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20世紀FOX配給。 しかし今はもう21世紀、それも、もはや10年が過ぎようとしている。 この映画は20世紀の話である。 ある種のSF。しかし、通常のイメージのSFと呼ばれているものではない。 近過去にこんなことがあったのかもしれないという、 カズオ・イシグロの妄想がこのような物語となったのか? ある英国の寄宿舎からこの物語は始まる。 子供たちは子供たちだけで寄宿舎で学び暮らす。 そこには親の影がない。 何故だろうという疑問は少し経つとわかる。 映画の紹介の記事などを読んでも そのことは書かれていない。 なので、興味のある方は劇場で確認するか、 原作本を購入して読まれるといい。 ある種、人間としての深い倫理観が問われる。 人間がこの世に生を受けて生きるとは? そして、そこから自我が芽生え、自我を持つもの同士が いつか愛し合い子孫を残す。 そんな、当たり前のことをカズオ・イシグロは この物語の構造を利用して再定義しようとする。 再定義するという意味は、 もう一度、わたしたちは、何故ここに生きているのか? ということをキチンと考えてみようということ。 それを呈示してくれることが芸術作品の大きな役割の一つである、 と思う。 ある種の諦観を持った彼らが運命を受け入れて行く過程を描いた映画である。 と朝日新聞などの紹介文で、沢木耕太郎か誰かが 書いていたものを読み、映画を見てなるほどと納得。 今回の震災で大きな自然のチカラのもとでは わたしたちは何も、なすすべがない、という無力感をもった。 その無力感みたいなものを、この寄宿舎で学び成長してきた子供たちは持っている。 DNAにその価値が組み込まれているのではないか? とすら思うのだ。 ただ、この映画の中で彼女(キャリー・マリガン)と彼(アンドリュー・ガーフィールド)は 一瞬だけ、その運命に抗おうとする。 しかし、その願いはかなえられない。 キャリー・マリガンの静かな微笑みにその全てが現れている。 とてもデリケートな映画である。 そのデリケートな部分を残すために 米国映画というフレームの中でギリギリのバランスで仕上げていった、 マーク・ロマネクに敬意を覚える。 ミュージックビデオのスーパースターとして、 またナイキやアップルのTVCMを手掛ける映像作家として 20世紀後期から活躍してきた彼が、 こうしてフューチャーフィルムといわれるジャンルで 奇をてらわない映画を作ったというのが興味深い。 と、同時に奇をてらった実験的な映像を数多く手がけた フランス人の映像作家、ミッシェル・ゴンドリーも 映画を作ったときは映像的な奇をてらわないで作っていることに、 何か共通点を見出すことが出来るのかもしれない。 ▲
by haruharuyama
| 2011-04-29 11:41
| 映画
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