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白石加代子と中島朋子の二人芝居。 二人だけで120分を演じきる。 舞台にほぼ出ずっぱりの二人だった。 「おやすみ、かあさん」という言葉の持っている意味は重い。 ここでは、永遠のお別れを言う言葉として描かれる。 米国の戯曲の翻訳劇。作者はマーシャ・ノーマン。 この原作は1983年ピューリッツア賞を受賞したらしい。 日本語訳が以前出ていたみたい。 ピューリッツア賞とは優れた報道に対して与えられるものだと思っていたら 実はそれ以外の文学や戯曲に対しての賞があることを初めて知った。 娘が母の前で自殺をすると言い。 父親の拳銃で自殺をするまでの数時間を描いたもの。 そんなことが本当にあるのか? 演出は映画監督でもある青山真治。 オーソドックスな演出で二人の俳優に託すところが大きかったんだろうなあ?と想像する。 舞台上では二人のかけあい以外のものは何もない。 娘である中島朋子は淡々と死への準備をしながら家の片づけをし、 それを母に伝えていく。 これから一人で暮らしていかなければならなくなる母に向かって淡々と。 劇的なところは、二人の会話のテンションと喋り方だけである。 それだけで見せて行こうという手法を青山は選んだのだろう。 凄い迫力のある舞台だった。 が欲を言えばもっと小さな濃密な空間で見たかった。 二人の部屋を囲むようにして見ることが出来れば もっともっと迫力と絶望感がストレートに伝わってきたのではないか? プロセニアムを意識しないで出来るとよかった。 特にこうした二人だけの芝居ではそうした工夫が 演劇体験をさらに深くする。そうしたさらなる可能性を残した舞台だった。 実は、白石加代子の出る舞台をあまり見ていなかったので、 とても興味深く白石さんを拝見した。 「百物語」などの印象で、恐ろしい方かと思っていたら 可愛げのある方なんだなあ!という印象だった。 ▲
by haruharuyama
| 2011-12-09 08:14
| 舞台
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下関生まれのグー・スーヨンの映画最新作。 グーさんとは数年前、CMの仕事を立て続けに3本やることになり、 当時は毎日のようにグーさんに会っていた。 大食漢で大柄なグーさんは 繊細な感性とやんちゃな部分を併せ持つ。 まさにロマンチッカーな方である。 その頃「ハルキ文庫」から出ていた原作本を読んで、 これはまた破天荒な生き方をした若者の小説だな!と思ったとともに、 これってグーさんの自伝的な小説なんじゃないだろうか?とも思った。 下関の在日の子として生まれ育つ。 もともと頭のいいグーさんは地元でも注目を集める人だったのだろう。 今回、この映画は全編ロケ。 下関と北九州の小倉が描かれる。 関門大橋でつながれているこの場所は独特の雰囲気を持つ場所なんだな! と映画を見て感じた。 一度、このあたりに旅行に行ってみたいなと思わせる風景がいくつも出てきた。 グーさんの原風景がこの映画の中にもいくつか出てきているのだろうか? 暴力とセックスと抗争が描かれる。 東映らしい映画でもある。 映画を見ているとその圧倒的な迫力に驚く。 暴力シーンやレイプのシーンの描写が凄い! これは絶対に、R15になるな!と思いながら見ていた。 その圧倒的な暴力とセックスの向こうに透けて見えてくるものは、大きな虚無感である。 これがグーさんらしいところなのかもしれないな!とも思う。 その圧倒的な虚無感を抱えながら生きているグー(松田翔太)の 心を満たしてくれるものは? 女子高校生(小野ゆり子)との純愛がそれなのか? グーは一体どこに向かっていくのか?方向性の宛てのないまま 大きな虚無を抱えてグーはますます、孤独になっていく。 その孤独感から見えてくるものは? 祖母の淡路恵子がいい。そして、真木よう子が印象的なシーンを残して行く。 瞬きが出来ないくらいのスピード感のある100分。ぜひ! ▲
by haruharuyama
| 2011-12-08 10:08
| 映画
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第三舞台最終公演と銘打ったこの公演。 往年の第三舞台の俳優がこの劇団のホームグラウンドでもある この紀伊国屋ホールに集まった。 往年の第三舞台ファンがたくさん駆けつけ、 多くの観客で毎回満員御礼だそう。 劇場に入ったら関係者やファンから送られてきた花がこれでもか! というぐらい置かれており、紀伊国屋のロビーの半分以上が たくさんの花束で埋まっていた。 それを見るだけで そのたくさんの気持ちに対して感慨が起こる。 ああ、こんなに愛されていた劇団が解散するのか?と。 もちろん、この10年間 第三舞台自体が公演を封印していたという希少性もあったのかもしれない。 2001年の『ファントムペイン』の公演から10年が経ち けじめをつけるためにも行われた。 俳優たちはいまや有名人としてテレビやCMなどにも出ている。 現在、鴻上さんは、若い俳優たちと「虚構の劇団」を立ち上げ そこで新たな実験を行いながら精力的に活動している。 そして、今回改めて第三舞台を見て感じたのは、 この劇団は「青春を描く」のだ! ということを強く感じた。 なんだかわけのわからないエネルギーが出続け それをどこにぶつけていいのかもわからないまま放出し続ける。 その放出し続けることによって人とぶつかりあったり 分かりあえなくなったりする。そうして生きて行く。 とてもさわやかな気持ちになる。 そして30年目の第三舞台は相変わらずこれをやり続けている。 当時20歳前だった俳優たちも50歳を目の前にしている。 しかし、鴻上の描くことは変わらない。 俳優はそれを演じているときに大学生に戻っているんじゃないか?とすら思う。 第三舞台は早稲田大学の学生が主体となって設立されたので 早稲田の男子と早稲田女子。いまはやりの早稲女が演じている。 長野里見、山下裕子、筒井真理子みんな早稲女だった。 そこに筧利夫や小須田康人、大高洋夫が絡む。 本作ではその第三舞台の仲間に加えて若手の俳優高橋一生が参加した。 ストーリーは破天荒である。未来の地球ではない別の惑星での話。 いつもの俳優たちのダンスを見ると嬉しくなる。 第三舞台の群舞はいつもPOPで楽しいものだった。 それは今も健在。そして長野里見の被り物もとても良かった。 カーテンコールではファンの熱い拍手が何度も何度も途切れることなく続いた。 ▲
by haruharuyama
| 2011-12-07 07:54
| 舞台
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ミナモザの「指」。何とも陰鬱な二人芝居。 津波で流された街で盗みを働く男と女。 クルマの中にあった死体を発見する。 その死体の指には指輪が光っていた。 この男女はその指輪を外そうと…。 作・演出の瀬戸山美咲は若い女性だったので驚いた。 アロッタファジャイナの「日本の終わり」はこの演劇シリーズ「日本の問題」の プロデューサーでもある松枝佳紀の作演出作品。 松枝佳紀は日本銀行出身というキャリアを持つ劇作家である。 この日本銀行時代の経験がとても良く活かされた作品となった。 そして松枝はこの演劇の中で語られるメッセージを伝えるために 今回のこの「日本の問題」を行ったのではないかとすら思った。 そして松枝のメッセージはとても面白く魅力的だった。 ある女子高生が新たな総理大臣に出会い 総理とともにその政策を語るというもの。 2012年の話とされている。 日本銀行に入った男(舞台の上では現首相)は、自分が頭がいいと思っていたのだが、 ここにはそれ以上に頭のいい面々がたくさん集まっていた。 そのことに驚き。そういった組織で働くと当然その組織の論理で 人々は働かなければならなくなる。 東大を出たような優秀な人々が、組織の手足にならざるを得ない。 組織の中でのそういう人は必要だから。 もちろん組織の頭脳としての人々もそこにはいるのだが、 膨大な優秀な人材が活かされないと彼は感じている。 それは経済至上主義(グローバリズム)の行きつく先の結果なのかもしれない。 東京に人は集中し、優秀な人材はその中の優秀な組織に入り、 その中の大半の人々は手足となって働くことを余儀なくされる。これが現実。 でも、もっと違う考え方が出来るのではないか?とその男は考える。 日本の歴史に照らし合わせて男は検証する。 外圧によって日本は開国をせざるを得なくなる。 植民地になるのを避けるため富国強兵策が取られる。 明治維新とともに日本はグローバリズムの大きな流れの中に投げ出される。 東京で一国の機能を管理し国益を損なわない国家を作るべく行ってきた政策も いまや崩壊の危機を迎えつつある。 米国や欧州の現実を見れば明らかである。 では、これから日本はどこに向かえばいいのか?ということ。 そこで松枝が考えたのが、廃県置藩である。 手の届くコミュニティの中に、東京に集中してきた優秀な人材を分散させ その藩の中でその地域にあった政策を行うこと。 江戸時代にならい約300あった藩を再興しそこで新たな日本を作っていくのは?どうだろう? 東京一極集中からの脱皮が出来るだろうか? そのために日本を解散します。 という発言でこの演説は終わる。 何とも刺激的な論考である。 それと女子高生との対比がベストセラーとなった「もしドラ」を思い出す。 ろりえ「枯葉によせて(仮)」はいつものアバンギャルドな演劇。 東北のある街の話。ある老人の男とそこにまつわる4人の女が関係する話。 死者と生者が混在し、能楽のようでもある。 話は行ったり来たりしながら進んでいく。 松下結衣子が魅力的。 カーテンコールで松下の素顔がわかるのがいいのではないか? というアフタートークでの奥山の話は興味深かった。 JACROWの「甘えない蟻」。これも女子高校生が登場する。 地震で崩壊した街での話。 これらBチームの 4本のうちの3本に女子高校生が登場したのは何か狙いがあったのか? アフタートークで金子修介がそのことについて 制服の衣装の色を変えるなどして変化をつけたら? とおっしゃっていた。 ▲
by haruharuyama
| 2011-12-06 07:57
| 舞台
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新宿から総武線に飛び乗る。開演5分前に到着。 扇田昭彦さんや永井愛さんが観客席に! ええっ!これって、そんなに注目の公演だったの?と驚いた。 この公演のことをあまりチェックしていなかったのだが、 チラシの内容に興味を持っており、ファイルに挟んでいた。 「日本の問題」ということについて各劇団が演劇を作る。 オムニバス形式。各劇団20分少々が持ち時間である。 今回見たのはチームAと言う4劇団。 「経済とH」「Mrs.fictions」「DULL-COLORED POP」「風琴工房」の順番で上演された。 約90分の上演後、永井愛さんが登壇し、 座談会が30分行われるというスタイル。 永井愛さんがいらしていた理由がわかった。 本公演のプロデューサーを務めるのがアロッタファジャイナの松枝佳紀。 昨年の秋に彼の企画で「project BUNGAKU太宰治」という 4劇団のオムニバス公演が行われたらしい。 今回の公演はその延長線上にあり、8劇団とさらには 学生6劇団が上演するという大きなイベントとなっている。 永井さんいわく昨年のイベントもとても面白かったらしい。 「経済とH」の「金魚の行方」。 経済評論家である佐藤治彦が主宰している劇団。 佐藤さんは意外に年齢が高いのを見て驚いた。 10名が舞台をかけまわる。 時事問題の単語がとにかくたくさん出てくる。 新聞やニュース報道のキーワード見本帳みたいな。 2011年秋にニュートリノが光速より速いことが発見され、 そのニュートリノに乗って時間をさかのぼり、 今年の3月8日の日本にタイムスリップして3・11の大地震について警告しようとする男の話。 音の使い方がとても印象的。 特に「緊急地震速報」の音声を上手く使っていた。 「ジャンジャン・ジャンジャン。緊急地震速報です。」 という注意喚起音とアナウンスが繰り返される。 「エーシー♪」というサウンドロゴも効果的だった。 「Mrs.fiction」の「天使なんかじゃないもんで」を見られたのは大発見。 俳優のかけあいが今っぽくしかもバカっぽくてそのとぼけ方がぶっとんでおり 会場は笑いが渦巻いていた。 男2名(岡野康弘と今村圭佑)はヤクザの兄貴と舎弟である。 大きなカバンを持って、地震で全てが流された無人の街にやってくる。 そこには借金から逃れて風俗店から逃げて来たシスター(山口オン)がいた。 台詞がいい。むちゃ面白い、そして今風。 20分のコントとしてもとても良く出来ている。 すぐにでも番組で流すことが出来るくらい面白く大衆的な作品。 こうした男同士の舎弟関係を 永井愛さんは描けないとおっしゃっていた。 山口がいい。彼女が鼻血を出すシーンも印象的だった。 「DULL-COLORED POP」は気鋭の谷賢一のユニット。 題名は「ボレロ、あるいは明るい未来のためのエチュード」。 18名の俳優たちが舞台上を走りまわる狂乱の政治を描いたもの。 小泉政権が終わってから毎年のように日本の首相が変わっている。 その首相交代劇を首相就任演説の原稿をもとに構成している。 原稿の内容は変わって行くのだが首相の政権は長く続かない。 民主党になって3人目の首相までが描かれる。 「風琴工房」の「博物学の終焉」はいまから300年後が舞台。 そこで行われるある男の最後の授業。 アフタートークで維新の会の教育制度についての話が出る。 出来る人を伸ばしそうでない人を切り捨てていく 政策の向かう果てがこの戯曲で描かれているのではないか。 という議論がなされる。 ▲
by haruharuyama
| 2011-12-05 10:51
| 舞台
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