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無隣館とは平田オリザ率いる「青年団」のさらに若手の組織。 俳優部や演出部、制作部などがあり仲間を募って自主的にこうした企画をし平田さんにプレゼンをし、 了承されたものがこうして公演されることとなる。 この多様なメンバーの中から次世代を担う新たな表現者が出てくるために こうしたことをおやりになっているという姿勢がいい! そして、毎回多くの無隣館への参加者が集まるらしい。 集まった人たちの中で切磋琢磨しながらそれぞれの表現を模索するのはとてもいい。 今回の作・演出は玉城大祐。大阪の豊中出身らしい。 玉城さんは京都の大学を出て2016年青年団演出部にやってきたそうである。 出演:岩井由紀子、中藤奨、永山由里恵、横田僚平(無隣館) 柵に囲まれた緑地に住むホームレスの人たちの物語なのか? 緑地の横には公園がありタコの形をした滑り台などが置かれている。 そのすぐそばは集合住宅になっていて住民たちが住んでいる。 舞台一面に手紙を入れる封筒がある、地面一杯が封筒で埋め尽くされている。 俳優たちが手紙を読む?そんな行為で舞台は始まる。 その言葉が戯曲のト書きのようでもあり小説などの地の文でもあるようなそんな文章。 あるいは、独白のようでもあり、それがいろんな俳優によって語られる。 俳優同士の会話や対話は一切行われない。 これは、どういう世界なのだろうか?自らが思ったことだけを発信しながら、 緑地帯でホームレスとして暮らすものたち、 あるいは、集合住宅で清貧に暮らし、週末にビールを箱買いすることについて話すものたち。 すべてが彼らの独白と風景の描写に充てられ、 誰かとコミュニケーションする気配はまったくない。 なのに、舞台には、コミュニケーションの手段である手紙=封筒が無数に置かれている。 いったい、この手紙は何を意味するのだろうか? 自らの中に閉じこもり、直接的なコミュニケーションをしない世界。 ネットや引きこもりの世界にあるような、やり取りするのは 「手紙」と今では翻訳されないだろう「メール」 あるいはSNSの言葉。SNSの言葉などは独白に近く、 コミュニケーションンを取るための方法として「いいね!」などのボタンがあるのだが、 それがコミュニケーションかどうかあやしい。 そうしてネット上に空虚な言葉があふれかえり、私たちはSNSなどでお互いに承認しあったりして生きている。 スパムメールやSNSの空虚な言葉は他人によって繰り返される。 これをリツイートと呼ぶのかどうかわからないが ある種の虚無感が私たちの世界を覆っているのはまぎれもない。 ただ、作者の玉城は私の解釈したようなことを感じて こうした表現に至ったのかは、さらにまったくもってわからない。 伝わらないことを伝わらないとして敢えて伝えようとしない演劇なのか? 太田省吾や三浦基さんはこれを見てどのように感じられるのか? そして別役実さんやベケットはどう思うのだろうか?と気になった。 ![]() ![]() ![]() ![]() ▲
by haruharuyama
| 2017-02-06 13:54
| 舞台
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