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詩森ろばが俳優の田島亮と一緒に新たな劇団を立ち上げた。 詩森が以前、主宰をしていた「風琴工房」から名前を変えて心機一転! 劇団名(ユニット名)は「serial number」。 このシリアルナンバーが何番まで行くのだろう? 今回は旗揚げ公演で三つの演目を連続して上演する。 その最初の公演を見に行くことが出来た。 場所は清澄白河の住宅街の中にある倉庫だっただろうところを洒落た空間に改装した場所。 当日は門前仲町から歩く。大体15分ほどでこの場所に着いた。 途中にサードウェーブコーヒーとして話題になった ブルーボトルコーヒーの日本1号店がある。 それ以外にも古い建物をリノベーションしたお店が点在しており、 時間がある時にゆっくりとこの周辺を歩いてみたいと思った。 大きなガラス張りの入口に受け付けがあり、 そこから靴を脱いで劇場に上がる。 大きさは駅前劇場くらいだろうか? 天井が高いので観客席の角度が高くどの位置からも見やすい。 将棋の奨励会で研鑽を積む若き将棋指し二人の青春物語である。 谷内田修一を演じるのは、佐野功。 風琴工房の舞台にたくさん出演している。 そして天真爛漫な奨励会員、成島大地を演じるのは、田島亮。 田島亮のことが好きな女性ファンが多いんだな!と思った。 ファンミーティングのようなしつらえで劇場はアットホームな雰囲気に包まれている。 行った日にはビフォアトークとして将棋についての予備知識を教えていただき、 アフタートークではプロ棋士の方がいらして出演者二人と詩森さんも交えてのお話が行われた。 質疑応答で、劇評家の西堂行人先生が 「なぜ、将棋指しは勝負が終わる時、勝った人がもじもじとして喜びを外に出さないのか?」 ということを質問されており、 そこには真剣勝負の持つ本質的なものがあるんじゃないかな?と思った。 勝つことは決して喜ぶべきものではない!特に真剣勝負の場合、相手はかなりのダメージを受ける。 そんな相手に対するおもんばかりが大切なのだろう。これは古来の武道などにもつながる考え方では? 劇作家の詩森さんは将棋指しの自伝や評伝がお好きらしく、その中でも 大崎善生の「将棋の子」(@講談社)が一番好きらしい。 そうした中で本作は生み出された。 同じ日に生まれた二人の棋士を目指すものたちが 26歳までに四段になってプロ棋士への道を目指す二人の友情と青春の物語である。 (※ 奨励会員は26歳までに四段にならないとプロになれないらしい。 ただ、現在では勝ち越し規定というのがあるらしく 最終の期で勝ち越し終わると一期だけ延長が認められる。 以前は、この規定がなかった。) 劇場には端正な四畳半の畳が敷かれその真ん中には将棋盤と駒が。 そして畳の周辺は渡り廊下のようになっており、 奥の上手と下手にはハンガーがかけられ衣装がつるされている。 「出はけ」が出来ない構造を逆手に取っている。 端正な美術は、近年、舞台美術で乗りに乗っている杉山至の手になるもの。 生い立ちから26歳までを二人の俳優の語りで伝えていく。 小学校で将棋がすごく強くなって奨励会に入り切磋琢磨しながら初段、 さらには二段、三段を上がっていき、毎年4名しかなれないらしい プロ棋士の四段を目指す。 膨大な資料を基に書かれた戯曲はリアリティがあり 詩森さんらしい経済などの観点も踏まえた社会的な視点で描かれる。 超競争社会でもある奨励会の現状が伝わってくる。 内向的でありながらも真剣勝負をするという将棋の持つ独特な 矛盾に満ちた世界観が良く伝わってくる。 その感覚は、質疑応答で西堂先生が質問されたお話につながるのかも知れない。 戦いを続けながら友情とライバル心が同居している。 その恐ろしくも魅力的な将棋の世界を90分という凝縮された時間に詰め込んだ傑作。 将棋をテーマにした新作も見てみたい! serial numberの次回作も楽しみ。次作は7月1日から始まる。 ![]() ![]() ![]() ![]() ▲
by haruharuyama
| 2018-06-27 15:57
| 舞台
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