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作・前田司郎(五反田団)、演出・Jean de Pange(ジャン・デュ・パンジェ) ジャンさんはフランス人。 ベルギーで五反田団の「すてるたび」を見て気にいってくれたらしい。 ベルギーで五反田団!というその意表をつくようなことが 実際に行われているのが素晴らしい。 確かにTPAM(Tokyo Performing Arts Market)にも 五反田団は参加しており、国境などは五反田団にはないのかもしれない! 確かに五反田を歩くと様々な国の人たちがいるような気がする。 五反田は、もう以前から国境を超えているのだ! 会場は満席!通路にも椅子席が出てベンチシートもいっぱいになる。 ベンチシートの真ん中に二席だけ空席があるのは後になってわかる。 日本人俳優三人(黒田大輔・西田麻耶・宮部純子)と フランス人俳優三人(女性1名・男性2名)が出演している。 前田は本作を書くにあたって、まず日本語で戯曲を書き、 ここは日本語でここは英語でなどと指示書きを書いたもので完成させ、 それを英語と日本語がわかる方が英語訳し、 さらに日本語とフランス語がわかる通訳の方にフランス語訳をしてもらい、 それらのテキストを基に作業を進めていったらしい。 通常の作業の数倍の時間がかかる。 海外などで仕事をすると良くあることだが 各国の言語に翻訳して理解して各国語をまたその国の言葉に 翻訳してとやっていたら通常の2倍、いや4倍の時間がかかる。 その困難な作業を経て本作は完成した。 ものすごく笑える舞台となった。 コミュニケーションの根源みたいなものがここから見えてくる。 日本語がわからないフランス人。フランス語がわからない日本人。 日本人は中学生程度の英語力しかなく。 フランス人はそれよりは少し喋れるという感じ。 そのような状況の中で彼らのコミュニケーションは始まる。 前田は大胆にも愛の告白という形でこのシチュエーションを進めていく。 各国の事情みたいなものが推し量られる。 先日「禅」についての文章を読んだのだが、 「禅」では目の前にあるそのものをすべて受け容れる!と。 感覚的かもしれないが受容するところから始まる、 というのはある種の日本人にある感覚なのかもしれない。 対比的に描かれるフランス人女性。 言葉を駆使してお互いの価値観を確認するところから コミュニケーションははじまり、それが深まることによって はじめて「アムール」などという言葉が出てくる。 いかにもフランスらしいな!と思ったのだが、 他の観客たちはどう思ったのだろうか? 本作はさらに不思議な構造を持っている。 男女二人芝居という前提なのだが、 出演者は男性(黒田)と女性が2名。 フランス人サイドは女性のヘレンさん?と男性2名 でそれぞれを演じるというもの。 あとの二人は男女の別の人格を表している。 二人は結局、映画館で変な戦争映画を見て、 美術館に行くわけだが、こうした奇妙な変容具合は前田司郎の真骨頂。 おおいに笑う。とても奇妙な傑作である。 そしてラストシーンがいい!忘れられないシーンとなった。 舞台で数メートル先で行われているからこそ 感じられるものがここには確かにある。 僕が小さい頃、おばあちゃんのところにいくと おばあちゃんは何もいわずに手で背中や足や腕などを スリスリしてくれた、ただそれだけで 何か、幸せな気持ちになったことを思い出した。 30日まで! 本作は欧州公演もあるそうで、ヨーロッパでの観客の反応が楽しみ! ▲
by haruharuyama
| 2012-09-28 08:15
| 舞台
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