。 また現在の自分に置き換えられるようなことがここで語られる。 量をこなすということ。 ここで、梅田は「NO」と言われる事を怖れるな!と力説する。 多くの人にオファーし続けることによって 自分のことを理解できる人が100人に一人くらいは現れるだろう。 その出会いはまさに幸福な出会いである。 その幸福な出会いを増やすためには「NO」と言われる事を怖れていては 何も出来ないよと梅田は語る。 99回の「NO」を上回る1回の幸福な出会いを求めて、 アクションを起しているのかどうかということを梅田は問いただす。 その梅田の考え方のベースは諦観にあると言う。 どうせ、まず人間同士が簡単に分かり合えるはずがないというところから 彼の考え方は始まっている。 梅田の分かり合えるという意味は簡単ではない。 深い、心や考え方の部分である。 そんな気持ちや考え方を一朝一夕に共有出来る筈はないと思うのは当然である。 だから梅田は、その人の頭の中の分身でもある ブログなどをお互いに読みあい共有し合い、 結果、幸福な出会いのスタート地点を早くすることが重要である というようなことも同時に語っている。 そのためにはある一定量以上の人たちに働きかけないと いけないという考え方に共感する。 また、斎藤さんの言う、自己内対話という考え方も重要なポイントであると思う。 自己に徹底的に向き合い分析することが重要であると斉藤孝は語る。 そして自己に向き合う他者をどれくらい住まわせることが出来るのかということも。 他者が多ければその人の価値も含めて一緒に生きているという感覚になるだろう。 そのためには他者とも徹底的に話し合う時期が必要だと語る。 そして二人はこう思う。 「気持ちが通い合う私塾が欲しいという思い」 いわゆる「私塾願望」がインターネットの空間で満たされることの希望を語る。 二人の対話を通じて獲得されたことのひとつに過ぎないのかもしれないが、 対話からこの人とは用事がなくても会って話したいと思える関係になれる ということが後書きで書かれている。(梅田さんと斉藤さんの関係) その関係性の獲得は、まさに徹底的な対話を通じてのものだったのだなと確信した。 ▲
by haruharuyama
| 2008-07-19 09:14
| 読書
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Comments(4)
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