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体験でコミュニケーションをデザインする。と副題にある。 1時間で読める。 定価は1500円(税別)広告批評が終刊になるときに 編集長をされていた河尻亨一が構成を担当している。 企画・編集は松永光弘。 これは、伊藤直樹さんが直接書いているというのではなく 取材したものを書き起こしたもの。 インタビューしたものや過去の仕事について語ったものを河尻亨一が書いており、 後半、伊藤直樹さんが広告関係の学校で 講義した講義録をもとに構成されたもの。 6月のカンヌ国際広告祭のフィルム部門で 今年13年ぶりに金賞を受賞したのが 伊藤直樹さんがCDとして制作した、 サガミオリジナルの「LOVE DISTANCE」という仕事だった。 東京と福岡に住む遠距離絵恋愛のカップルが 自らの足で走り二人の距離を縮めようというキャンペーン。 WEBでその状況はリアルタイムで中継され、 東京側から走る男性と福岡側から走る女性とそれぞれの中継が行われた。 彼らは大阪城の下でついに出会う。 抱き合う二人、高々とあがる花火。 ついに二人の距離はゼロミリメートルになる。 と、その距離が最終的には0.02ミリへ。 世界最薄0.02ミリのコンドーム。 サガミオリジナルのキャンペーンだったことがわかる。 フィルム部門ではこの映像のダイジェスト版が流れた。 約3分の映像に坂本龍一の曲が素敵にマッチしている。 本書の発売は9月21日。 カンヌの受賞の報が6月下旬。 三ヶ月間で本書を出そうと思ったのはタイムリーである。 とともに時間を優先しすぎて密度の薄いものに なってしまっているのは否めない。 伊藤さんも少し残念に思っているのではないだろうか? 編集をする人、出版社、発行者の志を見たい気がした。 ただ、そこで言われていること描かれていることで 面白いこと興味深いことはたくさんあった。 時間を優先するのか内容の濃さを優先するのか? というところで出版するほうも悩んだ結果だったのかもしれない。 僕がここでおおいに共感したのは、 これからのインタラクティブを中心とした 広告のもっとも大切なものは「身体性」である、 と伊藤さんが語っていたこと。 この「身体性」という言葉。 舞台芸術の世界では昔からよくつかわれていた言葉であり、 このことを抜きにして舞台芸術は語れない。 最初は、舞台評論によく、この言葉が使われ、 自らも身体を動かしながら考え事をしたりしているにつけ、 本当に大切な概念であるのだな!ということがわかってきた。 伊藤さんはITを駆使した電脳環境をうまく利用しつつ、 そのなかでインタラクティブなコミュニケーションをとるためには、 やはり、その身体を感じることがITの対極として求められているのではないか? ということをおっしゃっているのだろう。 身体のまったく触れあわない電脳の世界の対極を 人々が求めるようになるというのはよくわかる。 それを、とことんまで考えて 気持ちのいいものにしていく作業が重要であるということ。 エクゼキューションをしていく際には絶対必要なものであり、 この気持ちよさを共有出来ないと一緒にモノを作っていくのは 難しいのかもしれないなと同時に思う。 と同時に、その感覚を対話などを通じて共有出来る能力を持ちえないといけない。 そして、それをやり続けることによってその能力が向上していくのは確かなこと。 伊藤さんは、その何気ないけど、とっても重要なことを本書を通じて語ってくれた。 いままで、広告クリエーターで「身体性」について言及した人はほとんどいないのでは? WEBデザイナーでありプログラマーである中村勇吾、 メディアアーティストである岩井俊雄などの少し違ったジャンルの方々は違った。 そういう意味でもこれらのジャンルと 広告とのジャンルの境目がどんどんとなくなってきているのも事実である。 ▲
by haruharuyama
| 2009-12-22 07:58
| 読書
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