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生きていて、大変なことやどうしようもなく辛いことがあっても、 舞台を見ることで癒される。という経験をみなさんも されているのではないでしょうか? 私にとって演劇体験とはまさに心を癒し治してくれるもの。 演劇には、物語の持つ何らかの純粋なチカラがある。 そして、俳優たちが懸命に演じている姿にココロ打たれる。 アートが「こころの健康」を保つための栄養素となってくれる。 この効用を多くの人が忘れてしまっているのではないだろうか? 「あたまの健康」と「からだの健康」だけではバランスが取れない。 私は、そのバランスを取るために 多くの芸術作品に助けられて何とか生きている。
鄭義信、作・演出。男ばかりの舞台。舞台は シンガポールにあるBC級戦犯のチャンギ収容所。 今もその場所に刑務所がありメモリアル記念館があるらしい。 日本軍として従軍した朝鮮人も同様にBC級戦犯として収容されている。 日本人2名、在日朝鮮人と朝鮮人3名が死刑の執行をここで待っている。 朝鮮人役の池内博之。アフタートークで聞いたのだが 池内さんが出演している新国立劇場での作品はすべて 池内さんが絞首刑になっていると聴いて驚いた。 (※過去の2作は「るつぼ」「三文オペラ」らしい) 死刑を前にした人間は立場や役割を超えて平等になる。 その平和的なメッセージを込めようと 鄭さんは、この戯曲をお書きになったのではないだろうか? 日本軍に徴用されて行きたくもない戦争に駆り出され、 そして戦争が終わってみると日本軍に加担したということで BC級戦犯にさせられる。 まさにふんだりけったり。 鄭さんのお父さんは在日朝鮮人だったのだが日本の憲兵の仕事を 長くされていたらしい。 その後、お父さんは何十年も朝鮮半島の祖国に帰ることが出来なかったらしい。 その父親を目の当たりにした鄭さんの戯曲である。 日々の食事を楽しみにしたり、くだらない会話をしたり、 碁を一緒に打ったりなどをして日々 静かに、しかも、明るく死刑の執行を待っている。 池内は入隊する前に劇団に入っており「マクベス」の舞台を演じたらしい。 「マクベス」には人を殺す意味があったのか? ということを問い続けられる戯曲である。そして鄭さんは「マクベス」という音感がカッコいいともおっしゃっていた。 事あるごとに池内はマクベスの戯曲の一部を演じる。 個性が際立つ俳優たち。 今回は何と言っても鄭さんの舞台出演が初めての平田満の登場が印象的だった。 このキャスティングによって この舞台をさらに奥深い人情味あふれる舞台にしていった。 池内さんを平田さんが抱きしめ「おかえりいいいいいい!」と 言うシーンがある。ただの「おかえり」なのに 平田さんの発声には「叫び、祈る」という本当の気持ちが見えてくる。 劇場内のいろんなところからすすり泣きや慟哭とも思える震えが聞こえてきた。 二幕目の後半を見るだけでもこの舞台を経験する価値があるだろう! そして今回も見終わって、自分のココロが満たされ赦され浄化された。 アートのチカラを信じて作り上げた 鄭さんを初めとするスタッフやキャストの努力のたまものである。 休憩15分入れて上演時間2時間45分。 3月25日まで。 ![]() ![]() ![]()
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by haruharuyama
| 2018-03-15 16:31
| 舞台
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